山スキーと山歩き みやぶろぐ

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屋久島&南九州の山旅

2012-11-16 | 2012屋久島・南九州の山旅

宮之浦岳・開聞岳・韓国岳、名山と名湯と‘食飲鉄’旅を楽しんだ南九州遠征

山域山名:屋久島・宮之浦岳、薩摩・開聞岳、霧島連峰・韓国岳(鹿児島県)
期  日:2012年9月12日(水)~18日(火)
参 加 者:みやぶー、とよちー、ふくせんぱい
行動記録:

いつかは行きたいと思っていた屋久島、いつかは頂きから南の海を見たいと思っていた宮之浦岳、そして海岸線から美しいラインで天を突く開聞岳。

30年来の山仲間ふたりを誘って、ついにそのチャンスがやってきた。台風直撃で日程変更も余儀なくされたが、終わってみれば、存分に楽しんだ山旅でした。

9/12(水) 北本駅(5:31)=上野(6:16)=浜松町(6:42)=羽田空港(7:04/JAL1863便/8:05)=鹿児島空港(9:45/JAC3745便/11:00)=屋久島空港(11:40)=宮ノ浦散策&買い出し=尾之間<四季の宿尾之間泊>

<天候:くもり時々晴れ、にわか雨>
高崎線一番列車に乗って羽田空港へ予定どおり到着。eチケでチェックイン、便利になったものだ。
羽田発鹿児島行きJAL1863便B767は若干遅れて離陸。

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羽田空港には新ターミナルができてから初めて行ったが、海の上に桟橋をかけたような新滑走路に感心する。

都心をあとに西に航行。

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三浦半島、

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江ノ島、

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箱根、

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伊豆半島上空を通過して富士山上空へ。

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山頂部が白くない?とよく見たら、富士山の初冠雪であった。
その日に富士山を空から見られるなんて最高にラッキー。

そのあとも、南アルプス、大井川、

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知多半島、

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伊勢湾、

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紀伊半島、

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室戸岬、

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足摺岬、そして九州の日南海岸と、機上から日本列島を満喫して鹿児島空港へ。

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羽田と比べると鹿児島空港は質素なもの。

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屋久島行きの飛行機JAC3745便は、ボンバルディアDH4(74人乗り)双発プロペラ機。
見た目は頼りない小型飛行機だが、4日後には島の足として結構頼りになるものだと感心することになる。

鹿児島から屋久島へは約40分、定刻より30分ほど遅れて鹿児島を離陸。

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飛び立って安定飛行に入ったと思ったら、すぐに着陸ですとのアナウンス。
飛行機から見る海はコバルトブルーだった。

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屋久島空港は海べりにあって、今でも有視界飛行と聞いて、インドと変わらないな、と少々びっくり。

海の上は晴れているが、高い山には黒い雲がかかっていて、雨が降っているような感じだ。

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島の気温は30℃と、埼玉のうだるような暑さはないが蒸し暑い。
空港を出てすぐに、予約してあったオリックスレンタカーで手続きする。
屋久島の足になったのはマツダデミオ。5日間借りて3万円(免責込み)は、交通不便な島では非常に有用なものである。

昼を過ぎたので、まずは腹ごしらえ。屋久島の食堂は水曜休みが多い。しかも月から水とか、水から金までとか、週休3日間の店も多い。島にはあくせく働く習慣はないようだ。
まっぷるなど観光雑誌でみた有名食堂はダメで、レンタカーでもらったパンフにあった宮之浦の四季亭に行く。

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おすすめの刺身ランチは、

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名物のトビウオの焼き物と、くびおれさばの刺身は美味しかった。
⇒「首折れ鯖(くびおれさば)は、鹿児島県屋久島で水揚げされるゴマサバの現地名のこと。歴史的には、主に屋久島北部の一湊(いっそう)漁港等で水揚げがされてきたことが知られている。屋久島では東シナ海側から日本海側の方で獲れるものをこう呼ぶ。 血液を抜くためと鮮度を保つために、漁獲後すぐに首を折ることからその名が付く。マサバに比べて脂肪分が少なく、刺身にすると身の締まった歯ごたえが味わえる。

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この後はどうしようかな?と、島の情報を仕入れに港の観光協会へ。
おばちゃんから観光情報やパンフをもらい、山に持っていく携帯トイレ(2個入り500円)も購入。「ここ数日の天気を聞いたら、先週は雨ばかりだったけど今週はまずまずだね。島では必ずどこかで雨が降っているよ。今日、島に来たのなら、センターのでっかいスクリーンで原寸大の縄文杉が見られるから、ぜひ行ってよ~」と言われ、では~と屋久島環境文化村センターに向かう。

島の模型、植生、動物などが展示され、ごく普通の自然博物館なのだが、かわいいアテンダントのお姉さんが何人もいて、ていねいに説明をしてくれた。「屋久島は小さい島だけど、気候は場所によって違うんですよ。雨の量は島の北側が多くて南側は少なくて、平地ではだいだい年間4,000ミリ、山岳部では10,000mmも降るんですよ。冬も島の南側の方が暖かいので一番住みやすくて、自分の家もそこにあります」と。

島の模型の上には天井から玉鎖がぶら下がっていて、これが雨量をあらわしているとのこと。

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ちなみに、宮之浦岳山頂はほぼ札幌と同じ気温で、四方を海に囲まれた山なので、冬に雪がたくさん積もる訳だ。

観光協会で教えてもらった島で一番大きいスーパー、わいわいランドで山の食料の買い出しをして、宿のある尾乃間に向かう。
信号は宮乃浦や安房など各集落に数個あるのみで、ほとんど小学生の教育用で設置しているようなものですね。島全体がスローな時間なんだな~と。

宮乃浦から40分ほどで尾乃間へ。今宵の宿は、「屋久島民宿組合が選ぶお勧めの宿20」にも選ばれた四季の宿・尾乃間。1000坪の敷地に4棟の離れがあって、すぐ頭上にはモッチョム岳が眺められて、のんびりと島の雰囲気を味わえる宿。我々の部屋は一番上にある天館モッチョム。
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuakim/

宅急便で送ってあったアタックザックをほどき、明日のパッキングに奮闘する。準備ができたら夕食へ。
食堂も専用の離れで、正面に夕暮れのモッチョム岳を見上げながら、

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炭火でバーベキュー。

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鹿児島豚やカンパチのアラやトビウオ、エビ、イカや自家製野菜もたくさん出て、生ビールも一人4杯は飲んでしまった。

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微酔いで風呂に入り、天の川と満天の星空を見上げる。明日からの宮之浦岳登山に期待しよう。

9/13(木) 起床(3:45)=民宿、四季の宿尾之間(4:25)=<レンタカー>=安房屋久杉自然館(4:50/5:00)=<タクシー>=紀元杉・朝食(5:40/6:30)→川上杉(6:40)→淀川登山口1360m(6:55/7:10)→淀川小屋1380m(7:55/8:00)→1570m(9:00/9:10)→黒味岳展望台(9:25/9:35)→花之江河1600m(9:45)→黒味岳1831m(10:35/10:50)→投石平(11:40/昼食/12:10)→栗生岳直下(13:20/13:30)→栗生岳1867m(13:40)→宮之浦岳1935m(14:05/14:30)→焼野三叉路1784m→(14:45)→永田岳1886m(16:00/16:10)→鹿之沢小屋1560m(17:00)

<天候:晴れのち時々曇り>
まだ暗い3時半過ぎに起床。宿の玄関に置いてあった屋久島名物の登山弁当2食分を持って、レンタカーで屋久杉自然館に向かう。
自然館は縄文杉ハイクの入山口となる荒川登山口行き登山バスのターミナルで、もうすでにバス停には色とりどりの今風ウェアを着た100人以上の長蛇の列ができていた。さすが縄文杉の人気は凄い。

予約してあった、まつばんだ交通タクシーに乗り込む。
海抜200m弱の自然館から1230mの紀元杉まで、長いアプローチである。ヤクスギランドまでは県道屋久島公園安房線、その先は町道淀川線となるが、荒川口と違ってこちらはマイカー規制はない。
愛想のいい運転手とグチ話しを聞きながら、40分ほどで紀元杉に到着、料金は4000円(メーターは4100円なので100円おまけ)だった。


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まだ薄暗い日の出前、紀元杉入口のベンチで弁当を食べていたら、次第に東の空が白々してきた。
紀元杉は道路のすぐ下にあって、反時計回りに遊歩道がある。階段を下りていくと、巨大な紀元杉の幹が現れる。
樹高19.5m、胸高周囲8.1m、およそ3000年!を生き抜いてきた紀元杉…。威風堂々という迫力を感じる。

表面の胴周りはゴツゴツしているが、これは杉に害を及ぼすウイルスと戦ってきた証らしい。その幹には、ヒカゲツツジやヒノキ、ヤクシマシャクナゲ、ナナカマドなどの19種類の植物が着生している。

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すごいな~。紀元杉に触ってみる。

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3000年の‘パワー’をもらえたかな?。

紀元杉をあとに車道を歩いて、



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ヤクザルの群れと遭遇しながら

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終点の淀川登山口へ。

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小さな駐車場にはもうすでに10台位の車がとまっていっぱいだった。ほとんどは宮之浦岳日帰りの人だろう。

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ここから登山道に入ると、深い森に気分も高揚する。
ほどなく世界自然遺産登録地域の看板があった。ここからが世界遺産か。

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