山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

立山初滑り

2012-11-29 | 2012-13山スキー

山域山名:北アルプス立山・浄土山、真砂岳(富山県)
期  日:2012年11月22日(木)~24日(土)
参 加 者:みやぶー、az、ラガー
行動記録:
 待ちにまった山スキーシーズンがついに開幕。今年は新会員のラガーが立山に初参加して3名で立山へ行ってきました。

11/22 北本(3:30)=扇沢(7:30/8:30)=室堂2420m(9:40/10:15)→浄土山コル2810m(11:55/12:15)~室堂2420m(13:05/14:05)→2510m(14:20/14:35)~称名川源頭滑降2380m(14:45/14:55)→大汝山西面2610m(15:35/15:50)~雷鳥平2270m(16:10/16:25)→雷鳥荘2390m(16:45)

<天候:曇りのち濃霧、午後から晴れ>
今年の冬は早かった。大町から見る後立山連峰も麓までしっかり白い。

鹿島槍ヶ岳と五龍岳

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爺ヶ岳

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岩小屋沢岳

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3連休前日の平日、一番トロリーバスに乗ろうと改札前には大勢の山スキーヤーの長い列。それでも扇沢に1時間前には着いて列の前の方に並んで、黒部ダムもダッシュで移動して1番ケーブルカーをゲット。

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アルペンルートも混雑を見込んで臨時便を出したので、定刻よりも早く9時半過ぎには室堂へ着く。

室堂の積雪は240㎝と、いつもやきもきする雪不足はまったく問題ない。しかし、天候が今ひとつで、稜線は厚い雲が覆っている。

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とりあえず一ノ越に向かう。浄土山をトラバースする斜面はパック気味で、場所によって雪質の変化が激しい。

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一ノ越手前からトレースを離れて浄土山カールに向かう。どんどん視界が悪くなり10m程度になった。時々、強風も吹いて寒い。
稜線はもっと強い風が吹いているので、最後の急斜面を登り上げた岩の上で登行終了とする。

寒くて仕方がないのですぐに滑降開始。雪崩の恐れは小さいが、出だしの急斜面は横滑りで慎重に高度を下げる。斜度が緩んでからターンをするが、深い霧で雪面がまったく見えず平行感覚が喪失して、ターンどころではなくなる。

自分は止まっているのか?少し動いているのか??斜度の向きはどっち???と、訳が分からなくなり、めまいがして立ったまま転んでしまう。
先頭を交代しながら一ノ越ルートに合流し、この状況ではどうにもならないので、ひとまずは室堂ターミナルまで戻る。ここまでひどい雪酔いは初めてだった。

昼食を食べながら霧が晴れるのを待つ。ロビーでうだうだしていたら、厚い雲が少し上がってきた。
時間は午後2時、日没まで3時間ほどしかないので急いで出発。再び室堂から一ノ越ルートを登っていると、次第に雄山が姿をあらわして青空が出てきた。

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モチベーションは一気に急上昇、まずはパウダー溜まりの称名川源頭へ。

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ヤッホー!と大斜面に飛び込む。

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素晴らしいパウダー、3人ともボトムで笑顔が弾ける。

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まだ時間があるので、山崎カール下斜面を狙いに再びハイクアップ。

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大汝山西面2610mまで登る。

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眼下には大雪原、夕陽に照らされる立山と月をバックに、再び雄叫びをあげて滑る3人であった。

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称名川までたっぷりとパウダーをいただいて雷鳥平へ。

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称名川の流れはすべて雪で埋まっていた。

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残照に光る立山三山、真砂岳を見上げて、雷鳥荘へ登り返す。

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今日の宿泊者は80名ほどと空いていた。ゆっくりと温泉に入り、宴会ルートに突入した。


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11/23 雷鳥荘(10:00)~雷鳥平で雪上訓練→雷鳥荘(13:20)

<天候:濃霧時々雪>
日本海と太平洋南岸を通過するふたつの低気圧の接近で朝から雪が降っていたので、小屋でしばし待機。予報では午後から回復傾向だったので、ひとまず雷鳥平で雪上訓練をして、天候次第で雷鳥沢を登ることにして小屋を出る。


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小屋下斜面を滑って、雷鳥沢テン場小屋脇に荷物をデポ。アイゼン歩行とピッケルの使い方をレクチャーし、小尾根を何度も登り下る。
その後にビーコン操作の復習をしてから昼食となる。時々、雷鳥沢中腹まで見える時もあるが、すぐに深い霧に包まれる。風もほとんどなく、回復する兆候がなかったため小屋に戻る。


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小屋の前には凄い数のスキー板とボードにびっくり。今日は300人が雷鳥荘に泊まるらしい。空いているうちにと温泉へ直行。昨日に続いて生ビールのピッチャーで乾杯。夕方になると、小屋の中は大勢の人で溢れていた。

11/24 雷鳥荘2390m(7:15)~雷鳥平2380m(7:20/7:30)→2660m(9:05/9:25)→真砂岳2861m(10:00/滑降開始10:25)~内蔵助カール2660m(10:30/10:45)→真砂岳(11:15/11:30)~称名川2300m(11:45/12:20)→室堂2420m(13:20)

<天候:朝曇りのち晴れ、午後から雪>
大陸の高気圧が北に張り出す北高形の冬型気圧配置で、立山周辺は微妙な予報が出ている。今日は最終日、視界があれば真砂岳を目指すことにする。
定刻より早く開いた食堂で朝食を取って出発。朝の天気は稜線が見えたり隠れたりの曇天模様。昨日からの新雪が20㎝ほど積もっていた。

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雷鳥平まで滑って、雪原でシールを貼って真砂岳尾根に取り付く。

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尾根に入ると雪面は風で叩かれて硬く、その上の乾雪の結合も悪くシールが効きづらい。ふたりはクトーを装着。慎重にルートを選びながらジグザクに登る。
徐々に雲がとれてきて、西から青空が拡がってきた。振り返る大日岳はいつも格好いい。

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2660mの平坦地でアイゼンに履き替える。ここから北側の谷に滑り込む者も多い。

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今日は風がほとんどないのでまったく寒さは感じない。

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締まった雪にアイゼンがよく効いて、快適な登行で真砂岳山頂稜線へ。

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雪稜の向こうに富士ノ折立、剣岳、後立山連峰と素晴らしい景色だ。

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稜線を進んで三角点のある真砂岳山頂へ。雪庇はあまり発達していなかったので、山頂から内蔵助カールを1本滑ろう。

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眼下には、まだ誰も滑っていない真っ白なバージンバーンが待っている。

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さぁ、今山行のハイライトです、真砂岳山頂からドロップイン! ヤッホー!!
特大斜面、締まったパウダーを気持ちよく飛ばす。あっという間にカール底へ。山頂にいた他パーティの女性から「ずるい~」の大声。

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続いてふたりが飛び込んで、きれいにシュプールを3本並べてハイタッチ。いやー、最高でした。

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最終バスまでに室堂に行かなければならないので、あまり時間はない。すぐにシールを貼って登り返す。

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一番斜度が緩い北側から稜線に上がる。稜線はシュカブラの世界。この景色が見られて最高だ。

西側には大日岳、

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東側には、白馬岳から鹿島槍ヶ岳まで後立山連峰が素晴らしい。

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後続パーティもトレースについてくる。

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真砂岳西面の出だしは毎度のことだが岩混じりのアイスバーン、横滑りを交えて慎重に通過。尾根上に入ってから谷に滑り込む。

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大日岳を正面にパウダー斜面を飛ばす。

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まだそれほど荒れてなかったので、ここも楽しいパウダー滑降だった。

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風もなく穏やかな大雪原で、のんびりと昼食を取る。

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今年は雪が多いので、室堂までは称名川を詰めた方が早い。登りながら周りを見渡すと、そこらじゅうの斜面にスキーヤーが取り付いて、きれいなシュプールを刻んでいる。

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こんなシチュエーションは立山だけでしょう。

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称名川を詰めて室堂に登り返す。次第に西から黒い雲に覆われて、我々が室堂に着く頃には雪が降り出し始めた。まるで待っていたかのようだった。

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今年は天候が不安定であったが、豊富な雪に恵まれて、素晴らしい仲間とともに、充実した立山初滑り3Daysでした。



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今シーズンも寒い冬の予報が出ています。安全を最優先に、山スキーを楽しみましょう。

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吹雪の浅間山

2012-11-27 | 2012山登り

山域山名:浅間山(長野県)
期  日:2012年11月14日(水)
参 加 者:みやぶー
行動記録:浅間山荘1410m(7:40)→一ノ鳥居(8:05)→二ノ鳥居(8:25)→火山館1990m(9:10/9:35)→湯の平分岐(9:40)→浅間山2300m(10:25)→火山館1990m(10:55/11:10)→不動滝(11:45)→浅間山荘(12:15)

<天候:雪>
10月半ば以降、毎週のように寒気が南下している。今日の浅間山も厚い雪雲のなかで、昨晩からの雪は浅間山荘付近までうっすら白くしていた。

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宿泊客は一人もいないようで駐車場に車は1台もなく、山荘もひっそりしていた。

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気温0℃、小雪が舞うなか出発。湯の平に通ずる火山館コースは高校生の時に登って以来、鳥居と変わった岩で休んだような記憶がある。

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林道から登山道になって、カラマツ林を沢に沿って登っていく。

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一ノ鳥居で不動滝への道を分けて、対岸の斜面に取り付く。笹を刈り払われた道は傾斜も緩く歩きやすい。登るにつれて、粉雪はどんどん増えて登山道も真っ白になった。

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二ノ鳥居からは急登となる。

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再び沢に近づくと硫黄に匂いがして樹がなくなる。沢から吹き上げる風が当たり、登山道には雪が吹きだまっている。

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長坂を登り切り、雪も本降りになった頃、大きなログハウスの火山館に到着。

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玄関の温度計は-6℃、風もあって寒いので小屋に入ろうとしたが、「トイレも凍ったので…閉めました」と黒板にあったので、1階の避難壕に中に入る。

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強風に備えて、帽子と手袋を真冬用に取り替える。

浅間神社脇から再び登行開始。すぐにトーミの頭分岐を分けて、湯の平に入る。

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しんしんと降る雪がオオシラビソに積もってモノトーンの世界、いよいよ冬山のシーズンだ。

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Jバンド分岐を過ぎると疎林となり、登山道が不明朗となった。赤布と黄色テープを見つけて高度を上げる。

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森林限界を抜けると一気に風雪が強くなってきた。季節風がまともに当たる北西斜面なのでなおさらだ。視界は20m、山頂稜線はきっとすごい風だろう。山頂まではとても無理なので、2300mで引き返すことにする。

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下りは北風を真正面に受けるので寒くてたまらない。慌てて目出帽を被る。なぜか、この冷たい風に当たるのが嬉しい。

湯の平に入ると再び静寂に戻った。

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聞こえるのは粉雪を踏む音と時折上空からのゴーという風の音だけ、冬山の空気をじっくりと感じながら下山した。

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おまけ。旧中込学校と敷地内に展示してあったSLC56101とキホハニ56。

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旧中込学校は、明治時代初めに建てられた小学校の建物が今まで残っているもので、現存する最も古い西洋風の学校建築の一つとして、国の重要文化財に指定されているそうです。松本市の旧開智学校と同じような施設です。


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C56-101蒸気機関車は昭和10年小海線全線開通から昭和47まで、「高原のポニー」と呼ばれた名車。


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キホハニ56は、小海線の前身、佐久鉄道で昭和5年から終戦まで走ったガソリンカーだそうです。

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新雪の白毛門

2012-11-27 | 2012山登り

山域山名:谷川連峰・白毛門、笠ヶ岳(群馬県)
期  日:2012年11月4日(日)
参 加 者:みやぶー
行動記録:土合橋690m(7:15)→松ノ木沢ノ頭1484m(8:55/9:15)→白毛門1720m(9:55/10:00)→笠ヶ岳1852m(10:50)→避難小屋→笠ヶ岳(12:05)→白毛門(12:40/12:15)→松ノ木沢ノ頭→(13:40/13:50)→土合橋(14:50)

<天候:くもり後晴れ>
この時期としては強い寒気の南下で、上越国境にもこの秋、初めてまとまった雪が降ったので、白毛門に登って来ました。

明け方に赤城SAから谷川岳を眺めたが、まだ中腹以上は雪雲の中だった。土合橋には20台ほどの駐車があったが、すべてが白毛門を目指す登山者ではなく、無料で駐められるからだろう、半分以上は谷川岳方面に向かう登山者のようだ。

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東黒沢の橋を渡って急登に取り付く。

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今はちょうど山麓が紅葉の盛り、今年は大きな台風がなく、急に気温が下がったのでとても色づきがいい。

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樹間から見える谷川岳は西黒尾根ザンゲ岩から上は雲の中で、強い北西の風に乗って激しく流れている。

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1000mを越えるとチラホラと雪が出てきて、1100mからは登山道も真っ白となった。

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久しぶりの雪の感触を楽しみながら登る。

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天神平スキー場もオープンできそうなくらいに白い。

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雪が積もった枝が所々登山道に垂れ下がっていて、くぐりながら登る。

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松ノ木ノ頭で軽アイゼンを装着。ここから白毛門まで岩稜となる。
見上げる白毛門は雲が時折かかっては消えてを繰り返している。

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黒い岩肌のジジ岩とババ岩がはっきりと見える。

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岩場の登りも、アイゼンの歯がよく効いて快適な登行だ。

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白毛門沢源頭の水の流れもはっきりと聞こえる。最後の鎖場を登り切ると白毛門に到着だ。

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まだ時間は10時前、このまま下りたら昼前には下山してしまう。お目当ての谷川岳もまだ雲の中だが、朝から越後側からの雲の流れと風を見ていると、あと2時間もたてば晴れてくるだろう、との予想を立てて、雪の稜線を笠ヶ岳まで行くこととする。

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積雪は30㎝ほど、トレースはなく膝下まで潜りながら進む。東側には霧氷に輝くウツボギ沢が拡がっている。この春には山スキーで来よう。

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鞍部で笠ヶ岳から下りてきた登山者とすれ違う。昨日の吹雪のなかを登って笠ヶ岳避難小屋で泊まったらしいが、天気が悪いので馬蹄形縦走は諦めたとのこと。

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笠ヶ岳山頂は、冬の烈風の支配下で寒くてたまらない。

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長居は無用と山頂直下にある避難小屋に入る。

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すぐに白毛門で会った千葉の方も到着して、山スキーの話しをしながら昼食を取る。小屋のスペースは4人がMAXであるが、小屋の床には銀マットが敷かれていて、稜線の風を避けられるので、寒ささえ我慢すれば問題なく泊まれるだろう。しばらくして、トレースを追ってさらに2名が到着した。

外に出てみると、空も明るくなって朝日岳山頂も姿を見せた。予想どおり回復傾向だ。

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笠ヶ岳山頂に登り返すと風は相変わらず強いが、雲の高度が上がって武能岳も見えていた。

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青みがかかった上越国境稜線はもう秋から冬に移ったようだ。

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白毛門までの稜線は快適な雪山散歩で、11月初めにこんな楽しい気分が味わえるなんてそうあることではない。

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再び白毛門に到着。

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谷川岳稜線も薄い雲となり、時々山頂も見えるようになった。

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マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、芝倉沢、蓬峠から清水峠まで山麓は紅葉のじゅうたん、中腹から稜線は雪景色と、コントラストが美しい。


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ひと際白い至仏山と日光白根山、上州武尊山もしっかり雪が積もったようだ。

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のんびり過ぎるくらいに大展望を楽しんで、下山開始。


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雪はかなり緩んでいて足を取られながら下る。松ノ木ノ頭で軽アイゼンを外して、あとは土合橋まで紅葉の尾根を駆け下りた。

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晩秋の鳳凰三山ワンデイ

2012-11-26 | 2012山登り

山域山名:南アルプス・鳳凰三山(山梨県)
期  日:2012年10月31日(水)
参 加 者:みやぶー
行動記録:夜叉神峠登山口1380m(6:30)→夜叉神峠1790m(7:15/7:20)→杖立峠2177m(8:10)→2309m(8:40/8:55)→南御室小屋(9:45/9:55)→薬師岳小屋(10:45/11:30)→薬師岳2780m(11:35/11:45)→観音岳2840m(12:05/12:20)→赤抜沢ノ頭(12:55)→地蔵岳往復→赤抜沢ノ頭(13:35)→高嶺2778m(14:00/14:10)→白鳳峠2450(14:30)→南ア林道(15:45/15:50)→広河原1520m(15:55)

<天候:晴時々曇り>
寝坊をしてしまい、予定より1時間遅れで夜叉神峠登山口を出発。黄葉のカラマツ林にジグザク道を登る。

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峠の標識から3分で夜叉神峠小屋前の広場へ。寒気と南岸の気圧の谷の影響か、すっきりと晴れとはいかず白峰三山は見えない。

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峠小屋は夏には営業しているらしいが、もうすべての戸が閉まっていて冬終いしている。

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足下には立派な霜柱が成長していた。

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展望のないシラビソの道を登る。大崖頭山直下に杖立峠の標識があるが、エアリアマップにはその先の鞍部が本当の峠?と記されている。南アルプスNETには「顕著な峠ではないが、鉄パイプを組み合わせた指導標がある。

昔、芦安の山仕事の人たちは、ここで背負子を降ろさずに休んだ。つえを背負子の下に立てて支えとし、立ったまま休憩したという。戦後間もなくまでは、峠から西に延びる五葉尾根に広河原への仕事道が付いていて、登山道としてもよく使われた。」とあり、山容が穏やかな夜叉神峠から杖立峠を経由して野呂川沿いに広河原に行ったのだろう。

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うっそうとした森が地図上の2309mで一気に開けて好展望が拡がり、雲間から新雪をかぶった北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山が見える。

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鳳凰三山に来て、この景色を見なくては。蝶ヶ岳からの槍穂高と同じようなものである。

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再びシラビソの森道を進み、南御室小屋へ。

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深い森のなかに冷水が得られるいいテン場があった。小屋裏からすぐに急登を登り切ると森林限界を越えて、大きな岩と白い砂の稜線に出た。

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冷たい西風がもろに当たり、とても寒い。慌てて冬帽子と手袋をはめる。

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これからが鳳凰三山のハイライト、白根三山にかかる雲も少なくなり、仙丈ヶ岳やアサヨ峰を正面に、雄大な景色を眺めながら明るい縦走路が続く。

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鞍部にある薬師岳小屋で昼食を取る。こんな寒い日には熱いチキンラーメンがうってつけだ。

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小屋番に聞いたら、今朝の気温は-6℃まで下がったそうで、今年はもう2回も雪が降ったとのこと。

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小屋から薬師岳まではひと登り。山頂に着くと、白峰三山にかかる雲もだいぶ上がり、北岳バットレスを正面に素晴らしい景色を楽しむ。

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薬師岳には様々な花崗岩の巨岩が多く、秋に行った屋久島を思い出す。

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薬師岳から観音岳へは、とても気分のいい縦走路だ。

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観音岳山頂は強い風が抜けていた。目指す地蔵岳と高嶺はまだまだ遠い。

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日陰には少し雪が残っていた。

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岩場混じりの急坂を下り、赤抜沢ノ頭まで登り返す。
最終バスまで時間があるので、赤抜沢ノ頭にザックをデポして地蔵岳に登ることにする。

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鞍部にはお地蔵さんがたくさん立っていた。

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オベリスクに取り付くが、最後の大岩は無理せずに見上げるだけにした。


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赤抜沢ノ頭に戻って、高嶺まではヤセ尾根を通過していく。

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高嶺山頂も眺めがすこぶるいい。仙丈ヶ岳、アサヨ峰、甲斐駒がよく見える。

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振り返ると、今日、越えてきた鳳凰三山縦走路の長さを実感する。

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白鳳峠まではハイマツと岩混じりの急坂を駈け降りる。
峠下はゴーロのU谷のような地形で、真正面に北岳とこれまた好展望の道だ。

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樹林に入ると延々と急降下が続き、膝が悲鳴をあげる。車道が見えた時にはホッとした。

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時々工事車両が通る林道を、紅葉を楽しみながら広河原に向けてのんびり歩く。

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広河原に着いて北岳を見上げ、晩秋の鳳凰三山縦走を無事に終えた。

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秋の盛りを過ぎた山は華やかさはないが、とても静かでのんびりと山歩きができるので、一番好きな季節である。

最終バスは16時30分発なのだが、その前に乗り合いタクシーが16時10分に出るというのでそれに乗り込む。
夜叉神峠まで料金は千円で、バス(運賃820円+協力金100円)とほとんど変わらなかった。

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錦秋の中芝新道から一ノ倉岳、谷川岳周回

2012-11-21 | 2012山登り

山域山名:上越国境・一ノ倉岳、谷川岳(群馬県)
期  日:2012年10月16日(火)
参 加 者:みやぶー、ふく先輩
行動記録:
北本(4:50)=谷川岳LW駐車場750m(7:00/7:20)→一ノ倉沢出合(8:05)→芝倉沢出合1000m(8:50/9:00)→堅炭岩1600m(10:15/10:30)→一ノ倉岳1974m(11:15/11:55)→谷川岳オキノ耳1977m(12:35/12:50)→トマノ耳1963m→西黒尾根ラクダの背1516m(13:50/14:00)~谷川岳LW駐車場(15:10)

<天候:快晴>
今日は移動性高気圧のど真ん中、快晴の朝はずいぶんと冷え込んだ。

林道からマチガ沢、

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一ノ倉沢の紅葉に彩られた大岩壁を見上げる。

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車道が終わると、旧清水街道の面影を残す道となった。

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屏風のような幽ノ沢を越えて芝倉沢を目指す。

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芝倉沢横断する堰堤の手前が中芝新道の入口。

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石のかかれた赤いペンキは土合と書かれている。右岸から左岸へ渡渉して黄色い◎を目印に登る。

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水線沿いの道は浮き石が多く、斜面が崩落した場所では岩をよじ登る。秋とあって水量も少なく、飛び石で再び右岸へ。

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一般登山道ではあまりないような急斜面を、ほぼ直登に登っていく。要所では鎖があるが、足掛かりが乏しい岩場も多く、蛇紋岩は滑りやすいので慎重に登る。

振り返ると、芝倉沢左岸の大岩壁がそそり立っている。

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その下にはV字谷の芝倉沢が見える。屈曲している当たりがノドだろう。春の芝倉沢は山スキーに素晴らしいラインを提供してくれる。

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グングンと高度を上げると尖った堅炭岩が見えてきた。岩の上は意外と広く休憩を取る。
ちょうど紅葉もこの当たりが盛りだ。

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下を見ると足がすくむような高度感、雪崩に磨き上げれた幽ノ沢の岩壁だ。

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谷川岳東尾根も急角度で稜線に突き上げている。

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ここから顕著になった堅炭尾根上を登る。両側はスパッと切れていてまだまだ緊張は抜けない。

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森林限界を抜けると上越国境特有の笹尾根になった。芝倉沢対岸に聳える武能岳はミニマッターホルンのようだ。

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最後の急登を登り切ると、見慣れた一ノ倉岳山頂に出た。

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山頂で写真を撮り、展望のよいポイントまで少し下って昼食休憩。

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正面には双耳峰の谷川岳、その奥にはオジカ沢の頭、万太郎、仙ノ倉に続く主稜線が見える。

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苗場の左奥には白馬岳、秩父連山の左には富士山と素晴らしい大展望を満喫する。

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平日というのにひっきりなしに登山者が行き交う。堅炭尾根の静寂が嘘のようだ。すれ違うや追い抜くのもひと苦労。

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オキノ耳とトマノ耳は人ひとヒト。いくら紅葉シーズンとはいえ、こんな人の多さは少し異常な感じがする。歩き方を見ていたらほとんどは初心者で、大多数は天神平から往復してくるハイカーだった。

肩の小屋への分岐から西黒尾根に入った途端に、急に登山道は静かになった。マチガ沢の紅葉を眺めながら、いいペースで下る。

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ラクダの背からみる谷川岳はお気に入りの景色。今日も素晴らしかった。

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岩場を通過して黄葉のブナ林帯へ。急坂を一気に車道まで、トマノ耳からちょうど2時間だった。秋の紅葉登山を存分に楽しんだ一日でした。


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