山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

上越朝日岳敗退(布引山稜線まで)

2016-03-31 | 2015-16山スキー
山域山名:上越国境・宝川源流、布引山(群馬県)
期  日:2016年3月20日(日)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい、はしけん
行動記録:宝川温泉700m(5:15)→トンネル<シール登行>(5:50/5:55)→初沢橋787m(6:10/6:20)→林道終点1000m(7:15/7:25)→布引山最南峰1610m(9:15/9:35)~林道終点(10:35/10:45)~初沢橋(11:10/11:20)~トンネル(11:30/11:40)→宝川温泉(12:10)
<天候:山麓くもり、稜線雪>

今日のターゲットは宝川源流の朝日岳。昨年3月にもナルミズ沢から大烏帽子山と朝日岳をダブル登頂したが、少雪の今年はどうだろうか。


ロングルートなので夜明け前に宝川を出発。




1キロほど行くと車道に雪が現れる。タイヤ跡があったが、この先のデブリで引き返していた。




林道上の雪は出たり消えたりで、結局ずっと歩きでトンネルへ。去年はトンネルがデブリで塞がれて、手前の穴を潜り込むように中に入ったのだが。




出口の向こうには雪がちゃんと付いていた。




やっとシール登行開始。




きのこの柵があった。




初沢橋たもとの小屋。




初沢の先も雪が所々消える。




この雪もあと1週間もつかどうか。




林道終点から尾根に取り付く。




残雪は50㎝程度で、うるさい藪を抜けながら尾根を登る。




だんだん雪が増えてきた。




1450mにあるトトロの森。




ここからは快適な尾根。




でも次第に雪が降ってきて視界がどんどん悪化。寒気の雪雲が早くも覆いだしたか。




布引山稜線は吹雪模様で、気温もマイナス3℃。雪面は完全なアイスバーンで、ナルミズ沢に下りても、とてもとても朝日岳に取り付くのは無理。いさぎよく撤退決定。




まるでスケートリンク滑降。




標高を下げると雪面が緩んで、どうにもならないアイスクラストに。




まともなターンもできず、忍耐滑降にヘロヘロ。




昨晩の雨が氷って厚さ5センチ!のクラスト。これではどうにもならん。




藪も待ち受けて、もう勘弁してほしい。




林道すぐ上の湿原に出たらホッとひと息。




あとはトレースを追って直滑降。




トンネルでスキーを脱いで。




宝川はもう晩春の景色。




駐車場へ。




今日はまったく不完全燃焼に終わってしまった。ま、悪コンディションだったからしょうがないでしょう。




出羽の山旅・朝日連峰展望台、大頭森山

2016-03-30 | 2015-16山スキー
山域山名:朝日連峰前衛・大頭森山(山形県)
期  日:2016年3月13日(日)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい
行動記録:大井沢根子500m(9:10)→650m(9:40/9:50)→大頭森山983m(10:55/11:40)~大井沢根子(12:10)
<天候:晴れ時々曇り>

朝はマイナス8℃と冷え込んだ。月山もキリリと見える。




民宿大原さんの朝食。これだけでも十分なのだが、遅れて…




女将さんが「こんなものしなくて…」と、またお腹いっぱいに。




心づくしの民宿にお礼を言い、お見送りをうけて出発。すぐに真っ白な障子ヶ岳がまぶしい。




清水原からは正面に小朝日岳と大朝日岳。




中岳。




西朝日岳と竜門山。




振り返れば月山。大井沢はどこからでも名峰が眺められる。




右に行けば日暮沢小屋。林道は大雨でずっと通行止めだったが、やっと今夏は開通の見込みらしい。




除雪は根子集落まで。入山者は誰もいないと思いきや、ガイドツアーパーティが出発して行った。




ガイドツアーはすぐ先の小沢から取り付いていた。地形図を見ると最短ルートだが、大勢パーティとは前後したくないのでそのまま車道を行く。




これから登る大頭森山が見えた。里山ハント~のモチベーションUP。




滝淵沢橋手前から小尾根に取り付く。




水源地施設?の上斜面は上手い具合に切り開きだった。




ちょっと登ったら、いきなり好展望地に飛び出した。




紫ナデ。




竜ヶ岳の左奥には天狗角力取山。




以東岳が素晴らしい。




ブナの森へ入る。この辺りは幼木が多い。




里山特有の複雑な地形を行く。




大頭森山の頂きが近づいてきた。




稜線へ。




山頂直下にはこんなトイレも。地元では人気の山なのだろう。




この斜面を登り切れば、




大きな展望台がある大頭森山山頂へ。




少し樹木がうるさいが(展望台はそのためにあるのかも)、山形の山々が一望。


白鷹山の向こうに蔵王山。




山形盆地の奥に船形山。




葉山の稜線は印象的。




そして月山。今日だったら山頂に登れただろう。




以東岳。いつかはあの斜面を。




北寒江山と三方境。




西朝日岳、竜門山、ユーフン山。魅惑的な斜面に釘付け。




小朝日岳と大朝日岳。




朝日連峰の大展望を満喫。そして山スキーのイメージが膨らんだ。


南に連なる明手山。




朝日を眺める五十路男の後ろ姿。




ガイドパーティが到着。




みんな地元の方々だが、朝日連峰の山座同定に夢中。




みなさん、故郷の春山をのんびりと楽しんでました。




では、山頂をあとに。







締まったコーンスノーにスキーが走る。




里山とは思えない滑降だ。




車道に出るまで飛ばす。




いや~楽しかった。




半日だったが、大展望と滑降を満喫。いい山でした。厳冬期に来てもいいな。




山麓の温泉に浸かって腹ごしらえ。西川町間沢の老舗、出羽家へ。




山菜蕎麦にハット付きで、また満腹。




やっぱり山スキーは東北がいい。


出羽の山旅・月山

2016-03-24 | 2015-16山スキー
山域山名:出羽・月山、姥ヶ岳(山形県)
期  日:2016年3月12日(土)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい
行動記録:志津温泉730m(8:35)→姥沢1160m(10:05/10:20)→月山リフト上1510m(11:10/11:20)→牛首上稜線1760m(12:25/13:10)~月山リフト上(13:30/13:45)→姥ヶ岳1670m(14:05/14:20)~月山リフト上(14:30/14:40)~姥沢(14:50/15:10)~車道900m(15:25/15:35)→志津温泉(15:55)
<天候:山麓は時々晴れ、稜線は雪>

春には幾度も来ている月山だが、姥沢への道路開通前にはまだ訪れたことはなかった。埼玉からだと遠いので、わざわざこの時期に月山まで…が例年だが、今年は来てしまった。


埼玉を午前3時に出て、志津温泉には8時過ぎに到着。月山ICが出来たので意外と早い。




除雪最終点には車が10台ほど。みんな山形地元ナンバーで関東は自分だけでした。




月山山頂。午後には冬型解消の予報だが、まだ風が強そうだ。




除雪された道路を歩く。




壁の高さはこれでも例年の半分以下らしい。




作業員の方に聞いたら、除雪は3台体制でやってるそうだ。今年の開通は4/10で、雪が多くても少なくても時期は同じとのこと。




車道ショートカットは左側の電線が目印みたい。




姥沢にガイドツアー客を降ろしたキャットとすれ違う。労なく3月の姥沢へ入れるのは魅力でしょう。
自分には無縁の乗り物だ(半分僻み)。







雪が少ないとはいえ、さすが月山。普段の尾瀬くらいはある。




姥沢。




月山リフトも静寂。4月になったら賑わうでしょう。今年は特に。




リフト沿いを登る。




ガイドツアーは姥ヶ岳南尾根に取り付いていた。




いい斜面だ。




あの雪庇はどのくらい高さがあるのか。




リフト上駅。




地元山スキーヤーは姥ヶ岳のようだ。




我々は月山本峰へ向かう。




どこかの惑星にいるかのよう。




いや、雪砂漠か。







雪と太陽の演出。




ガスに包まれると右も左も、登っているのかさえも分からなくなる。




牛首稜線へ。




月山北西斜面が一瞬見えた。




ホワイトアウトの稜線。




まったく先が見えなくなり、少し待ってはみたが、逆に吹雪いてきた。雪雲のなかに入ってしまったらしい。
視界なくてはこの先の急斜面はリスクが高く、山頂に行くには時間的にリミットなので本峰アタックはここまで。高度計は1760m、月山の頂きまでたった200m、されど200m。また来シーズンのお楽しみにしよう。




足下のトレースが5mくらい確認できるだけで、何にも見えない。少しでも視界を得たいので待機。




稜線下の新雪吹き溜まりに配慮しながら滑降(実際は下降)。




恐ろしいほどの平衡感覚なしの霧中状態。板が滑っているので下ってるんだ…。




稜線を覆っているガスは薄いが、今日はなかなか取れなかった。




月山リフト上駅まで下りてきた。




ピークに立ちたいので姥ヶ岳へ。




姥ヶ岳も強風と雪が叩きつけて寒いのなんの。気温-7℃。




シールオフして逃げるように滑る。




スキー場エリアまで下りたら、風もない天国バーンが待っていた。







プチパウダーに歓声を上げる。
















デポしておいたデザートを食べて。




姥沢をあとに。




志津までも意外や好バーンがありました。




雪面も締まって快適ターン。







車道に下りて、あとは歩き。




みんな下山してガラガラ。




湯殿山山頂が微笑む。ずいぶん前の4月に滑ったが、また来訪しよう。







今宵の宿は朝日連峰麓の大井沢へ。豪雪地帯の大井沢はこの時期は3mは残雪があるらしいが、今年は1m超と半分以下。1月に雨が降ったらしく、こんな冬は記憶にないと村の人が言ってました。




田舎雰囲気満点の民宿大原さんに到着。




地区にある温泉施設ゆったり館の入浴券をもらったので歩いて行きました。ヌルヌルのお湯は温まりました。







「いしゃ先生」のロケに使われた建物。







無医村だった故郷大井沢の医療に生涯を捧げた女医・志田周子さんの映画がつい1月に公開されたらしい。ちなみに、今は村にお医者さんはいないとのこと。




小朝日岳と右奥に大朝日岳。




三日月と障子ヶ岳。大井沢は東北の名峰絶景の地でした。




民宿に戻って夕食。山菜がこれでもかと盛り沢山に並ぶ。宿に電話したのが昨日の昼で、その後にご主人が山に山菜を採りにいったみたい。大井沢の民宿はまだどこもやってない感じだったので、今年初めて?のお客だったかも。ま、月山スキー場も登山も釣りもオフのこの時期に来るお客はいないでしょう。




山菜天ぷらと、絶品だったお蕎麦。食べきれないくらいのご馳走と地酒を堪能しました。




築百年の大原さん。昔は茅葺き屋根だった。建物は変わってなく今もそのまま。雪の多さが違う。




昔は今よりずっと暮らす世帯が多かった。




話し好きのご主人と。村のこと、出稼ぎのこと、家族のこと、震災のこと、山菜、いしゃ先生、蛇、スズメバチ、熊撃ち、10年くらい前に廃道寸前だった新潟県側登山道の三面から寒江山の登山道を1週間かけて山形西川町有志の一人として刈払いした話しなど、地元の方との語らいは楽しかった。




明日は、朝日連峰大展望スキーハイクへ。



熊高卒業式

2016-03-15 | 日記
今日は熊高の卒業式でした。

高崎線架線事故で電車が不通となり、式は急遽、午前から午後に延期されましたが、
全員が式開始までに登校できて、無事に行われました。




赤甍。




金子兜太大先輩の句碑。昨年の創立120周年記念で建てられた。




息子達が白球を追って、汗を流したグランド。







下駄箱には夏の大会の記事が貼ってあった。つい昨日のことのようだ。




正面玄関のケースにはたくさんの記念品。




甲子園準優勝の楯。




体育館は自分の頃と変わっていない。




テニスコートは全天候になったが、柔道場もそのまま。










旧制中学から高校に移行して今年で68回目の卒業式。自分は高37回卒、息子は高68回卒業生になる。今年で卒業生は三万二千名を超えた。




3つの校訓「質実剛健」「文武両道」「自由自治」。どれも熊高の伝統だが、やっぱり「自由と自治」が一番熊高らしい。
自分たちで自由に治める。自由には当然、責任が伴う。熊高OBで登山と人生の恩師である故村越先生は、「自由に生きろ、それを享受できる力量を持て」と常々言っていた。




卒業生入場。




卒業証書を授与する校長先生を前に一人ひとり名前を呼ばれ起立するが、「……!」「……!」など熊高愛や人間愛?歌♪など受け狙いのパフォーマンスもあり。先生はそれもちゃんと聞かれていました。




春山校長の式辞。

『プロはこうして誕生する。石切り職人は岩を割るのに大きな道具を用いない。だたひたすらトントンと岩の1箇所だけをたたき続ける。すると何百回、何千回目にいきなり大きな岩が割れる。ほんの1回の努力で大きな飛躍などできない。飛躍するまでの80%は、飛躍するための根気を積み重ねていくための過程なのだ。

積み重ねている間は大きな変化は見られないかもしれない。でも、何かが着実に変わっているはずだ。トントンいくら叩いても表面に少し跡がついているように見えているだけで、割れる兆しはないかもしれない。けれでもある回数に達すると、必ず岩は突然割れる。ひとつひとつは小さな力でも、積み重ねていけばやがて大きな結果を生む。

一見すると地味なことでも、ひたすら続けていく。そうすれば、必ず飛躍するポイントがやってくる。その瞬間を楽しみにしている。これは池田貴将氏が書かれた、「決断力の磨き方」、人に決められる人生でいいのか。の一説である。

諸君の当面の目標は大学合格かもしれない。ただ本校の教育はそこがゴールとはしていない。将来、君たちが社会人となり、社会の中心になり活躍できる下地を鍛えていると考えている。現在は状況はその課程のひとコマにすぎない。日々の努力の積み重ねが、ある時、突然、飛躍することに必ずつながると信じて、これからの人生を過ごしてほしい。

そして、将来、自分が今あるのは、熊谷高校で学んだからだと思ってもらえたら、こんなうれしいことはない。』




式自体は、余計なプログラムは一切ない。
PTA会長、同窓会会長の祝辞のあと祝電披露。


最後は、全校生みんなで肩を組んで校歌斉唱。もちろん、自分も口ずさむ。これまでことを思い出し、感極まりました。




式閉会の言葉のあと、応援団長の掛け声で卒業生360名が登壇して、思いっきり校歌を唄う。




浦学に準々決勝で負けて、スタンドの外で選手達が応援団と吹奏楽部にお礼を言っている時に、回りを囲む熊高生が自然と肩を組んで校歌を唄ってくれた。これが熊高だ。高校時代の仲間は一生もの。




くす玉セレモニー。




退場。




怪しい物体を後輩にプレゼントして会場をあとに…




素晴らしい式でした。先生方ありがとうございました。熊高生ありがとう。



西大巓(埼玉労山山スキー交流山行)

2016-03-14 | 2015-16山スキー
山域山名:西吾妻山系・西大巓(福島県)
期  日:2016年3月6日(日)
参 加 者:総勢12名
行動記録:猪苗代(6:30)=グランデコスキー場(7:00)=ゲレンデTOP1570m(9:00)→1843m(9:45/10:10)→西大巓1981m(10:35)~東斜面滑降→西大巓(12:20)→ゲレンデ(12:45)
<天候:晴れ>
自分が幹事をしている埼玉労山山スキーネットの交流山行。
今年は、「新座山の会」から2名、「大宮労山」から1名、ゲストで「T消防署」から1名、熊トレは8名で総勢12名パーティが参加。

前日の夜が熊トレ例会だったので、そのまま猪苗代スキーロッジで素泊まりしました。

グランデコスキー場から入山。




さすが、超メジャールート。




パーティを2つに分けて出発。







前線に向かって南風が入ってポカポカ。




春を通り越して初夏の陽気。




元会員のGaku君は久しぶりの山スキー。楽しいでしょう。




西大巓まであと少し。




西吾妻をバックに記念写真。




西吾妻小屋もくっきり。




飯豊連峰は春霞み。




山頂は人人人でいっぱい。山のなかで一人も会わないこともたびたびなので、とまどい気味…。




ボーダーが東斜面オープンバーンに滑り込む。




続いて町田グラウスパーティ。この斜面もすっかりメジャーになった。




では、我がパーティも行こう。大宮Ume君からGo!







次々とドロップ。










新座Kさんも熟練のターン。




みんな思い思いのターンを描く。




ボトムまで。




西大巓山頂までしっかり登り返す。がんばれGaku!




風が強まって、飯豊もクリアに。




朝日連峰。




磐梯山と猪苗代湖。




磐梯を頂点にV字メソッドで。





磐梯山に向かってGo!







新座Aさんもカッ飛ぶ。







天気がいいと気分も晴れやか。




樹林帯は悪雪で忍耐の滑り。




ゲレンデも生憎のストップスノーでした。







参加してくれた皆さん、お世話になりました。また、ご一緒しましょう。