ショップで棚をみていたら、何とも変わったジャケットのアルバムにユリ・ケインの名前があって、メンバーにバイオリンがいるので買ってみました。バイオリンのマーク・フェルドマンもWinter and Winterでアルバムだしたり、ケインのアルバムに参加していて、持っているものもあり、リーダーは知らない人だけれどどうだろうです。
だいたいジャケがすごい、3mmの厚紙がはってあって全部で10mm以上、怒る人もいるだろうな。
この二人winter and Winter でよくアルバム出すけれど、ここもジャケが固い厚いもので基本同じ、レーベル名がこっちはA November Musicというのだから、遊んでいるみたいです。
長らくJAZZを聴いているので、変わった楽器のJAZZを聴くこともテーマのひとつで、民族楽器から古典、扱いの難しいものまでかなり聴いてきていて何がのこっているか考えてもあまり思いつかない。
和楽器だってJAZZ下手の演奏はほとんど聴いていると思う。
オカリナはあったかなと思う程度だけれど、多分パーカショニストが吹いていたと思う。
とおもったらこのアルバムは初めてでした。JAZZと言うかどうかは若干問題をのこしますが、ユリのピアノはJAZZの部分があるので、ジャンルは現代音楽と境目ちょっと現代音楽よりでしょうか。
で楽器は、テルミンが発明した世界初の電子楽器「テルミン」でした。ドラキュラ映画とかで暗い古城を歩く部分で鳴るような、あのヒュ~~ン、ヒョーーン、という音を出す楽器です。
演奏はピアノ、バイオリンにそのヒューンのメロディがのっかている感じで、バイオリンのはっきりしたメロディとピアノのリズムと和声がベースにあるので特に違和感はありません。
ただ一寸不思議な感じ、ユリがブルースっぽいピアノを弾く曲と、12曲目のフェルドマン、カントリーが入った曲がやっぱり良い。
テルミンとケインが演奏してるのを聴きながら考えていたのは、ドラムス。このテルミンにドラムスが雇われたらドラマーは泣くな。テルミンのつながった音階のメロディはブレスレスだから、呼吸というかタイミングどこに持っていって良いのやら、とおかしくなります。
いやいや、プロはきっちりやりますよというのでしょうか。
とにかくこの楽器は初めてでした。
Theremin Noir
Rob Schwimmer: theremin, daxophone, accordion, toys
Mark Feldman: violin
Uri Caine: piano
1. Twilight Landscape
2. Waltz for Clara
3. The Neighbors
4. Fireflies in Tainan
5. Marnie
6. Sacrifice
7. Carlotta's Portrait
8. The Nightmare / The Tower
9. Scene D'Amour
10. Tesla's Blues
11. The Fly
12. Real Joe
13. The Bookstore
14. Parade on Mars
15. Paralysis / Circle Song