山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

仙ノ倉山ダイコンオロシ沢

2015-03-29 | 2014-15山スキー
山域山名:上越国境・仙ノ倉山(新潟県)
期  日:2015年3月21日(土)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい、Kino
行動記録:火打峠980m(8:30)→ヤカイ沢1390m(9:30/9:40)→左岸尾根1650m(10:15/10:25)→仙ノ倉山2026m(11:50/12:35)~シッケイの頭1740m(13:00/13:15)~大根下シ沢1090m(13:50/14:10)~仙ノ倉谷~群大ヒュッテ(14:25)~毛渡橋554m(15:00/15:25)=<タクシー>=湯沢駅(15:40/16:00)=バス=火打峠(16:35)
<天候:快晴>

絶好の快晴、今日は仙ノ倉山北面のダイコンオロシ沢を目指す。


3月下旬というのに、まだ壁は高い。




ヤカイ沢。右の沢はまだデブリがなくきれいだ。




途中でGPSを車に忘れたのに気づき取りに戻ったので、やっと追いついた。




いつもの左岸尾根へ。




雪面が硬いのでクトー装着。




今年はブッシュの上を歩くことはなかった。




バックは先月入った湯ノ沢源流域。セバトノ頭は手前の山に隠れて見えない。




平標山稜線。




平標山はパスしてコルへ。







ガチガチの仙ノ倉山稜線。




2021mピーク下を巻く。




最後の登り。




仙ノ倉山頂は賑やか。




しばし絶景を眺める。










北尾根を下降するパーティ。







では、我々も。




まずは眼下のシッケイノ頭へ。




北面はシュカブラ混じりの波打ったガチガチアイス。




斜度も急で、転倒は許されない。




厳しい下降だった。







やっと雪面も緩んでターンを刻む。







イイ沢源頭斜面は広い。




シッケイの頭で。




ルートを振り返る。




巨大な万太郎山。




シッケイの頭から1627mピーク。




稜線は雪が途切れていたので西側にルートをとる。




雪面も再び硬く締まり、この処理が核心部。




眼下には一直線のダイコンオロシ沢。




源頭部を滑る。




中間からはデブリランド。







至る所から雪崩れていた。













本谷へ合流。




東ゼンは尾根の影で見えない。




仙ノ倉谷を下る。










先行トレースがあったので、よく滑った。




仙ノ倉北尾根。ダイコンオロシ沢エントリーポイントと奥には山頂も見える。




林道の除雪はまだしていなかった。おかげでスキーを脱がずに早かった。




湯沢駅までタクシーで。運賃3030円+板代100×3本。







駅そばを食べて。




16時発のバスに乗る。




結構、お客がいました。




平標登山口で下車。運賃600円+板代100円。毛渡橋からタクシーだと1万円弱とのこと。




シッケイ沢のような雄大な滑降はなかったが、眺望抜群の北尾根を下降して変化のあるルートだった。





蓬沢

2015-03-25 | 2014-15山スキー
山域山名:上越国境・蓬沢(新潟県)
期  日:2015年3月15日(土)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい、らがー
行動記録:北本(3:00)=土樽駅600m(5:40/6:05)→蓬沢940m(7:40/8:00)→シシゴヤ頭東方稜線1450m(9:30/10:00)~蓬沢940m(10:40/11:20)→西俣沢1250m(12:05)…雪崩埋没救出…右岸尾根1150m(13:00)~土樽駅(14:00)
<天候:快晴>

3月も中旬となり少しづつだが雪山も春めいてきた。
そろそろ長いツアーをしよう、ということで蓬峠越えを目指し、夜明けの土樽駅に到着した。




三日月がまだ明るい。




タイミングが難しい茂倉谷。沢登りで源頭の薮漕ぎに大苦戦していい印象がないので、どうも山スキーでもモチベーションが上がらない。




万太郎谷に向かう橋。蓬沢は左へ。




谷川連峰随一の名山といっていいだろう。万太郎山が朝陽を受けて輝く。




足拍子岳がすごい。




クロガネノ頭。




バックには平標、仙ノ倉のたおやかな稜線。




稜線は風が強そうだ。沢中も時折強風が抜けていく。




先行トレースは蓬沢を詰めているようだが、稜線下で視界が遮られそうで雪崩が出ると避けられないので、セーフティなシシゴヤノ頭稜線ルートを取る。

取り付きにも大きな雪庇が出ていた。




雪面はウィンドパックシュカブラ。




稜線は雪煙が舞っている。




武能西尾根を覆う雲。




シシゴヤ南面の疎林は素晴らしい。







国境稜線はどんな風が吹いているだろうか。




まずはシシゴヤ稜線を目指そう。




この尾根は登路に最適だが、今日は風が強い。




時々耐風姿勢を取りながら、ルートを延ばす。




万太郎、仙ノ倉稜線には滝雲が落ちていく。




万太郎の雄姿。




黒い雲に覆われているので、今日は厳しいか。




最後の雪壁を突破して稜線へ。




大源太山が一番に目に飛び込む。確かに上越のマッターホルンと呼ばれるだけある。




シシゴヤノ頭。




1544JPが見える。午後から回復の予報は出ているが、風の強さ、上州側の視界、雪面の状況など諸々を考えて、今日の峠越えはやめよう。




シシゴヤ頭をバックに。




ドロップ開始。




パックパウダー斜面にシュプールを刻む。。




左の小尾根が登路ルートだが、シシゴヤ南面偵察も兼ねて、スキーヤーズライトの斜面へ。




パックパウダー、ハードシュカブラ、アイスバーンと雪面がめまぐるしく変わる。




滑りやすいラインを探してトラバース。3回目に止まった数秒後に雪崩誘発。




5,6mほどズルズル流されて、こんもりとした樹林で止まる。




本流は沢沿いに流れていた。




破断面は幅100m弱、スキーカットした斜面から10m程から上部。
おおよそ5m以上うしろにいた二人は巻き込まれなかった。




破断最上部はスキーカットした場所より上に延びている。ハードスラブだったので、遠くまで伝播していた。




二人は雪崩の流れ方をよく見ていて、二波落ちたと言っていた。
写真でよく見ると、破断面は二層になっていた。最初に厚い層が落ちて、続けて、下層の薄い層が落ちたのだろう。
奥の大きなデブリは二波目だったらしいので、走路の長い本流が遅れて流れた際に、合わせて薄い層が落ちたのかもしれない。




感覚的にすぐ下に樹林がある場所で止まる癖が染みついているので、それほど流されずに済んだが、これも運なのかもしれない。無用なトラバースは禁物だ。




今日のこの斜面はどこで雪崩れてもおかしくない。







雪崩の全容。




シシゴヤ南面は回避、沢まで滑降。




先行者は下山したようだ。




昼食をとって、午後は蓬沢の偵察へ。




二俣でイイ沢に行くか、西俣沢に行くか思案。稜線まで行くつもりはないで、広い西俣沢を覗きに行くことにする。




稜線から吹き下りる風で、沢の中にウィンドシュカブラができていた。ここも条件が悪そうだ。




支流からは大きなデブリもあり。昼食休憩中に登っていった単独スキーヤーが上にいた。




どこまで行くのだろう、と思っていたら、(自分は見ていなかったが)後続の二人から雪崩に流されたようだが…との話しがあった。
マジ?と歩を早めるが、トレースを消え消えでラッセルもあって、そうはペースが上がらない。
すると、黒い点が動いたので、何とか這い出たようだ。とりあえず、できるだけダッシュで登る。

近づいてみると、ザックからスコップは出したものの、片方のスキーとストックを失い、腰上から下が埋まり解放していないスキーが体と逆方向に向いているようで、自力ではスコップで掻くこともできず、動けない状態のようだった。


登っている最中からスコップ指示出していたので、すぐに掘り出し開始。



金具を解放して片方の板を掘り出す。TLTのレバーを上げて、靴をロックから外すのは一苦労。この点はディアミールの方が有利だ。


外れて失ったスキー板とストックを見つけて掘り出す。




怪我もなく、無事に救出できてよかった。もし、骨折でもしていたら、ヘリを要請だろう。
単独行はいつもにも増して、細心の注意と警戒心が必要だ。(再認識しました)




破断面は左岸の側壁で、吹きだまった側面ごと落ちてきたようだ。シール登行中だと、逃げようにも逃げられない。




救出したあとは、すぐに安全な尾根樹林帯に移動。今日はいろいろあった。




間食をとって、下山開始。我々のトレースも、すでに風でパックされていた。







蓬沢に合流。




朝にはなかったデブリが至る所に出ていた。




林道分岐へ。




武能西尾根。




茂倉岳。




万太郎山と大障子ノ頭。




林道でスキーを脱いだら、乗るはずだった土合からの電車が通過していった。




今日は不完全燃焼だったが、これもよしとしよう。




土樽からは、来週目指す仙ノ倉山北面がきれいに見えていました。




佐渡山

2015-03-16 | 2014-15山スキー
山域山名:北信・佐渡山(長野県)
期  日:2015年3月12日(木)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい
行動記録:北本(4:30)=大橋1140m(8:10/8:35)→林道分岐1270m(9:25)→佐渡山1827m(11:45/12:20)~西面滑降1610m登り返し→山頂稜線1780m(13:05/13:25)~林道分岐(14:00)→大橋(14:10)
<天候:雪>

3月になったのに火曜日から強い寒波が南下し、日本海側は再び大雪模様。今日が寒気の底で、雪質も不安定なので行動できるのは樹林帯のみ。
最近のBC人気で、妙高黒姫エリアの主要ルートは行列ができているらしく、今シーズンは敬遠していたのだが、大荒れ予報の平日なら静かな山を楽しめるだろう。
ということで、雪が降りしきる信濃町ICから佐渡山に向かった。


大橋の除雪スペースにはやっぱり誰もいなかった。こんな高い壁は今まで見たことがない。




登り出す林道も一段高い。




昨日?のトレースがかすかに残る。




黒姫への分岐。トレースは両方あり。




南尾根に取り付く。トレースは新雪で消えた。




雪が深々と降る。真冬に逆戻り。




膝ラッセル。がんば。




長い雪庇稜線を登れば山頂だ。




気温は-6℃だが、なぜか風はほとんどないので寒さは感じない。




北尾根に張り出す雪庇。山頂は丸いのだが、どこまでが雪庇か分からず踏み抜きが怖いので、東面は覗けなかった。




となれば、西面の極上パウダーをいただこう。




素晴らしい粉雪にヘッドオーバー連発。




谷底まで200mを一気に滑ってしまった。




お決まりの登り返し。




滑降した沢の対岸尾根。




シュプールを見下ろす。




ラッセル深く、稜線まで長かった。




山頂直下のトレースへ合流。




黒姫山。




では下山しよう。




尾根上は木が密なので側斜面のパウダーゲット。




深雪で重たかったで、尾根に戻るのに一苦労でした。




最後は林道を下れば、




駐車場へ。




今日は誰にも会わなかった。




戸隠に向かう県道も高い壁。




中社。




雪に埋もれる冬はひっそり。




神告げの湯へ。




ここもガラガラ。




風呂上がりに蕎麦定食をいただく。贅沢な一日。




帰りは遠回りして、飯縄山南面の偵察を兼ねて。飯縄山メインルートの西尾根。




南面は雪質が難だが、いいルートがある。来シーズンのお楽しみ。











四阿山(埼玉労山山スキー交流山行)

2015-03-14 | 2014-15山スキー
山域山名:東信・四阿山(長野県)
期  日:2015年3月8日(日)
参 加 者:総勢19名
行動記録:あづまや高原ホテル1450m(8:25)→牧場(8:55)→1820m(9:45/9:55)→2120m(10:40/10:50)→四阿山2354m(11:45/12:30)~牧場(13:50/13:55)~あづまや高原ホテル(14:10)
<天候:小雪>

自分が幹事をしている埼玉労山山スキーネットの交流山行。2015年は四阿山を計画した。
「アルパインクラブNPOさいたま」から3名、「登攀クラブ岩つばめ」から2名、熊トレからは14名が参加し、総勢19名という大所帯パーティとなった。


岩つばめメンバーは安達太良山でごいっしょした方。NPOさいたまの方とは初めて。




ホテル前を通って林道を行く。




牧場入り口の看板。




牧場の新雪は10㎝ほど。







霧氷。




牧場から樹林帯に入る。




予報では昼から回復だったが。










2000m級の稜線らしくなってきた。




四阿山には珍しい大きな雪庇。積雪量は平年よりかなり多い。




最後の細い稜線を登れば、




四阿山頂へ。祠も埋まり掛けている。




これだけいると壮観。




昼食を食べて、いざ。




山頂から滑降~。みんな軽やかなターンを刻む。




ほどよい締まり雪でみんなご機嫌。




NPOメンバーはショートスキーだが、きれいなターンで滑っていく。




展望はないが、雪がいいので良しとしよう。




本ルート唯一の急斜面。




途中で熊トレ会員のなぐ氏と偶然。




西尾根2106ピーク。




次第に霧のなかへ。




日差しがなかったおかげで、最後まで雪は腐らず、スキーが走った。










無事にみんな楽しんで下山。




他会の方と話すと、いろいろと刺激を受ける。みなさん、スキーが上手い。また行きましょう。





小野岳

2015-03-11 | 2014-15山スキー
山域山名:南会津・小野岳(福島県)
期  日:2015年3月1日(日)
参 加 者:みやぶー、くりペア
行動記録:湯野上温泉=大内宿650m(8:55)→西尾根鉄塔820m(9:50)→970m(10:10/10:20)→1097m(10:40)→1200m(11:00/11:10)→小野岳1383m(11:30/12:00)→大内宿650m(12:50)
<天候:曇り>

前夜は美味しい料理と酒で爆睡。ラガーはすでに出発していた。
明け方は雪が降っていたが、すぐに止んだ。

「美加登屋トレインビュールーム」の窓を開ければ、会津鉄道と小野岳。




大内宿下の無料駐車スペースから出発。




農道の橋を渡る。




今日も田圃から入山。




動物の足跡多数。




農道行き止まりの水道タンク。小野岳西面は大内宿の水源になっている。




少し沢を詰めたかったが、流れが出ていたのでやむなく急斜面を登る羽目に。坪足になったら腰まで潜って進めず。




クトーでやっと登り上げる。汗だくだく。里山はいつも取り付きが核心だ。




西尾根は地形図よりずいぶん急な感じだ。段差もあってなかなかしんどかった。




小野岳山頂へ。







標識も埋まりかけていた。




会津若松。




雨が降り出す前に下りてしまおう。




下りも悪雪で修行系だった。ふ~。







田圃でゴール。




右の尾根を登ったが、山頂まで行くには1223ピークを越えなければならないが、左の尾根の方が登りやすそうな感じ。







下山後は観光モードへ。




体も冷えたので、温まろう。










この天ぷらはお勧め。山菜は普通だが、蕎麦天と大福も天ぷらにしてしまった。




湯野上温泉駅は、日本で唯一の茅葺き屋根駅舎だそうだ。




中には囲炉裏も。







最後に温泉に入って。湯野上温泉の民宿はとってもレベルが高い。




雪山に温泉に美味しい料理に、南会津はいいね。