山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

稲包山(越後側)

2014-02-26 | 2013-14山スキー

山域山名:上越国境・稲包山(新潟県)
期  日:2014年2月23日(日)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:湯ノ沢橋940m(9:25)→林道最終(旧三国スキー場ベース)1150m(10:50)→湯之沢スノーブリッジ1250m(11:35/11:45)→国境稜線1500m(12:45/12:55)→小稲包山1570m(13:25/13:30)→稲包山1597m(13:50/14:00)→西稲包山1550m(14:35/15:15)~湯之沢スノーブリッジ1250m(15:25/15:30)→湯之沢左岸(14:45/15:55)~林道(16:05)~湯ノ沢橋940m(16:25)
<天候:晴れ、午後から時々雪>

先月、西沢ノ頭から稲包山北面を眺めて、撮った写真と地形図でルート研究して、厳冬期でも日帰りで十分行けるのでは?と単独で行ってきました。

日曜日なのに高崎IC手前からまったく動かない渋滞にはまり、高崎市街から下道で三国峠越えをしたので、登り出しが遅くなったしまった。山頂まで行けるだろうか?

林道除雪最終地点はプリンスホテルの焼却場になっている。今日はちょうど収集車がやってきて、運転手から「ここがダメ」と言われてしまった。
ロッジまで下りなくちゃかな?と思ったら、「日帰りなら建物裏のスペースならいいよ」と言ってくれたので、とりあえずよかった。
行き止まりは車両の展開スペースのようで、次からはロッジ付近のスペースを見つけなければならない。

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ほかの入山者もトレースも一切なし。今日は登り出しから山頂までフルラッセルでした。

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1ヶ月前と比べて、積雪は1m近く増えた。林道にも小さい雪崩跡もあり。

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三国スキー場跡のオープンバーンもひっそり。

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林道はなくなったが、しばらくは夏道の切り開きを行く。10年くらい前にハイキングで歩いたので、うっすらと記憶あり。

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湯之沢を超えた1250mのブリッジ。沢は結構、水流が出ていたが、今年の条件では渡れる場所はたくさんあった。

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湯之沢から西稲包山に突き上げる枝沢を登って行くと、尾根上の雪庇崩壊による雪崩跡が2カ所あった。


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ちなみに、西稲包山は
エアリアマップに記載された場所と2万5千地形図では位置が違い、2万5千図ではエアリアマップの小稲包山ピークが西稲包山となっている。
どちらが合っているか分からないが、エアリアマップに記載された西稲包山と小稲包山としてUPしてあります。

強風が抜けるのだろう、沢にもこんな巨大な雪庇があった。

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シュカブラも。滑降には少々障害となりました。

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西沢ノ頭と三国スキー場。

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ついに国境稜線に上がった。雲に隠れているのが上ノ倉山、一番左端のピークが上ノ間山。

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稲包山までは国境稜線をたどる。西稲包山から前衛の小稲包山。本峰はその奥でまだまだ遠い。

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西稲包山に付けたトレース。

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小稲包山からの稲包山。風は強いが、山頂まであと少しだ。

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ついに着きました。稲包山の頂きです。

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雪も舞い出して視界も悪くなってきたので、記念写真を撮ってすぐに下山。

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山頂辺りは細い稜線、先に見えるのが小稲包山。下降時は小稲包山頂は北側を巻いた。

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小稲包山の奥に稲包山。

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西稲包山山頂のシュカブラ。

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昼食大休止をしていたら、いっとき、視界もクリヤーに。
この景色が見られて良かった~、素晴らしい。次はあの斜面を滑りまくろう。


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西稲包山からのメローな北西斜面。

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きっと今シーズン、稲包山北面に刻んだ初シュプールでしょう。至福のターンでした。

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西沢ノ頭もくっきりと姿を現してくれました。

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湯之沢ブリッジからシールで少し登り返して、あとは林道トレースを滑って下山。

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滑るという点では、今回取ったルートでは今ひとつではあったが、上州側から登った2010年以降、狙っていた越後側からアプローチして山頂に立てたので、充実感いっぱいの一日でした。

↓2010年1月、上州側の官行からアプローチした記録↓
http://kumatrek.jpn.org/mt_ski/10/inatsutsumi.html



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下山後は、オープンしたばかりのみつまた道の駅でけんちん汁定食と隣りの街道の湯に浸かり極楽して車中泊。
明日は快晴の予報、平標山センノ沢にGo!


快晴の三岩岳

2014-02-14 | 2013-14山スキー

山域山名:三岩岳(福島県)
期  日:2014年2月11日(月)
参 加 者:みやぶー、Kino、らがー
行動記録:国道352号取付770m(8:40)→枝沢→夏道尾根1140m(10:10/10:20)→1540m(11:25/11:40)→三岩岳2065m(13:10/13:50)~1300m(14:35/14:40)~北側の尾根1130m(15:00/15:10)~枝沢~国道352号(16:00)
<天候:快晴>

美味しい椎茸ご飯をいただいた今日は、大斜面が拡がる三岩岳へ。

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-11℃と冷え込んだ檜枝岐をあとに、前夜、急遽参戦の連絡を受けたKino氏と小豆温泉で合流して、国道路肩から出発。

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トレースは夏道尾根に取り付いていたが、滑降の可能性を確認するために枝沢
に入る。
先週の大雨のせいだろうか、所々口が開いていて、雪で埋まっている箇所も薄そうな感じ。

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きわどいスノーブリッジを渡り、沢をつめていく。

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右岸を高巻かなければならない場所があり、沢に下りるのが厄介だったので、結局はそのまま頭上の尾根に登り上げることに…、ラッセルがきつかった~。

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尾根に上がると、ズドーン!!と三岩岳が。。
あそこまでいくの?というくらいに遠い。。。

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でも先行者のトレースがあるので、ありがたく楽をして登らせてもらう。

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何度か登っている大戸沢岳も魅力的。

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三ツ岩(見えているのは二つ?)もくっきり。

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尾根の中ほどに先行者が見えた。早く追いつかなくては。

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窓明山も迫力満点。春に登ったは7,8年前だったか?

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1308mピーク。下山時には、このピークを境に雪質がガラリと変わった。

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強風が抜けるようになったので、1枚アウターを羽織ってクトーもぶら下げて登る。
それにしても気持ちのいい尾根で、滑降も楽しみ。

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1699ピークを登る先行者。相当山慣れた方でしょう。

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昨日の会津駒より、山容は見事。

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1699ピークを越えた先で先行者に追い着く。ラッセルにお礼を言って、ここから先頭を行く。

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モンスターはなくっていたが、この雰囲気もいい。

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1800m辺りの大雪原を行く。

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いい写真が撮れました。

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シュカブラも見事。

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山頂が近くて遠い。

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あともう少し、がんば~。

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お疲れ~。

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やったー!

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三岩岳山頂です。

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日光女峰山、男体山、先週登った日光白根山。

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会津駒への稜線。厳冬期にしか見られない景色に感動です。

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遠くには越後三山の中ノ岳。

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坪入山から丸山岳に続く稜線。いつかはあの稜線と沢をつないでみたい。

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晴れているのに-13℃と寒かった。かじかむ手で昼食を食べて、いざ、滑降へ。
風が抜ける場所は硬い雪面もあったが、ほとんどはパウダー。

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ドライパウダーが素晴らしかった~。

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山頂を振り返る。

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1699ピークから…

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今山行のメインバーンへ。

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今シーズン一番と言ってもいいだろう。

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いや~最高でした。

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1308ピーク鞍部へ滑り込む。

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1308ピークからは登路の夏道尾根から北側の尾根に入る。

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先に見える1161mまでは雪質もまずまずだったが、南向き斜面に入ったらモナカと重腐れ雪の苦行へ。

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沢を挟んで夏道尾根を見る。
自分たちがたどるルートの尾根先に目を向けると、黒い物体の熊??!が駆け下りていった…。先週の雨で冬眠から目を覚ましてしまったのか?も…。

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尾根から急斜面を枝沢に滑り込む。

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悪雪斜面は段々状でシュルンドありと慎重に下降した。

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最後は沢底に付けたトレースを滑って国道へ。

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三岩岳は登りも滑りもハードでしたが、最高に楽しめました。
厳冬期の南会津2Daysとも、名峰ニ山の頂きに立てて充実感たっぷりでした。

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窓明の湯に浸かり、伊南川越しの三岩岳を見上げて帰りました。

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会津駒ヶ岳激パウ

2014-02-12 | 2013-14山スキー

山域山名:会津駒ヶ岳(福島県)
期  日:2014年2月10日(月)
参 加 者:みやぶー、くりペア、らがー
行動記録:アルザ尾瀬P(9:05)→登山口930m(9:15)→東尾根1950m(12:35/12:55)→駒ノ小屋(13:30)→会津駒ヶ岳2132m(13:50/13:55)→駒ノ小屋(14:05/14:15)→東尾根1560m(14:45/14:55)→登山口(15:25)→アルザ尾瀬P(15:35)
<天候:くもり時々雪>

積雪43㎝という地元熊谷気象台60年振りの大雪で一日遅れての南会津入り。
残雪期にはほぼ毎年檜枝岐に来ているが、厳冬期は久しぶり。

アルザ尾瀬駐車場に車を駐めて出発。

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林道をショートカットして斜面に取り付く。昨日の入山者のトレース跡と単独の先行者あり。

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尾根に上がる手前に先行者に追い着いたが、何と栃木から来た73歳の方。
「休日は人がたくさんいて嫌だから」と言われていたが、深いラッセルがあるのを承知で平日の雪山に入るのだから、体ももちろん、気持ちもめちゃくちゃ若い。

丁重にお礼を言ってラッセル交代。

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気持ちのいいブナ林を行く。
会津のぶなは、他の山域に比べて生えている植生帯が広い気がする。

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1700m辺りから針葉樹林になった尾根を登る。

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標高を上がると視界が悪くなり風も出た。

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駒ノ小屋前で。

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波打った稜線を忠実に進んで会津駒ヶ岳山頂へ。

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ホワイトアウトで何も見えないが、厳冬期の頂きに立てただけで十分。

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視界があれば源六郎沢に滑り込んだが、この視界では無理。
駒ノ小屋までシールで下りる。

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小屋から滑降するが、凹凸がまったく見えず。雪酔い注意報発令。

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だんだん視界も回復。となれば、気持ちのいいパウダーを楽しもう。

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東尾根上部はメローな針葉樹林。

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ブナ林に入ったらパウダー大会の始まり~。

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激パウだ!!

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みんな飛んで、

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かっ飛んで、

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いや~ホント、最高でした。

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あ~楽しかった~。

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雪質は林道まで変わらずパフパフ~、さすが南会津です。

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お疲れ~。くりペアはこのまま熊谷へ、気をつけて。

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らがーと美味しい料理がいただける檜扇へ。

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目の前の燧の湯でさっぱりした後は、

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手作りの山人料理を堪能。

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最後は檜枝岐の裁ち蕎麦で締めました。旨かった~。

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明日は快晴の三岩岳へ。これまた最高のパウダーが待ってました。


日光白根山

2014-02-05 | 2013-14山スキー

山域山名:日光白根山(群馬県)
期  日:2014年2月2日(日)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい、くり嫁、らがー
行動記録:丸沼高原スキー場TOP2000m(9:00)→七色平2120m(9:35/9:45)→弥陀ヶ池東コル2250m(10:45/11:00)→白根山東面2340m(11:55/12:25)→スキー板デポ2370m(12:35/12:50)→日光白根山2577m(13:30/13:40)→2370m(14:20/14:50)~五色沼2170m(15:00/15:15)→座禅山2310m(15:55/16:10)~七色平(16:35)~丸沼高原スキー場(16:55)
<天候:雪のち曇り、夕方から晴れ>

日本海に前線を伴った低気圧が入り、暖気が北上して厳冬期の上越国境稜線でも雨が混じる予報が出ている。
当初は平標山だったが、視界不良と雪崩リスクが高くとても無理。
であればと、3月に行くつもりだった日光白根山なら雨に降られることはないだろうと丸沼高原スキー場から入山した。

スキー場ゴンドラ駅の裏にある二荒山神社で手を合わせてから入山。

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夏道に付けられた登山者のトレースを進む。今年の日光白根山は少雪。

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七色平避難小屋。床が抜けたなかには4名?のマットが敷かれていたので、昨晩小屋に泊まって西面から山頂を目指しているのだろう。
ついに湿った雪が降り出した。気温は0℃。

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濃い針葉樹林帯のオアシスの七色平。

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七色平からはトレースがなくなり、ラッセルして座禅山へのコルを目指す。

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ガス濃い阿弥陀池を行く。

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コルは強風の通り道で雪付きが悪い。

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コルからは2250mラインに沿ってトラバース。

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五色沼をバックに。

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雪面は風を受けて波打ち、クラスト面に新雪が積もっていた。

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石だるま?

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東面ルンゼを見上げる。

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2370mで傾斜がきつくなり雪面が硬くなったのでアイゼン装着。気温-2℃。
日光湯元から登ってきた坪足の単独若者が抜いていった。

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視界は約30mのホワイトアウト。

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急斜面を直登する。

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冬山登山の領域へ。

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今日は南西風なので、東面は意外なほど穏やか。この斜面で吹かれたらたまらないだろう。

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日光白根山の頂きへ。三角点は100mほど先だが今日はここまで。

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やった~。

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山頂をあとに下山。

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登路より南側を迂回するルートを取る。

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スキー板デポ地から見下ろす。

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いざ、滑降へ。いいぞ~!!

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オープンバーンは濃密パックパウダー。

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樹林帯は軽快に滑降。

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避難小屋と3名パーティのテント。
学生時代の12月に、確かブロック作りだった昔の避難小屋に泊まったことがあった。

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五色沼に滑り込む。

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イエ~イ。

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バンザ~イ。

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沼は完全に凍り付いていた。

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座禅山に日が差す。

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座禅山まで上がろう。

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この景色が見られるから。

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至仏山も見えた。尾瀬ヶ原は雨だったろう。

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このルートは波打つ斜面多し。ターンにはパワーとテクが必要。

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見上げる空は一気に快晴へ。

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夕陽に照らされて、

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その勇姿を見せてくれました。感動です。

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お疲れさま。皆、満足です。

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最後に日が暮れたゲレンデを滑る。

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悪天のなか、厳冬期の日光白根山の頂きに立てて最高でした。


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西沢ノ頭

2014-02-03 | 2013-14山スキー

山域山名:上越国境・西沢ノ頭(新潟県)
期  日:2014年1月28日(火)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:国道353号湯之沢橋930m(7:55)=→旧三国スキー場第3ゲレンデBASE1110m(8:55/9:05)→第1ゲレンデ1400m(10:00)~リーゼンコース滑降1200mまで→登り返し→第2ゲレンデTOP1500m(11:45/12:00)→西沢ノ頭1774m(12:45)→稜線下(13:05/13:30)~西沢源頭北東面1320m(13:50/14:05)→1518mピーク北東1380m(14:20/14:45)~尾根滑降~国道(15:10)~湯之沢橋(15:20)
<天候:晴れ後曇り>

今日は日本海に寒冷前線が入り午後から急に崩れる予報が出ているので、平標山はもの凄い強風になるだろう。
前から気になっていた三国スキー場の跡地周辺の地形図を眺めると、尾根の先の1774.7m三角点ピーク(西沢ノ頭)と北東面に良さそうな?斜面がありそうだ。

本棚から昔のスキー場ガイドを引っ張り出し、三国スキー場の写真があるか見てみた。

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ゲレンデガイドと西沢ノ頭北東斜面が写った写真があった。
「これで決まり」とルート計画。

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朝焼けの苗場スキー場。

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除雪終点にはプリンスホテルの焼却施設があった。

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ゲートを超えて車道を行く。一昨日のものと思われる単独トレースあり。

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車道は一応、国道353号。地図には道も点線も何もないが、認定上は四万温泉まではどんなルートを通っているのだろう。

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三国スキー場のちょうちん岩コース。ブッシュが生え始めている。
すでにリフトは撤去されてもうない。


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コース名に付けられたちょうちん岩。

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第1ロマンスリフトが架けられていた「から松平コース」。
こちらはブッシュがほとんどなくて真っさらな斜面。


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バブル崩壊後の平日に三国スキー場を滑りたくて来たことがあったが、その時は「平日休止中」で滑ることができなかった。
その後は来るチャンスがなかったが、2004年シーズンを最後に営業をやめてしまった。

今日は、是が非でも三国スキー場のゲレンデを滑らなくてはならない。
ゲレンデガイドと斜面を見上げて、一番北向きのリーゼンコースを滑ることにする。
朝方は-7℃と気温が低かったが、南風が入って急上昇。早く登らないと雪が腐ってしまうぞ。


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平標山と仙ノ倉山。まだヤカイ沢にはデブリが出ていないようだ。

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斜度が緩くなった先の1400mジャストまで登って、いざ、滑降へ。
ヤッホー!とリーゼンコースへ。楽しい楽しい1本でした(^^)


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再び登り返し。

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北側の急峻な尾根。

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三国スキー場TOPゲレンデだった林間コース。こんな素晴らしい雰囲気で内陸性の粉雪が降るゲレンデが、今でも営業していたら必ず何度も来ていたに違いない。

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三国スキー場は、バブル崩壊後のスキー客激減と2004年に発覚した西武グループの事件ともに閉鎖されてしまったが、もともと西武グループの堤義明は三国スキー場単独で黒字を目指した訳でなく、志賀高原の焼額山スキー場と万座温泉、苗場スキー場をリフトとゴンドラでつないで、ヨーロッパアルプスに引けを取らない巨大なスノーリゾートを造りたい野望があった。
長野オリンピックを誘致したのも、国立公園の岩菅山にスキー場を開発する目的だったらしい。

尾根に登り、初めて西沢ノ頭南面を見上げる。


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稜線から山頂に登ろうと考えていたが、稜線付近には大きな岩がいくつも見える。
雪もきのこ雪ように積もって、不安定な状況かもしれないので、南面をトラバースしてから山頂に登るルートを取ることにする。

稜線の岩峰。こんなのがたくさんあった。


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エクセレントな稲包山北面。
2010年1月に上州側の官行からアプローチして北面を滑ったことがある。

http://kumatrek.jpn.org/mt_ski/10/inatsutsumi.html

次は越後側からアプローチして、あの極楽斜面にシュプールをつけてみたい。

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西沢ノ頭には古い標識があった。

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こんな斜面があったんだと目を釘付けにした、ガランノ沢源頭斜面と1852mピーク。

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1798mピークと筍山の電波塔。

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平標山、仙ノ倉山から谷川連峰に続く国境稜線も、見慣れない違った角度で見える。

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時々ゴーーゴーーとまともに立ってられないほどの南風が吹いていて、写真を数枚撮るだけが精一杯で、稜線下に逃げ下る。

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稜線は強風の通り道なのだろう、雪面はウィンドクラスト。

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昼食を取って、いざ、西沢ノ頭北東面へ。

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上部は木が密でクラストしていたが、中ほどからはフワフワのドライパウダー。

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西沢1380m付近に滑り込む。

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西沢を1320mまで滑ってから、1518mピークの尾根に登り返す。
左が西沢ノ頭、右がジャンクションピーク。


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1518mピーク下を三国スキー場に回り込もうと思ったが、斜面が沢状にえぐれていたので尾根に戻って国道に滑り込むことにした。

最後は杉の植林帯を抜けて国道へ。登りのトレースも固く締まってスキーがよく滑りました。


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人気ルートや何度も行っているルートと違って、情報のない未知のルートに行くと、緊張感とワクワク感がたまらないほど楽しい。
湯之沢源流域にはそんな隠れた山や斜面がたくさんありそうなので、また新たな楽しみができました。


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