マックス・イオナータとダド・モロニはペンギン・ジャケのデュオがとてもよかった。
今度はジョン・コルトレーンをトリヴュートするアルバムということで、これは豪快に吹きまくったくれるだろうと即予約した。
で結果を先に書いてしまうと吹いているのは11曲中3曲、2曲目の“ Naima”では最初ジョー・ロックがテーマからアドリブひいてマックスは最後にアドリブで一寸入ってくるだけです。ジャケにどの曲に参加しているかかいていないので、3曲目からいつマックスが吹くのかと待っているとさいごまで吹かないというとてもストレスのたまる聴き方をしてしまいます。
裏ジャケもこの写真ですが、マックス聞きたいというかたは要注意です。
タイトルはfive forですが、これfiveじゃないと思う。
マックスとは前作つながりだろうし、ベースのマルコ・パナシアとはトリオ組んでいるしアルヴィン・クイーンとも結構一緒に演っているのは解っていたけれど、どうもジョー・ロックがイメージとして結び付かない、調べたらロザリオ・ジュリアーニというテナーと2009年トリオのアルバムを作っているのです。
1曲目ガンとマッコイ・タイナーみたいに初めてマックスがメロディを吹き始める。ばっくでロックがヴァイブを叩いていて、この曲モロニの曲だけれど良い演奏です。
2曲目“Naima”だけれどベースラインが“至上の愛”というお遊びを入れて、書いたようにマックスは最後でジョーのラインにアドリブを付けます。
3曲目ジョーロックはいつものフェフリー・キーザーとの時より温度を上げて、テナー・サックスの運指を見ているようなヴァイブです。
4曲目耳慣れた“After The Rain ”ヴァイブで聴くとこうなるのか、ピアノのモロニが抑え気味なのが良い。
だけど5曲目バンマスはモロニ、タイナー風のピアノソロをするとジョー・ロックもモーダルなソロ、アルヴィンのソロとこの演奏結構楽しい。
6曲目はタイナーの曲、ここでもコルトレーン風なヴァイブです。
最後でマックスが入ってくるけれど、ソプラノ・サックスで軽めのバラッド。
ということで、途中はマックス入らないと解って聞き直せば、それは結構楽しい演奏で、ジョー・ロックが嫌いなわけではないからストレスも消え去りました。
five for John / DADO MORONI
Joe Locke(vib)
Dado Moroni(p)
Marco Panascia(b)
Alvin Queen(ds)
Max Ionata(ts on 1,2)(ss on 11)
1. Sister Something
2. Naima
3. But Not For Me
4. After The Rain
5. E.J.'s Blues
6. Latino Suite
7. Contemplation
8. Uncle Bubba
9. Theme For Ernie
10. Mr. P.C.
11. Mr. Fournier