中古ショップで見慣れないジャケをひっくり返したらMick Nockの名前が目にとびこんだので、それにMPSの名前があったので後は見ないでそのまま買いました。
どうやらMPSレーベルのコンピ・アルバムのようで、クラブ・ジャズというジャンルが出来て以来、あるスタンスでコンピレーションされるアルバムが出るようになったのですね。
この前もスピリチャル・ジャズのコンピだったけれど、出るはずもないものが出るのは、クラブファンにとってはそんなことないか、良いことです。
その1曲目がマイク・ノックの演奏、1969年のフォース・ウエーの後1970年のモンタレー・ジャズのライブを前後した、ロン・マックルーアのベース、エディー・マーシャルのドラムスだからこれはもう完全なフォース・ウエーの演奏、このアルバムもっていなかったからちょうど良い、(一寸グロテスクな蛇のイラストで内容がこうだとは思っていなかった)これは大成功、この演奏だけで良いと思ってしまいます。
2曲目はモンティー・アレキサンダーのトリオで“So What”らしいピアノでこれは意外とオーソドックスなJAZZ演奏です。
ただ以下の人は12の持ってるバルネ・ウィランのアルバム以外知らない人ばかり、こうゆうところが海外でコンピされたアルバムの楽しいところです。
3曲目がブラス・ロック4曲目もはファンキーなブラス、ウォーター・メロン・マンみたいなのりです。
1970年代中心で、MPSも幅広かったけれど、このアルバムはエレベ中心で、ズンズンチャ、ズンズンチャのリズムにエレピとブラス、女性ヴォーカルグループのベタな声のハーモニーなど、この時代を生きていた人たちには、けして悪くない音楽です。
時代が過ぎ去ってBehindにはなって、だからもはやこの世界に突入するとは思わないけれど、1曲目なんかは今も楽しく興奮する。CD棚に潜んだブラック・フォレストです。
Between or Beyond the Black Forest: MPS Classics
1.Mick Nock/Space Bugaloo
2.Monty Alexander/So What
3.Peter Herbolzheimer/That Ol' Bus Smell
4.Charly Antolini/Woe's All over Me
5.George Duke/Au-Right
6.Rosinha De Valenca/Tema Pro Luis
7.Erwin Lehn Orchestra/Funf Zu Vier
8.Horst Jankowski/Speech Craft
9.The Third Wave/Maiden Voyage
10.Ira Kris Group/Reza
11.Bora Rokovic/J.B.W.
12.Barney Wilen/Dur Dur Dur
13.Orchester Roland Kovac/Service II