しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

かんぴょうの煮しめ

2023年06月16日 | 食べもの

学校の遠足、運動会、学芸会の日には巻きずしとキツネ寿司が定番だった。
弁当箱に巻きずし半分、キツネ寿司半分が、ほぼどこ子も似たようなものだった。
巻きずしの具は、家々で違っていた。が、かんぴょうだけはどの子の巻きずしにも入っていた。
かんぴょうは、ハレの日の弁当の想い出が強いが、
母にとっては煮しめのようだ。




(母の話)

昔のボニゆうたら「かんぴょう」や「さつま」や「じゃがいも」や、ボニのごちそうゆうたら決まっとった。
昔は炊いて食びょうたんじゃ。
ボニのにしめをするするゆうたら、かんぴょうがなければできんゆうてようた。
くくってなぁ、家でこしらえたのはおいしかりょうた。こりこりして。


食べるもんが無いけぃ、作ることにして作りょうた。
雨が降りゃあわやくそになりょうた。


談・2001年10月7日

 

・・

 

カンピョウ・カボチャ・タマネギ・トマト

カンピョウは古くからある。
自家用に栽培し、紐状に削って干して、保存する。
カボチャは味噌煮または醤油煮にする。

「吉永町史」 吉永町史刊行委員会編 吉永町  昭和59年発行

 

・・・

(広重の「東海道五十三次・水口」干瓢)

 

・・・

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シイタケ | トップ | 梅干し »

コメントを投稿

食べもの」カテゴリの最新記事