会の夏の恒例行事となっている集中登山。今年は自分がプランニングした大日岳小屋へ。
馬場島から早月尾根、剣岳を経由する周回ルートで参加しました。
山域山名:南アルプス・剣岳、大日岳
期 日:2012年8月24日(木)~26日(日)
参 加 者:みやぶー、あいけん、こまっぴー
行動記録:
8/23 東松山(20:30)=滑川IC(24:00)<テント泊>
仕事を終えてから、夜中の北陸道を走って富山入り。滑川IC出たコンビニのトラック用駐車場脇にテントを張って仮眠。
8/24 滑川IC(5:15)=馬場島770m(5:40/6:30)→1200m(7:35/7:45)→1600m(8:25/8:40)→2000m(9:40)→2180m(9:55/10:05)→早月小屋2220m(10:10)
<天候:晴れのち曇り>
石碑「試練と憧れ」で写真を撮って出発。
剣山頂まで標高差2200mの早月尾根は、2年前にワンデイで往復して以来2回目である。
早月小屋までは、ひたすら樹林の急登を黙々と登るのみ。
時々、猫又山稜線や明日に巡る大日岳稜線を眺められてホッとひと息入れる。
小屋直下で一部、巻道が崩壊したようで尾根上に登山道が付け替えられていた。
今日は小屋までの行程なので、特別急ぐことはないのだが、明日の足慣らしとペース順応も兼ねて、息を切らさぬ程度で登る。
予定どおり10時過ぎに小屋に到着。
部屋に荷物を置いて、ベンチで乾杯と昼食。昼前にはガスってきたので、寝不足解消も兼ねて昼寝タイム(3時間は寝たか)。金曜日なので3人で8畳部屋を使えた。
ちなみに早月小屋はポンプアップの水はなく、すべてミネラルウォーター(立山玉殿の水)で2L800円だった。
夕食後にガスが晴れて、
剣山頂と北方稜線が姿を現す。
8/25 早月小屋2220m(4:00)→2600m(5:05/5:15)→2800m(5:55/6:10)→剣岳山頂(6:40/7:10)→前剣2813m(8:15/8:25)→剣山荘(9:00/9:35)→水場(10:10/10:20)→剱御前小屋(10:45/10:55)→新室堂乗越(11:40)→2511mピーク手前2420m(12:00/12:05)→2511mピーク(12:15/12:25)→奥大日岳2605m(13:05/13:30)→大日小屋(15:00)…大日岳往復ナイトハイク
<天候:晴れのち曇り>
2時半起床。部屋でパンを食べて、満天の星空を見上げながら懐電で出発。30分も登ると空が白々してきた。
2600m頭は最初の好展望地。見上げる剣岳は威圧的に大きい。
東側の太陽の光が八峰を越えて、きれいな斜光線が抜けていた。
ここからが剣岳らしい岩稜となる。
早月尾根は大行列の別山尾根ルートに比べて登山者は数えるほどで、午前中は日陰で暑さを感じずに登れるので非常に楽である。
順調に高度を上げて、獅子頭、カニのハサミを越えると、
あっさりと分岐に出た。別山尾根はもの凄い人の列だ。
剣岳山頂は10人ほどでまだ静かでよかった。
南アルプスや富士山まで見えて、360度の大展望を楽しむ。
今日の行程は長い、休憩はほどほどに下山開始。
カニのヨコバイは少し渋滞待ち。登りルートはすでに待ち時間は何分だろうか。
前剣で休憩を1本入れて、剣山荘へ。思わず雪渓で冷えたコーラを飲む。
早い昼食を済ませ、剣御前小屋まではトラバースルートを取る。
お花畑や雪渓、水場で水を補給する。
御前小屋に着く頃になると、ガスに覆われた。昨日と同じ気象パターンである。まだここで今日の半分だ。稜線で雷雨に降られないように祈って出発。
室堂乗越までは急に人が少なくなった。2511mピーク下で雷鳥の親子がのんびりしていた。
ピークで室堂後発のAパーティと出会う。談笑後は、お先にと奥大日岳へ向かう。
期待した展望はなくガスのなか。にわか雨に雨具を出したがすぐに止んだ。
山頂で室堂パーティを待ってから大日小屋へ向かう。七福園まで意外とアップダウンが多くて消耗した。長い行程も大日小屋まではもうすぐだ。
室堂先発Bパーティと合流してビールで祝杯。1時間ほどして後発パーティも合流して小屋前の広場はさらに賑やかになった。
大日小屋は36名定員と北アルプスでは珍しい小さな小屋なのだが、これに熊トレ18名が入ったので混雑に拍車をかけてしまった。
夕食は2回戦で消灯後の食堂も布団が引かれたので、楽しみにしていたランプの灯りでのギター演奏はなかった。残念。。
小屋番聞いたらこの日は50人ほど泊まったらしい(今年で一番混んだのは7月末の週末で60人だったとのこと)。
夕食はみんなで大日岳山頂までナイトハイクに出かける。
富山市街の夜景は雲海で見えなかったが、白馬山荘や室堂の小屋の灯りが見えた。
8/26 大日小屋(6:15)→大日岳2501m(6:30/6:45)→大日小屋(7:00)→2100m(7:50/8:00)→大日平山荘1750m(8:40/8:50)→猿ケ馬場(9:45/9:55)→大日岳登山口1050m(10:20)→称名滝見学→称名滝バス停(11:40)=バス=富山地鉄立山駅(11:55/12:35)=寺田駅(13:25)=上市駅(13:50)=タクシー=馬場島(14:40)=東松山(21:10)
<天候:晴れのち曇り>
稜線を這うような霧が晴れて朝焼けの剣岳を眺める。
朝食後パッキングを済ませて、朝の展望を楽しもうと再び大日岳に向かう。
主稜線から外れているので、後立山連峰と剣立山の位置が普段見られない角度だった。
大日小屋から大日平へは、弥陀ヶ原を遠望しながら急坂を一気に下る。
扇状の斜面は大日平に向かって春は絶好の山スキー天国、いつ来ようか。
大日平は、今年7月に立山弥陀ヶ原とともにラムサール条約に登録されたとのこと。湿原もあるが灌木や笹も多く、乾燥が進んでいる気がする。
長い木道を下ると、牛ノ首から崖のような急傾斜を下りる。春の雪付きはどうなっているのだろう。
登山道は信仰の道の名残できれいな石積みが結構あって古道の雰囲気が色濃い。称名滝の爆音を聞きながら、どんどん下る。いい加減嫌になった頃に遊歩道に出た。
ザックをデポして、称名滝見物。
落差日本一の350mの滝の迫力はすごい。華厳の滝が3本分なのだからスケールが違う。
レストハウスでかき氷を食べて、バスに乗って立山駅へ。
そばを食べて、富山地鉄でのんびりと電車で上市に向かう。
下山後のローカル線はなんとも気分がいい。
上市駅から車が置いてある馬場島まではタクシーに乗る。
料金は7400円。駐車場手前でメーターを上げたので協定料金かもしれません。
タクシー運転手に教えてもらった滑川IC途中の市営みのわ温泉で汗を流して、帰路に着いた。