山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

白馬岳(2014/15シーズン終了)

2015-06-20 | 2014-15山スキー
山域山名:白馬岳(長野県)
期  日:2015年6月17日(水)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:猿倉1230m(5:40)→白馬尻1500m(6:25/6:40)→大雪渓2310m(8:25/8:40)→2460m(9:20/9:25)→白馬山荘下2760m(10:15/10:25)→白馬岳2933m(10:45/11:00)→白馬山荘下(11:10/11:30)~白馬尻(12:15/12:25)→猿倉(13:00)
<天候:曇り、稜線霧>

先々週の乗鞍岳では物足りなさが残り、今シーズン最後の滑り納めで白馬岳に向かう。


夜半までの雷雨はあがり、麓から白馬鎗と杓子が見えた。




今日は平日、しかも登山シーズンとしては6月はオフ、ましてや寒気による大気不安定で午後から大雨の予報が出ているので、猿倉にはほかに登山者はなし。




白馬岳東面の雪もかなり減った。




長走沢の橋。




白馬尻下には初夏の花が咲き始めていた。

サンカヨウ。




シラネアオイ。




大雪渓末端はこの時期としては例年並み。




白馬尻小屋はほぼ組み立てが終わったか。




大雪渓を登る。




さすがにこの時期になると、落石が多い。




こんなのが雪の上を音もなく滑ってきたら堪らない。視界がない大雪渓は怖い。




2号雪渓支尾根からの崩壊。




いつものことだが、杓子側からは頻繁にカラカラ落ちている。




葱っ平突端で夏道に上がる。




シナノキンバイ。




夏道が消えた上はアイゼンステップで登る。





この時期、小雪渓トラバースにはステップが切ってあるのでありがたい。




再びシールで登る。




沢が出て雪が途切れている。




沢の右岸斜面を登る。




足下にはハクサンイチゲがたくさん。




何とか雪がつながっていたが、




村営頂上宿舎周辺は雪がない。




白馬山荘下の最後の雪田。一番上にスキーをデポして山頂を目指す。




登山道脇には、オヤマノエンドウ。




ウルップソウ。礼文島と本州では八ヶ岳とここ白馬岳にしか咲かないらしく、花好きはこれを見にここまで来るらしい。




GWにもお世話になった白馬山荘。今日はガラガラでしょう。




痩せ細くなった2号雪渓最上部。出だしは壁というより垂直になっていた。




白馬岳山頂。もちろん誰もいない。




信州側から絶えず沸く霧。




黒部側は時々視界あり、旭岳と清水岳が少しだけ見えた。
昨年の同時期、旭岳の向こう側と中央ルンゼを滑ったが、今日は午後に崩れそうなのでパス。
来年はあの清水岳に行くぞ。




デポ地点に戻ったら、雷鳥のつがいが散歩していた。




空も暗くなってきたので、下山を急ごう。




葱っ平の急斜面は岩も出ていたので慎重に滑降。




この岩と雪の中に沈んでいる石が非常にやっかい。




落石地獄を突破してひと息。




雪が凸凹で硬く、忍耐系滑降でした。




それでも標高差1000mを滑って満足。板納めする気分になれた。




この先に咲くオオサクラソウを見に来たという夫婦。へぇ~。山はいろんな楽しみがある。




猿倉に着いて、片づけていたら雨が落ちてきて、突然どしゃ降りに。ドンピシャの下山でした。




今日の温泉は、立て替えたばかりの八方温泉第1郷の湯へ。昨年6月15日の白馬旭岳の帰りに寄った時は、前の建物の最後の営業日だった。




きれいに大きくなった内風呂と露天。




湯はPH11超えで日本有数のアルカリ温泉で、蛇紋岩層から沸く温泉は世界でも希(8か所?と言っていた)だそうで、先月に世界の学者が集まったらしい。
確かに、お湯は透明だが、肌にまとわりつく感じでまったりでした。

ちなみに源泉は、鑓温泉下の南股で、そこから引湯しているそうです。
八方温泉の管理者はてっきり村が絡んだ3セクかと思ったら、八方尾根スキー場を経営する100%民間の八方尾根開発株式会社で、山麓の旅館や民宿にもこのお湯を流しているとのこと。

最近のオージーのパウダーブームなど、ご主人からいろいろ話しを聞かせていただきました。


風呂の後に、「温泉うどん」をいただきました。
これに「青こしょう」(白馬村では「青唐辛子」のこと)をかけて食べたら旨かった~。




追記:11月の立山からこの白馬岳まで、今シーズンの山スキー入山日数は44日でした。
2月まで毎週の激パウ三昧と、荷鞍山とセバトノ頭のマイナーピーク、春の宝川源流ツアー、東北の鳥海山千蛇谷と飯豊山本社ノ沢のロングルートが、今年の収穫でした。
限られた時間ですが、夏の間にしっかりトレーニングを積んで、来シーズンもまた山スキー人生を謳歌したい。



乗鞍岳

2015-06-17 | 2014-15山スキー
山域山名:北アルプス・乗鞍岳(長野県)
期  日:2015年6月6日(土)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:乗鞍観光センター(9:40)=肩の小屋口2610m(10:30/10:55)→朝日岳直下2950m(11:40/11:50)→剣が峰3026m(12:00/12:10)→朝日岳2976m(12:20)→直下(13:00)~肩の小屋口(13:05/13:20)→朝日岳直下(14:20/14:40)~肩の小屋口(14:50/15:26)=観光センター(16:10)
<天候:霧>

飯豊本山以降、3週間も空いてしまった。
寒気が入って前夜から北アルプス稜線は降雪となり、今日も寒気が抜けきらない感じで回復が遅れそう。
北アルプス南部の内陸に位置する乗鞍岳なら、白馬方面より早く晴れるだろうと、久しぶりにスキーバスが出発する観光センターへ向かう。

係員に聞いたら、夜には雨に変わって路面も問題なしだったので、第1便は定刻どおり2台出たらしい。それでも雪解けが早く少雪だからか、いつもより乗客は少なめとのこと。
自分は最初から第1便に乗るつもりはなく、天候の回復が見込める第2便に乗車。第2便も2台出たが、半分近くは登山者と観光客だった。




案の定、大雪渓は深い霧。




若者はコブで遊んでいる。




朝日岳稜線に出るが、ここも雪がない。




視界が悪く、どこに雪があるのかさっぱり分からない。とりあえず山頂を踏むことにする。




山頂に出た途端、烈風地獄。標識に寄りかからないと飛ばされそうなくらいだった。




もろに西風が当たるので、みんな建物の影に逃げ込んでいる。




頂上小屋はオープンに向けて準備中。




稜線を戻って朝日岳山頂を踏む。




雲は山を這うように流れているので、上空は青空。だが、なかなか取れない。




待ってみたがいっこうに変わらないので大雪渓まで1本。上部は状態もよく気持ちよくターンを刻む。




下部は鬼の縦溝。いくらか視界も回復か?




と、いってもすぐに深い霧に戻る。




縦溝がひどいので位ヶ原に下りる気にはなれず、すぐ出発する下山3便バスに乗るのももったいない。
摩利支天斜面も縦溝がひどそうだし、仕方ない、朝日岳にもう1本いくか。







大雪渓より南側のラインの雪を拾って車道に出た。




アプローチが良すぎて、滑降距離も短かすぎて、人もたくさんで、ゲレンデ春スキーに来た感じか。







バスが観光センターに着いたら、一気に天候も回復。こんなもんでしょう。



赤城・鍋割山サンセットハイク

2015-06-12 | 2015山登り
山域山名:赤城山系・鍋割山(群馬県)
期  日:2015年5月23日(土)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:鍋割高原800m(17:35)→鍋割山1332m(18:15/18:50)→鍋割高原(19:30)
<天候:晴れ>

日中の用事を済ませ、急いで赤城山に向かう。




今日は正面の鍋割山へ。




登り出しは日没1時間前。




獅子ヶ鼻の坂。




関東平野が一望。




ツツジがいい感じ。
















鍋割山頂へ。標高差530mをちょうど40分でした。







夕焼けもきれい。




下山していると次々と街の灯りが。




榛名山。




そう、今日のお目当てはこの夜景だ。素晴らしかった。




真っ暗の中、懐電で下山。



要害山・奥会津里山ハイク

2015-06-10 | 2015山登り
山域山名:奥会津・要害山(福島県)
期  日:2015年5月12日(火)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:三石神社390m(8:35)→瀧神社<宮ノ沢登山口>380m(8:45)→一服尾根→要害山705m(9:15/9:30)→南尾根→三石神社(10:00)
<天候:曇り>

翌日は午後に帰宅しなければならなかったので、とりあえず春の只見をドライブ。前方には浅草岳。




田子倉ダム。




国道252号をさらに奥へ。日本有数の豪雪地帯を走る只見線。




以前掲げてあった田子倉駅の看板がない。




入口の扉は鍵で閉められていた。あとで調べたら2013年に廃止されていた。




この六十里越トンネルを抜ければ、越後の国。







浅草岳登山口には釣り師が二人。




国道252号(六十里越雪割り街道)はここで冬季閉鎖。今年の開通は5月20日でした。




再び国道を只見に戻る。道路にはこんな旗がたくさん掲げてある。




只見駅。




駅舎の中にも。




只見線は、2011年7月30日の新潟福島豪雨で大きな被害を受けて、その後に一部は開通したものの、まだ会津川口駅からこの只見駅まで(上り)が不通のままになっている。







復旧工事をしていると思っていたら、駅の観光協会のお姉さんに聞いたら、まだまったくの手つかずで、行政とJR東日本とが協議しているとのこと。
復旧費用は何と85億円!で、着手してから4年以上かかるらしい。




自分が只見線に初めて乗ったのは、5,6歳の時の家族旅行で、会津若松から小出まで、気動車に長時間窓を全開にして揺られた記憶がある。


越後川口に向かうこの線路に、再び列車が走ることがあるだろうか。




ささやかであるが寄付と、乗車(代替バス)はしないが利用人員の数に入るので切符を購入。




この本も買いました。




駅ナカで里山のガイドを発見。ふと思い立って登山口へ向かう。




標高はたった705mしかない要害山。でも眺めはすこぶる良いらしい。




宮ノ沢コース登山口の滝神社。




神社脇に一応、道標は立っているが、道はよく分からない。この先で砂防堤の沢を渡る。




里山といっても豪雪地帯の山。急峻でロープが垂れ下がっている。




グングン高度を上げる。




会津のマッターホルン、蒲生岳。




眺めも素晴らしい。




タムシバ。




ブナ。




会津朝日岳。今年は豪雨災害から4年ぶりに6月14日(日)山開きがある。
秋に紅葉を見に行こう。




要害山山頂。




トコトコ音がしたら、小出からの一番列車(といっても1日3本)が到着。




尾瀬から流れ始める伊南川。




山頂北側にはブナの森。




この道を下りると只見高校へ通ずる林道ルートだが、まだ雪があって通行止め。




現在の要害山山頂にはたくせんの電波塔が建つ。




昔は水久保城という山城があったらしい。
「要害」とは「守りに有利な険しい地形の場所、または砦」という意味とのこと。只見川沿いにも、金山町横田と大塩にも「要害山」があると書いてあった。




山頂をあとに、南尾根を下る。




南尾根もなかなかの下り。会津の里山はなめたらいかん。




浅草眺め。




急峻な田口沢。




冬は雪崩で磨かれる。




只見スキー場の北ゲレンデ跡。




南尾根登山口。




すぐ隣(というか上)にある三石神社に登る。
これは一の岩。岩の穴に頭を入れてお祈りすると頭が良くなって、頭の病気も治ると言われているらしい。偏頭痛は治ったか??




泪岩。夏の暑い日でも、岩から水が染み出て涙を流しているかの様だそう。その水を目につけると、目の病気が治るらしい。




そして、三石神社。




帽子のような岩は、縁結びの岩で、小さな穴にヒモを通して五円玉を結ぶと、縁が結ばれると言われているらしい。へぇ~。




それにしても、どうしてあんな高い場所に五円玉がぶら下がっているんだ??
雪がある時期にしか思えない。




とっても楽しい神社だった。




早春の奥会津を満喫したプチ山旅でした。




燧ヶ岳、一筆書き(御池~燧~ナデッ窪~尾瀬沼オンダシ~硫黄沢~東田代~御池)

2015-06-03 | 2014-15山スキー
山域山名:尾瀬・燧ヶ岳(福島県)
期  日:2015年5月11日(月)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:御池1500m(6:50)→熊沢田代1986m(8:20/8:30)→燧ヶ岳俎2346m(9:40)→柴安2356m(10:05/10:50)~ナデッ窪滑降→尾瀬沼1670m(11:25/11:50)→オンダシ沢→1950m(13:10/13:20)→ミノブチ岳2234m(13:40/14:05)~硫黄沢左俣1640m(14:25/14:40)→東田代1819m(15:15/15:40)~車道(15:50/16:00)→御池(16:15)
<天候:快晴>

幾度もトレースしている燧ヶ岳。今回は、御池から俎、柴安に登り、ナデッ窪を滑って尾瀬沼に下りて、再びオンダシ沢からミノブチ岳まで登り返して、燧一番の硫黄沢左俣を滑降、東田代を経由して御池に戻るという、燧一筆書きスキーを完成させました。


今朝の御池は、-2℃と久しぶりの冷え込んだ。




雪解けは異様なペースで進んでいるが、御池の残雪はまだ多い。




広沢田代下斜面も雪の状態はいい。




御池越しに大杉岳。




広沢田代。




熊沢田代の登りから会津駒。




ここまで登ると雪が減って、木道が露出していた。
今冬の尾瀬はここ10年で最も多雪だったが、強風で雪があまり積もらない稜線は春からの高温で一気に融雪が進んで地肌が露出し、中腹の樹林帯はまだ残雪が多いという現象になったのだろう。この傾向は、白馬周辺の北アルプス北部や妙高でも同じだった。




熊沢田代と燧ヶ岳。




熊沢田代からの平ヶ岳、越後三山。




裏燧斜面も雪が少ない。いつもの5月下旬頃の様相。




俎からの尾瀬沼。まだ結氷しているが、東面の硫黄沢源頭斜面は雪が極端に少ない。




今日は気温も低く視界もクリヤー、富士山もクッキリ。




上州武尊の奥に八ヶ岳。




至仏山と柴安。




夏道を下って柴安へ。




柴安の頂き。




遮るものがない絶景。




国境稜線はまだ真っ白。







尾瀬ヶ原全景。あまりに素晴らしい景色に、ちょっとのんびり過ぎてしまった。




では、滑降へ。




下に登山者がいたので、トレースを崩さないように滑降。




意外や南面は雪がべったり。




スキーを脱がずに、




ナデッ窪にエントリー。







中間部からは小枝や石で荒れ気味。




下部は樹林帯に入る。赤ナグレ岳、ミノブチ岳の奥に俎。




尾瀬沼湖畔へ。せっかくなので、沼の水にもタッチ。




オンダシ沢も少し口を開けていた。




オンダシ沢沿いに登り返す。雪がなくなれば、緩やかな流れだろう。




オンダシ沢源頭もなかなかいい斜面だ。




硫黄沢源頭斜面。右が俎だが、雪がない。




ミノブチ岳まで登り上げてから滑降へ。まずは硫黄沢左俣源頭斜面にドロップ。




好斜面がまだまだ続くが、下部には滝があるので右俣に乗り換えなくてはならない。
雪が付いていれば何の問題もないが、雪が消えてブッシュが出まくりの今日はそうはいかない。
目の前の状況と地形図をチェックし、




小尾根を越えて、硫黄沢右俣源頭斜面へ。




完璧なルート取りだった。




硫黄沢右俣へGo。




溝もなく、快適なザラメ。







右俣は3本に分かれているが、




小尾根を越えて、一番北側のラインへ。




下部はさすがに荒れ気味だったが、最高でした。




この小沢を登って東田代へまた登る。




お気に入りの東田代。天国のよう。





今日もがんばったので自分にご褒美。




東田代からは急斜面を滑降。




最後はブナの花粉?油のような成分で板が滑らず真っ黒。




あとは車道を歩いて御池へ。




一筆書き完成。




橅平からの燧。




新緑の盛り。




燧の湯。




風呂で居合わせ高齢の方は、檜枝岐5泊目!うらやましい。




きらら298で仮眠。明日は奥只見の里山ハイクへ。