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しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

青柳裕介像

2021年12月30日 | 銅像の人
場所・高知県高岡郡中土佐町久礼

中土佐町久礼を全国区に

青柳裕介

漫画『土佐の一本釣り』で久礼の名を全国的に有名にした、漫画家・青柳裕介氏。
彼の功績を称えた石像が、久礼の海を見渡すふるさと海岸に建っています。

(中土佐町の観光パンフレット)







日本埋立浚渫協会HP

カツオの名産地は?
大方の答えは高知県ではないだろうか。実は、水揚量を基準にすると、全国約29万tのなかで高知県は2万tに満たない程度で、主なところでは静岡県が約7万t、その他、三重県や宮城県が多い。

藁を燃やしてタタキにするという独特の調理法が、高知県をカツオの名産地として知らしめることになったことは確かだろう。
そして、もうひとつ、これも確かと思われる要因がある。昭和52年から「ビッグコミック」で16年間にわたり連載された大ヒット漫画「土佐の一本釣り」の影響である。


「いごっそう」が愛した港町
 この作品は、中土佐町久礼を舞台に、中学校を卒業しカツオ船に乗り組んだ、純平という少々古風でケンカっ早い少年が主人公。海に生きる男たちのなかで悩み、壁にぶつかりながら一人前の漁師になっていく姿をさわやかに描いた。1歳年上の恋人・八千代との愛や周辺の人間群像、土佐の純朴で豪放な風土などが、人気を呼び、映画化もされている。

 舞台となった久礼港は、小さな港だが、漫画の影響でカツオ漁の基地として知られるようになった。
高知市から南西へ47km、東は土佐湾に面し他の三方を山に囲まれた中土佐町では、山々の尾根の先端が太平洋に突き出して複数の岬を形成し、岬のあいだには小規模な天然の良港が点在する。
久礼港はそのうちのひとつだ。地元のカツオを「日本一」と自負する町の中央には、地物の魚が並ぶ久礼大正町市場があり、町の台所として大勢の人々が集まる。そんな風景が毎日見られる、生粋の漁師町である。
しかし、久礼港のカツオの水揚量は年間わずか200〜300t程度。実際は椎茸や木材の流通をメインとした商業港である。
県内にはれっきとしたカツオ漁港はいくつもあるにもかかわらず、この港町が作品の舞台に選ばれたのは、作者である故・青柳裕介氏の「いごっそう」(高知の方言で頑固者)を地で行ったこだわりである。









撮影日・2021.12.23

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