しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

戦死者の骨

2016年06月17日 | 父の話

父の話・2002.10.14

脚の骨を入れて、頭の骨を入れていた。が
しまには焼けても全部焼けん、焼けた人の骨だけを入れていた。
(遺族から)骨が違う言われることはないので、一人の人間の骨を死者ぶん分散していた。
進軍中の死者、はそこへ(焼かないで)埋めて行く。
駐屯する場所で焼く。そこで死者分を分散して送る。


死者の報告

部隊の中隊長が人事をもっとる。処理は中隊でする。
中隊長が骨箱に名を書く、「何々の戦闘で戦死した」

男が女(おなご)を探しにこっそりゆく。ごつんとやれれて死ぬ。
年上の兵にはそうなんがだいぶとおった。
戦闘の状態を作って「何々討伐戦において勇敢に戦死した。。。」という報告書を書いて送る。

火葬
いっぺんに大勢焼く。焼けた人、焼けたところを送る。
人の骨でも嘘をして送っとる。

戦病死は、
何何作戦中に戦病死。当たったら戦死。


おじいちゃん(父)は、
なんども、「もうしめいじゃ」と思うたが、
敵もそうで引き上げて助かった。攻められたら死んどった。
万がええ。

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