最近新しいボッソを聴いていないなと思っていたら、知らない人だけどミーツ・ボッソとなっているので、買ってみました。
1曲目、ダークなリズムの始まりテーマ後はコルトレーン系のバラッドで、これテナーのポルガという人の曲、良いです。
久しぶりに暗いJAZZ喫茶にいる気分、ライブの録音ですべて10分以上の演奏でしす。
後はボッソがパラパラとバップを吹くのとは違って、ハバートのバラッドのようなこれも良い感じで、その後マヌッツアのピアノ・ソロが凄い、この人イタリアのファースト・コール・ピアニスト間違いなし、モーダルなフレーズは引き出し多くてこれ凄い。
2曲目はモンクのちょっと変わったテーマをそのままユニゾンでなく、分割して始めるなかなか難しい展開、ここでもポルガのテナーソロが先鞭をつけます。
ダニエル・スカナピエッコ、マックス・イオナータとつづいてイタリアのテナーが又登場したのは間違えなしです。それぞれが個性があってとてもおもしろい。
ベースのトマソ・カペラートのソロも、変な言い方ですが、ベース・ソロらしくて好感です。
その後のボッソとリズムとのかけ合い、ライヴでは最高の見せ場になっているでしょう。
3曲目ゆっくりと吹き出すテナーはちょっとレスター・ヤング、ですからそれのあわすペットはハリー・エディソン、これも心に沁みる演奏です。何でボッソたち、一つの時代を美しく感じさせる演奏をするのでしょうね。マヌッツアもここでは力強いテディ・ウイルソンみたいに感じます。もちろん本人達ではありませんが、まねではなくて彼らに対しての愛です。
4曲目、ポルカの曲は出だしからコルトレーン調、ドラムスはエルヴィン、ピアノはもちろんマッコイみたいで、そこにペットが入るのですからつまらないはずがない。
タイナー調を聴くならばタイナーを聴けばいいと言うことは大間違い、このようなフレッシュでモーダルな演奏はいまこちらなのです。凄いよこのソロ。
と聴いていたら曲名“Re-Trane”でした。これ生で聴きたい、ある共通の思いにミュージシャンと聴衆が一つになれるのでしょうね。
最期はピアノのマヌッツアの曲でこちらは時代をもう少し進めて、ニュー・ハード・バップ、2管がガチィに始めて、テナーのソロ、からボッソ、聴いていて記述する事を忘れてしまう勢い、これまさにミーツと呼ばれるアルバムで起こることでないでしょうか。
この一会にかけるミュージシャンの完全燃焼が記録されています。
最期のマヌッツアのソロだけでアルバム1枚分の価値ありと思うと、ここに居たかった。
ミートでヒート ヒヤァー 失礼しました。
MICHELE POLGA MEETS FABRIZIO BOSSO / LIVE AT PANIC JAZZ CLUB
MemberMichele Polga(ts)
Fabrizio Bosso(tp)
Luca Mannutza(p)
Luca Bulgarelli(double b)
Tommaso Cappellato(ds)
Recorded live on the 15th of September 2010 at Panic Jazz Club, Marostica, Italy
1.Clouds Over Me
2.Bemsha Swing
3.Body And Soul
4.Re-Trane
5.Two Friends