メルドーとドラマーが向かい合ってデュオしている演奏はとてもタイトだとおもっていたら、アルバムになったようで、評判もわれているみたいです。スルーしてきたけれど、安い価格がついているので買ってみた。
問題作かどうかは別にして、話題作ということは確かだ。
1曲目ドラムスとシンセの出だしがとてもカッコ良い。メルドーの映画のようなナレーションは内容は理解できないけれど、ずいぶんと正しい英語をしゃべっているように思う。
2曲目フェンダーとシンセの組み合わせはきちんと構成されている演奏で、ネットで見たプログレ的なものとはちょっと違っている感じです。
3曲目ドラムスのGuilianaはエレクトロニクスともかいてあるので、打ち込みも使っているのだろうか。
4曲目シンセにピアノをかぶせた曲でナレーション、視覚的な場面を想起させる曲。
5曲目シンセとフェンダーの組み合わせだけれど、昔良く聞いたジャン・ミシェル・ジャールのシンセ・サウンドを思い出した。
ライト・ショーを組み合わせた視覚的なライブをする人だったけれど、彼のアルバム「スペース・ランデヴー」の“ロンの詩”はソプラノ・サックスとシンセの組み合わせでとても良いサウンドだった。「チャレンジャー号爆発事故」に遭遇した友人、宇宙飛行士の一人であるロナルド・マクネイアがソプラノを吹くので共演予定だったけれどその前亡くなってしまった。彼にに捧げた曲。
さてこっちのアルバムのこの曲も初の大西洋横断飛行をしたアメリア・イアハートに捧げたと思う曲、彼女も謎の死をとげている。ひょっとして“ロンの詩”が参考になった気がしないでもない。このエレジーにサックスなんかいれた演奏を聴いてみたい。
このあと似た感じの曲が続くのでそこらへんが意見が分かれた原因だろうと思う。
曲想はかえているからあきというものは感じないが、ちょっと長いことはたしかにあると思う。
それにしてもジャン・ミッシェル・ジャールの“ロンの詩”のライブ映像を昔みたけれど、素晴らしかった記憶だけが残っている。どこかで見ることはできないだろうか。
スペースで起きた悲しいがつながっているようで気持ちはそちらに行ってしまいました。
さがしてみたら「Houston」でのライブの模様があって久しぶりに楽しんだ。
画像を張り付ければいいのだけれど、やり方がわからないので「Ron's Piece」でグーグル検索してみてください。素敵な演奏を聴くことができます。実に雰囲気似ています。
MEHLIANA / BRAD MEHLDAU & MARK GUILIANA
Brad Mehldau (synths,Fender Rhodes,piano,spoken voice,“ahh”vocals)
Mark Guiliana (drums,electronics)
1.Taming the Dragon
2.Luxe
3.You Can't Go Back Now
4.The Dreamer
5.Elegy for Amelia E.
6.Sleeping Giant
7.Hungry Ghost
8.Gainsbourg
9.Just Call Me Nige
10.Sassyassed Sassafrass
11.Swimming
12.London Gloaming