JAZZ最中

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一人タンゴを踊る CROSS/WAYS / MYRIAM ALTER

2016-11-13 16:36:30 | 聞いてますCDおすすめ


アコーデオンの忍びよるような出だしに低くベースが同調し、クラリネットが寄り添う、前作を引き継いだようなとびっきりの始まり。前作を引き継いだような感じは”Again ”ミリアム・アルターの前作にはすごく思い入れがあって、「山路を登りながらこう考えた」なんて入れ込んだタイトルで記事を書いた。
アルターのアルバムは以後探してすべて手に入れていたけれど新しいアルバムが出ていたことを知らなかった。enjaからだから前作と一緒だけどもっと宣伝してくれないと見落としてしまう。
前作もアルターは作曲のみの参加で今回も1曲のみ演奏、ここでピアノをひいているのがなんとミッシェル・ビセグリア、忘れていておどろいたのが2重の驚きになった。



2曲目もアコーデオンから始まって、クラが哀愁的なテーマ、それをトロンボーンが引き継いでちょっとリベレーション・オケに似ている。
3曲目、ピアノ・ソロからベースソロが独白のようなソロで引き継いで、このベースもヘイデンを意識したような音の出し方で、クラとトロンボーンが前作の大好きな雰囲気を出しています。
前作では渡辺貞夫のアルバムにも参加したジャキス・モレレンバウムのチェロがとてもよかったけれど今回は残念ながら不参加。
4曲目も東欧風舞踏の中に迷いこんだよう。
5曲目〝Dancing With Tango ”美しいピアノ・ソロで始まってクラとアコーデオンの哀愁メロディ、残された妻が、亡夫を思いながら一人単語を踊るような切なさ、この一曲でいいと思ってしまいます。
今回はネットでさまよって、持っているのと違うジャケの「if」アルバムに引っかかってこっちにたどり着いた。両方買ってしまったけれどちっとも損した気がしないのは好みにぴったりだからだろう。
7曲目アコとクラリネットの哀愁曲で、前作のチェロの部分をアコーデオンが演って、クラリネットな同じJohn Ruoccoという人。ここのベース・ソロもヘイデンの朴訥なラインににていて絶対意識していると思う。
9曲目もピアノとベースのラインが全編美しい、アルターの曲はいつも喪失した大切なものを思うというこが思い浮かぶ。
この寂寥感とそれでも生きていくという決意がこの人のテーマかもしれない。
10曲目、〝Crossways”というタイトル曲はちょっと明るめの曲でこの曲だけアルターがピアノを弾いている。アルターで特に問題ない気もするけれどBiscegliaの参加がとにかくうれしい。
最後はそのMichel Biscegliaのピアノ・ソロでマルにささげた曲。

アルターも出会ったことも驚いたけど、Michel Biscegliaが参加ももっと驚いた。
ここのところ驚かされるな。


CROSS/WAYS / MYRIAM ALTER

Accordion – Luciano Biondini
Acoustic Bass – Nic Thys
Arranged By – Michel Bisceglia
Clarinet – John Ruocco
Drums – Lander Gyselinck
Piano – Michel Bisceglia
Tuba, Trombone – Michel Massot
Written By, Producer – Myriam Alter

1 Again
2 No Man's Land
3 Inviting You
4 Weird Mood
5
6 Back To Dance
7 Don't Worry
8 How Life Can Be
9 Above All
10 Crossways Piano – Myriam Alter
11 No Room To Laugh (Dedicated To Mal Waldron)
コメント
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