山域山名:北アルプス・針ノ木岳(長野県)
期 日:2013年6月16日(日)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:扇沢1400m(7:30)→針ノ木雪渓末端1730m(8:25/8:45)→マヤクボ沢出合2240m(10:00/10:15)→マヤクボカール底2550m(11:05/11:15)→稜線2670m(11:35/11:45)→針ノ木岳2821m(12:10/12:50)~針ノ木雪渓末端1730m(13:30/13:50)→扇沢(14:30)
<天候:晴れ、稜線は午後から霧>
この週末も天気が回復したので、‘滑り納め’で6月定番の針ノ木岳に行ってきました。
朝の新行からの爺ヶ岳と鹿島槍。田植えも終わり、山麓の季節は夏へと移った。
大町からの爺ヶ岳、鹿島槍、五竜。
扇沢駐車場も閑散としている。ハイキングシューズで出発。
いつもの作業道に入り、堰堤を越える。
丸木橋はまだ雪渓の下。春の雪崩が大規模だった証し。
鳴沢の雪渓もまだ繋がっている。
まぶしい新緑。
蓮華大沢右俣もまだたっぷり。滝も出ていない。
ツツジの花。
針ノ木岳山頂が青空に映える。雪渓の末端は1730m。
ここでハイクシューズをデポ。雪渓上も板を担いで登る。
赤石沢。
峠から雪渓上を風が吹き降りてきて、心地いい。
雪渓上は涼しいが、気温は急上昇。早くも雲が沸いてきた。。
出発が遅かったせいもあるが、とても静か。
マヤクボカールから繋がる斜面。
2300m辺りが新緑の最前線。
蓮華岳は完全に雲の中。
マヤクボカールから山頂を見上げるが、完全に地肌が見えている。
何とか雪は繋がっている??
スバリ岳。
まずはマヤクボのコルへ登り上げると、ドーンと立山剣が。
五色ヶ原も真っ白。
剣岳。
マヤクボコルから見る針ノ木岳はガレた岩山。
山頂直下で咲いていた花。(名前がわかりません)
針ノ木岳山頂。
この景色が見られてよかった。この後すぐに山頂は霧の中へ。
高瀬ダム。
黒部源流を囲む山々。
水晶岳と赤牛岳。
薬師岳。
立山と剣。
マヤクボカール側は濃いガスで視界なし。
少し様子をみたが、晴れる気配がないので方向を定めて滑降開始。
これでは滑れず、スキーを外して下る。
雪渓へ向かって。
雪渓のど真ん中でしばし休憩。今シーズンを振り返る。
深い縦溝とスプーンカットもあったが、シーズン最後の斜面をかみしめながら滑りました。
冷やしておいたデザートで締める。
今日も楽しかった。
山域山名:富士山・吉田口(山梨県)
期 日:2013年6月9日(日)
参 加 者:参 加 者:みやぶー、ドクターQ、AZ
行動記録:吉田口5合目2300m(9:20)→6合目2390m(9:45)→7合目2750m(10:20/10:40)→8合目3250m(12:55/13:20)→3540m(13:35/14:00)→吉田口山頂3725m(14:35)→白山岳3756m(14:55/15:35)→3710mコル滑降点(15:45)~吉田大沢~小御岳流し~雪渓末端2770m(16:20/16:30)→2490m雪渓(16:45)~雪渓末端2400m(16:55/17:00)→御中道→吉田口5合目2300m(17:15)
<天候:晴れ後曇り>
山スキーシーズンもついにフィナーレか??…になるかもと、やっぱり富士山に行ってきました。
去年は5,6月に富士宮口、須走口、吉田大沢と3本揃えたが、今年は初めての富士入り。
河口湖町からの富士山。8合目上はまだ白いが、下部の雪はかなり少ない。
どこを滑ろうか。
5合目から山頂を見上げる。新雪が積もっている。
正面の雪渓が「小御岳流し」、右の長いのが「白草流し」。
八ヶ岳と奥秩父。
6合目からの吉田大沢。末端は例年より細い。
7合目付近。
末端は2700m付近。
8合目下から雪が出てきた。
8合目天拝宮へ。
本八合目。
大沢から小御岳流しへのトラバース点。ずいぶん雪が汚いなと思ったが…。
日暈(ひがさ)。
鳥居を越えれば山頂まで150m。
今年は須走斜面も荒れ放題。
雪が少ないので、夏道のジクザク道が出ていた。
山頂の鳥居。6月半ばでも階段がこんなに出ていたことはない。
山頂から須走斜面を見下ろす。岩だらけだ。
年に1度はスキーでここに来ないと。
新雪の白山岳に向かう。
白山岳の頂へ。
富士宮側のお釜。
富士山頂。
遠くに南アルプス。
山中湖。
山頂でのんびりと。富士山頂で風がないのも珍しい。
白草流しを見下ろす。雲海下にはスバルラインの御庭も見える。
山頂であった男女ペアは白草流しを登ってきた。やるね。
屏風尾根と吉田大沢最上部。
岩場を下降して大沢に降りかけたが、アイスバーンで断念。
ノーマルのコルに戻ることにした。
新雪のパックモナカで難しいターンだ。
しっかり板を踏んでターンする。
大沢の大斜面をトラバース。
深い縦溝だらけに荒れた斜面。深いのは50㎝もあった。
ガタガタ、ボコボコ。
屏風尾根を越えて、小御岳流しへ。
ワオー、素晴らしい斜面。
すぐ下のノドは岩を避けて。
ここも凸凹の荒れたバーン。
富士の岩盤。
富士山は奥深い。
砂礫で雪も黒く。
5合目駐車場まで一直線。
YouTube: 20130609富士山小御岳流し滑降
雪渓末端2770m。今日のバーンは荒れ気味だったが、ラインは素晴らしい。
兼用靴のまま下る。
下の雪田は大きい。
最後まで根性で滑る。
駐車場までは近いが。
藪の薄い場所を選んで。
最後は御中道を歩く。
滑った小御岳流し、最後の雪田も樹間に見える。
雪が繋がっていたら御中道まで滑れるので最高だろう。
大沢より斜面の変化があって、魅力的な斜面だった。
1合目から見上げる。また来シーズンに。
山域山名:飯豊連峰北股岳・石転び沢、北股沢(山形県)
期 日:2013年6月2日(日)
参 加 者:みやぶー、Kino、らがー
行動記録:天狗平410m(6:30)→温身平450m(6:45)→梅花皮沢630m(7:50/8:10)→石転び沢門内沢出合880m(8:50)→石転び沢1040m(9:05/9:15)→1570m(10:25/10:40)→梅花皮小屋1850m(11:20/12:00)→北股岳2024m(12:30/12:45)→北股岳北方肩1940m(13:10/13:30)~北股沢右斜面滑降~石転び沢門内沢出合850m(14:00/14:10)~梅花皮沢650m(14:20/14:40)→温身平(15:35/15:40)→天狗平(16:05)
<天候:晴れ>
とうとう6月に入り、山スキーシーズンもあとわずかとなった。
週末の日曜日、前夜発でまだ残雪が多い飯豊石転び沢に向かった。
埼玉から飯豊連峰北麓までは、関越道から日本海東北道荒川胎内ICで下りて国道113号線を走って小国町へ。飯豊石転び沢登山口の飯豊山荘までは約400キロで、立山の富山側とほぼ同じ距離である。
自宅を出たのは夜10時前、3人で運転を交代しながら仮眠をする関川道の駅に午前2時に到着。裏の駐車場にテントを張って2時間ほど仮眠する。
関川は夜半から強い東風が吹いていた。飯豊と朝日連峰の間を流れる荒川が山地から平野に開けるので、風の通り道になっているからだろう。
小国のコンビニで朝食を取って、登山口の天狗平へ。
車を降りた途端にもの凄いアブの襲来を受ける。その数といったら、上越の沢の比ではなかった。さすが飯豊。
靴とスキー板をザックに付けて出発。ずっしりと重いがこの時期のアプローチには半ば普通のこと。石転び雪渓が待っているので、我慢して歩く。
山スキーで石転び沢に来たのは2008年5月以来。その時は梅花皮小屋に泊まり、北股岳南面の洗濯沢源頭と石転び沢、門内沢を滑った。
http://kumatrek.jpn.org/mt_ski/08/iide.htm
今日は日帰りでザックは軽いので、雪渓までの荒れたアプローチもいくらか楽である。
温身平から滝沢を見上げる。稜線下はまだたっぷり雪がある。
タムシバの花。
林道終点には自転車とバイク。
梅花皮沢は新緑の盛り。
雪の重さで至る所で樹の枝が垂れ下がっていて通過も大変。
沢沿いの夏道も、岩場やへつりがあって気を使う。
カタクリの群落。
下つぶて石付近は雪が割れていた。
もうひとつ先の小尾根を越える。
雪渓に降りたのは標高630m地点。この時期としては、かなり雪が多かった。
雪渓はすぐに切れていたが、
難なく渡れた。でも、来週は無理だろう。
滝沢出合。
広大な梅花皮沢。この先の石転び沢と合わせて標高差は1200mと、北アルプスにも引けを取らない規模だ。
左が石転び沢、右が門内沢。
GPSとプロトレック高度計の差は約20m、この分が雪渓の厚さだろうか。すごい雪の量だ。
スケール感は白馬大雪渓より上だろう。
石転び沢1200m付近、ここで雪渓登りのやっと半分。
青空に映えるうろこ雲。
北股沢を見上げる。左側の岩峰上が北股岳山頂、左俣、右俣、右斜面とルンゼが3本並ぶ。
左俣、右俣はシュルンドがやばそう。
狙うは一番広い右斜面か。
1570mでアイゼンに切り替える。近そうに見えるが、雪渓登りは最後のツメが長くて辛い。
やっと小屋が見えた。
ふ~、これで急登から解放される。
コルから見る北股岳。
梅花皮小屋と憩う登山者。
昼食後に北股岳を目指す。
梅花皮岳、烏帽子岳の奥に平らな御西岳、左の雲間に飯豊本山が見える。
秋に縦走したことがあるが、素晴らしかった。
ひと際大きい飯豊の最高峰大日岳。
北股岳山頂へ。
はるか彼方に梅花皮沢の雪渓末端。この規模は日本一かもしれない。
藤十郎山尾根と正面奥に赤津山、右の一番遠い雲がかかっているのが二王子山。
門内岳の西に連なる二ツ峰、一の峰、滝沢峰。
東西が大斜面の門内岳と、奥には名峰朳差岳が見える。この秋には登りたい。
この頂きに立ったのは4回目。飯豊で一番縁がある山。
山頂から北股沢斜面ドロップポイントの肩に向かう。
藪漕ぎをして、
雪の斜面を登って、
北股沢右斜面のドロップポイントへ。
着いてみたら、登山道から直接雪庇の上を来れたのか↓…。
石転び沢上部と梅花皮小屋もよく見える。
北股沢へGo!
最高の大斜面。
この爽快感がたまらない。
岩峰をバックに滑る。
最高です。
三角岩の上から滑り込んだ。
左俣、右俣、滑った右斜面。
YouTube: 20130602飯豊石転び沢&北股沢右斜面滑降
石転び沢に滑り込む。
延々と続くクルージング。
次回は門内沢を滑ろう。地元の方からいい斜面を教えてもらった。
あの小尾根を回り込んだら雪渓末端。
冷やしておいたゼリ~~。
ハクサンイチゲ。
緑が濃くなったような気がする。
温身平から振り返る。
天狗平のゲートへ。
飯豊温泉からの門内岳北面。
湯船に入りながらこの景色をのんびりと眺めた。最後まで贅沢な山スキーだった。