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コーヒー豆: モカ「危機」、キリマンも

2009年11月29日 08時28分04秒 | 新聞
昨日の朝日新聞週末beに、「beランキング こだわりのコーヒー豆 3強ブランド定着 モカ「危機」 キリマンも」という記事がありました。

日本人が好きなコーヒー豆は、キリマンジャロ、ブルーマウンテン、モカの3種が人気で、モカは入手が難しく、キリマンジャロも将来が危ぶまれているのだそうです。

この3種類が特に好きというのは、日本だけの傾向だそうです。

欧米では、コーヒーは大衆的な飲み物で、「ブレンド」(複数の産地の豆を混ぜたもの)が一般的です。
産地にこだわるのはマニアくらいです。

日本でも、麦茶やほうじ茶の産地にこだわる人は、あまりいないのと同じです。

日本で3強があるのは、「コーヒー業界の宣伝がうまかった」と、コーヒー研究家の柄沢和雄さんは説明されます。

キリマンジャロが日本で有名になったのは、1950年代です。
アメリカ映画「キリマンジャロの雪」と連動したPRが当たりました。

生産地のタンザニアが、英国の植民地だった点にも着目し、「英国王室の御用達」と売り出し、ブランドを確立しました。

ブルーマウンテンも、同じ時期に、生産国のジャマイカがかつて英国植民地だったことから、「英国王室」を強調し、最高級ブランドになりました。

モカは、第2次世界大戦前から、知られていました。
モカ味のソフトクリームが出る等、コーヒーの代表格として親しまれてきました。

モカは、現在、入手困難になっています。
昨年春、モカの主産地であるエチオピア産のコーヒー豆から、日本の基準を超える農薬が検出されました。

原因が確定できず、業者が輸入を控えるようになりました。
今年の輸入量は従来の10分の1以下の水準で、メニューからモカが消える喫茶店も出ています。

キリマンジャロも、「キリマン独特の酸味もいずれ楽しめなくなるかも」(京都大学大学院の辻村英之・准教授)。
2001~2002年のコーヒー豆の価格暴落時に、キリマンジャロ山の多くの農家が栽培を止めました。

その結果、質の劣る山のふもとやタンザニア南部の豆が、日本にかなり輸出されるようになりました。
業界団体の規制によれば、タンザニア産の豆なら、一部地域を除いて「キリマンジャロ」と呼んでよく、産地偽装にはなりません。

コーヒー豆の価格は、巨額の投機マネーが流入するニューヨーク先物取引に連動すると言われます。
乱高下する値動きに、小国のコーヒー農家はほんろうされます。

辻村さんが調査している農村では、2002年の出荷価格は、1997年の3分の1になりました。

他の産地でも、似たことは起こり得ます。
生産者の生活を守れる価格で買い付ける「フェアトレード」の認証を受けたコーヒー豆のうち、日本で売られるのは1%以下(フェアトレード・ラベル・ジャパン調べ)ということです。

好きなコーヒー豆の銘柄・産地(読者3793人アンケート結果)

  1位 キリマンジャロ   783票 しっかりした酸味が特徴
  2位 ブルーマウンテン 751票 香りがよく、酸味、コクのバランスがいい
  3位 モカ         554票 酸味が強く、フルーティーな香り
  4位 コナ(ハワイ)   271票 香りとさわやかな酸味が特徴
  5位 コロンビア     269票 日本への輸出量はブラジルに次ぐ。
  6位 ブラジル      268票 世界最大の産地。クセが少なく、ブレンドのベースになる
  7位 グアテマラ    183票 甘い香り、すっきりとした後味
  8位 マンデリン    172票 なめらかな苦みと深いコク
  9位 トラジャ(インドネシア) 120票 重厚な風味。バランスがいい
 10位 モカマタリ    105票 イエメン産のアラビカ種。フルーティーな甘い香り

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モカが日本で入手困難になっているのは、知っていました。
モカ好きなので、残念です。

記事には、「コーヒーベルト」も示されていて、赤道をはさんだ帯の中に、コーヒーの主要産地が全部入っていました。


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