学校の遠足、運動会、学芸会の日には巻きずしとキツネ寿司が定番だった。
弁当箱に巻きずし半分、キツネ寿司半分が、ほぼどこ子も似たようなものだった。
巻きずしの具は、家々で違っていた。が、かんぴょうだけはどの子の巻きずしにも入っていた。
かんぴょうは、ハレの日の弁当の想い出が強いが、
母にとっては煮しめのようだ。
(母の話)
昔のボニゆうたら「かんぴょう」や「さつま」や「じゃがいも」や、ボニのごちそうゆうたら決まっとった。
昔は炊いて食びょうたんじゃ。
ボニのにしめをするするゆうたら、かんぴょうがなければできんゆうてようた。
くくってなぁ、家でこしらえたのはおいしかりょうた。こりこりして。
食べるもんが無いけぃ、作ることにして作りょうた。
雨が降りゃあわやくそになりょうた。
談・2001年10月7日
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カンピョウ・カボチャ・タマネギ・トマト
カンピョウは古くからある。
自家用に栽培し、紐状に削って干して、保存する。
カボチャは味噌煮または醤油煮にする。
「吉永町史」 吉永町史刊行委員会編 吉永町 昭和59年発行
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(広重の「東海道五十三次・水口」干瓢)
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