
フレッド・ハーシュのECMでの新しいアルバムはピアノトリオ、それもDrew Gress (b)とJoey Baron (ds)という、何とも素晴らしいメンバー。前7曲でハーシュの曲が3曲、あとはOrnette Colman,Edberto Gismonti,Gershwin,Charlie Hadenの曲。
特にうれしいのはヘイデンの”First Song”が選ばれていること。多くのミュージシャンが取り上げるこの曲を、ハーシュが弾いてくれるのが何ともうれしい。Drew Gressのソロからはじまって、ハーシュのピアノがつづいていく。出だしはわからないけど、途中でおお”ファースト・ソング”じゃないかと解っていくあたりが何とも良い感じ。その他の曲も曲を厳選したのだろう。
そしてオリジナル、1曲目も3曲目もハーシュのピアノに、なんとも平穏な落ち着きが感じる。日常の中にかみしめる安穏が楽曲になったような落ち着き。
多くのピアニストがECMでは他とは違う感じになるけど、ハーシュはECMでもまるで変らずのハーシュに演奏になっていて、その凄さに驚く。
待っていたアルバムが思い以上の雰囲気になっていた。
The Surrounding Green / Fred Hersch
Fred Hersch (p)
Drew Gress (b)
Joey Baron (ds)
2024/5 スイス、ルガーノ、オーディトリオ・ステリオ・モロ RSI rec
1. Plainsong
2. Law Years
3. Surrounding Green
4. Palhaço
5. Embracable You
6. First Song
7. Anticipation
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます