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旅立ちの準備できましたか? New York Attitude / 寺久保エレナ

2011-07-29 21:00:31 | 聞いてますCDおすすめ


今年高校を卒業した女の子のアルトサックスの2枚目で女の子と書いたのは、1枚目のアルバムは女の子と呼んでいい歳のアルトを吹いている女子のアルバムをまとめて聴いたからで、一番印象に残ったのが、この寺久保エレナちゃんで、女の子とは実は呼べない素晴らしさです。
ケニー・バロンの凄いピアノから始まるアルバムは新人としては随分と得をしているように第一印象をうけるけれど、アルトの音もこれが凄い。
2曲目は渡辺貞夫の曲、魅力的な音色は1stでも感じたことで、そのときの感想は「荒削りながらアルトのトーンが凄い、フレーズの発想に指がついていっていないけどこれは練習しかない。」と思いましたが、その練習がうかがえる節回しになってきました。
3曲目はスタンダード、選曲はどのようにしているのでしょうか、まずはスタンダードをきちんと演奏できるようになりたいと語っていますが、選曲がクレヴァーです。
4曲目ファリナッチが加わりますが、(この人選も結構良いと思う。)エレナちゃんの吹き出しに、ペットが驚いているのが伝わってきます。
5曲目はエレナのスローバラッド、バラッドでの厚みという点ではこれからの経験しかありません。
6曲目、ハードバップの流れるようなフレーズではありませんが、流れに身をまかせない単純なフレーズを吹かないところが、これからの成長を予感させるのです。

この9月からはバークリー音楽院に2,3年行くそうで、今先生は誰なのかな、でも偉いことです。
この9月からというのは特に偉い。(なぜ特にかは皆さんには関係ないけど)ボストンからNYに吹きに来るのでしょうか、その成長がとっても楽しみです。

もうすぐ9月、というか8月には移動するでしょうし、準備は出来たのでしょうか。
こんなに大きな置き土産を残して旅立っていくのですから、とにかく偉い、心身を大切に、成長して無事帰って来てくださいね。

New York Attitude / 寺久保エレナ

Erena Terakubo ( as )
Kenny Barron (Piano)
Ron Carter (Bass)
Lee Pearson (Drums)
Dominick Farinacci (Trumpet & Flugelhorn)

1. New York Attitude
2. One For You
3. Star Eyes
4. Oriental Folksong
5. That’s The Truth
6. Invitation
7. This Here
8. Fascination
9. Del Sasser
10. Body And Soul
コメント
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