白鳥のニューヒロイン誕生

昨日の日本列島は夏日もあった大寒で驚きました、島岡美延です。でもまだまだ寒さはこれからですね。
昨夜は新国立劇場の「白鳥の湖」に出かけました。注目していた小野絢子の初めてのオデット・オディールに胸がときめきました。このところ主役への抜擢が続いた彼女ですが、白鳥の舞台は、どれほどのプレッシャーだったでしょう。また、今公演は初日からザハロワが体調不良で急遽帰国、３回分がキャスト変更になり、バレエ団の結束が高まったのか、群舞や四羽の白鳥など、いつも以上の手応え！
小野絢子のしなやかさ、音楽を抱きしめる様な溜めのある踊り・・・、素敵でした。黒鳥は、先輩ダンサーのような妖艶さはまだなくても、ラインが美しく魅力的。バレエ団唯一のプリンシパル・山本隆之の王子は、いつもニューヒロインを優しくサポートします。新国立の白鳥の湖は「愛の力」で幸せな結末、王子を見つめ、最後に見せたオデットの柔らかな微笑みに、私の気持ちも満たされて劇場を後にしました。

「別の自分」が自己実現？

急に春の暖かさ、ちょっと戸惑いますね、島岡美延です。風邪を引いている人が増えていますので要注意です。ところで、体調が悪い時、「もう一人の自分」が試験や仕事に行ってくれたら便利、と思ったことはありませんか？　そんな分身がいる物語、22日公開の映画「サロゲート」をご紹介します。
見た目は自分にそっくり、いえ、「なりたい自分の姿」を持ったロボット・サロゲートが、社会生活のすべてを代行する近未来。人々は自宅にいながら、サロゲートを遠隔操作し、生身の人間は、犯罪に巻き込まれる心配も、嫌な仕事をする必要もない、理想の世界。そんな折、ありえない殺人事件が起き、FBIのグリアー（ブルース・ウィリス）は、サロゲート開発会社の捜査に乗り出す・・・。
ジョナサン・モストウ監督は、身体的接触が希少になる世界で愛の観念の意味は？と問いかけます。インターネットにより、既に「直接会わずにやりとりする」ことは当たり前になった私たち。サロゲート社会に少しずつ近づいているのかも！？

「伝えて、教える」ことが！

昨日のラジオで、久々に「生放送で占い」をしてもらいました、島岡美延です。２年ぶりに登場の占い師・木下順介さん。携帯電話の占いサイト「３ヵ月後の未来」が大人気で、俳優や映画監督という顔も持つエネルギッシュな方です。
前回の番組で初対面の際、「教える仕事につくといい」と言った彼。パーソナリティの私が講師などもしていることを全く知らずに、その方面の仕事が伸びる、と。「美しい姿勢で話し方レッスン」のブログを続けていることは、ちゃんと意味があるようです。「人のためになることを広める存在、そのスペシャリストとして成功していく」との昨日の言葉を信じて、これからも精進します！
そういえば、昨日のブログでマズローの「欲求の五段階」に触れました。ちなみに④は「賞賛の欲求」、そして一番高い⑤は「自己実現の欲求」です。仕事でもバレエでも誉められると嬉しい、ただ、最後は「自分で掲げた目標を達成した」感覚が大切、ということ。「追い込まれるほど実力発揮」、だそうですが、まだまだ足りない！？

一人じゃないから頑張れる

寒さが少し緩みそうですが、気温の変化も大きそうなので要注意ですね、島岡美延です。
昨日は阪神淡路大震災から15年、様々な番組、報道がありました。街にあの日を思わせるものはほぼなくなり、だからこそ「忘れないように、伝えなくては」という想いが若い人にも大きく広がっています。
復興には、人々の絆の有無が大きく影響しました。震災前の人間関係を基盤に、再建が大きく前進した場所がある一方、復興住宅に入ったものの、それまでの絆が途絶えてしまったために、なかなか気持ちを立て直せなかったという人も多かったようです。
心理学者マズローの「欲求の五段階」では、①生理的欲求、②安全の欲求の次が、③社会的欲求です。人と触れ合う、仲間を作ることが生きる希望につながるのですね。人間関係が希薄な昨今ですが、誰かに話を聞いて欲しいという欲求は変わらないはず！
昨日からバレエの振付（５月の舞台）が始まりました。先生のご指導、仲間の姿・言葉に今年も頑張ろうと、痛む足に誓った私です。

座って行なうことの姿勢点検

寒い快晴、日の出の時刻は徐々に早くなっていることを感じます、島岡美延です。
昨日は、リハビリ専門病院に移った父に会いに行き、車椅子にしっかり座る姿を見て、もう「病人の雰囲気」がなくなったことを感じました。院内では部屋着に着替えること、これもリハビリの一環であると同時に「身だしなみ」が社会との関わり、自己の復権に重要であることがよくわかります。
さて、今月の姿勢テーマ「美しく座ることで自分を変える」は実践できていますか？　
左右どちらかに傾かない、背もたれを頼って骨盤を倒さない、上半身を机に預けない、これらは座って行なうことの基本です。美しい字を書く、という例を先日は取り上げました。
また食事の姿を思い浮かべてください。お箸の持ち方、ナイフ・フォークの順番が気になりますね。それもどこかに寄りかからない姿勢があってこそ。
本を読む、声に出して朗読するなら、本をテーブルの上に置いて下を向くのではなく、手で前方に持ちましょう。首の角度で声の出方は変わります。さあ、座り方の総点検を！

「でもでも」に癒される？

センター試験の日を迎え、いよいよ受験シーズン本番ですね、島岡美延です。バレエ仲間は小さな受験生を抱えている人も多く、しばし大変そう。入試形式や期間も様々になったとはいえ、やはりこの一番寒い季節こそがピーク。どうぞ体調管理に気をつけてベストを尽くして下さい！
「口ぐせ」が気持ちや人物イメージに大きな影響を与える、というのは皆さんも実感すると思います。以前、避けたい言葉に、「だって」、「でも」、「どうせ」など「ダ行の言葉」があるとご紹介しました。それについて、先日、学生と議論。
ある男子が、「『でもでも』と言われると、嬉しい」というのです。どうやら「弱気の発言」をした時、彼女に「でもでも（可愛く？）、○○クンは・・・だよ！」と弱気を即座に否定されると癒されるのだとか。他の学生もその使い方はわかる、と。
そういえば受験の頃、「否定の助詞、接続詞」の後にこそ「重要な要旨」が語られている、と習った記憶が・・・。言葉は生き物、この使い方は市民権を得る！？

夫婦の愛を感じに映画館へ

東京でも氷点下まで冷え込んだ朝、風邪など引いていませんか、島岡美延です。池の氷が張ったとTVが伝えていましたが、そういえば、霜柱ってずいぶん見ていないなあ。
年賀状のやりとりなど色んな「絆」を感じる季節、家族の絆、それも夫婦の絆をちゃんと見つめたい・・・、ぜひ大切な人と見て欲しい映画「今度は愛妻家（16日公開）」をご紹介します。
先日のラジオで、行定勲監督に電話出演していただきました。同世代にしっかり届けたいと、豊川悦司と薬師丸ひろ子（監督・スタッフ、皆ファンだった！）の夫婦を通じて大人のラブファンタジーを堂々と描きました。かつては売れっ子、今はロクに仕事をしない写真家、そんな夫に健康オタクであれこれ世話を焼く妻、しかしついに愛想をつかしたか、友達と旅行に出かけたきりなかなか帰ってこない・・・。
いつもは何かとうるさいと思う妻の言葉、もう少し楽しそうな顔してよと思う夫の顔。日常の中にこそ愛を見い出だすことが出来ていますか！？

若き成田屋の５時間半

きりっとした空気、寒いけど気持ちがいいですね、島岡美延です。そんな初春に熱い舞台・・・、今これを出来るのは彼しかいないでしょう。海老蔵が十人の役を演じ分ける「伊達の十役」を観に、新橋演舞場へ出かけました。
仙台・伊達家のお家騒動を十役早替りで務めます。悪役の代名詞・仁木弾正や忠臣与右衛門、悪だくみの坊主・道哲などキャラクターの振れ幅の大きな役の数々、ここに太夫や腰元といった女形も。貫禄を要求される忠義の乳人政岡では我が子を失った苦しみをふり絞るように表現。最後は名裁きの細川勝元の大きな笑い・・・、歌舞伎の要素をすべて堪能させてもらいました！
弾正の宙乗りは、手が届きそうなほどに海老蔵が迫ってきて感激。この芝居を復活させた猿之助のどっしりした体格、甲高い声の「十役」も懐かしく蘇りました。
大喜利に「道成寺」のような舞踊も見せ、押戻しの荒事で歌舞伎座の團十郎と同じ役も。あわせて12か13の役？　駆け抜ける濃密な５時間半は、26日まで！

歌舞伎座最後のお正月

日本列島はすっかり寒波の中、暖かくして過ごしましょうね、島岡美延です。世界規模で大雪や寒さの被害が深刻です。地球が年々、限界を訴えているのかも。
昨夜、ようやく歌舞伎座に出かけました。現在の歌舞伎座最後の正月公演（26日まで）ということで、いつにもまして演目はてんこ盛り！
久々に雀右衛門の姿を拝みたかった新作舞踊「春の寿」、初日から休演だったのが残念。何せご高齢、艶のある女形の表現をもう一度見たいです。「車引」は、吉右衛門の梅王丸に幸四郎の松王丸、そこに富十郎、芝翫と若手には描けない重厚な絵。「京鹿子娘道成寺」は押戻しの場面まであり、團十郎が最後に登場。勘三郎が白拍子花子、そして蛇の姿となった清姫の亡霊を踊る大作。「与話情浮名横櫛」は染五郎の切られ与三郎に福助のお富。有名なセリフをご堪能あれ！
全部見るのは大変、という方は「一幕見席」で演目ごとの当日券をどうぞ。ここにしかない粋な仕組み、新しい歌舞伎座にもぜひ残して欲しいものです。

今年はどんなダイエット！？

久々の雨の予報、しかも相当寒くなりそうな連休明けですね、島岡美延です。
昨日は鏡開き、おしるこにしました。これで年末から続いた「食べる行事」はひと段落？　スーパーでは、バレンタインモードの売り場作りが始まったようです。
さて、この時期に気になるのが「年末年始に増えた分」のダイエット。さらに「○○までに体重を落としたい」といった個人的期限を思い描いている方も多いでしょう（私の場合、当然、バレエの発表会！？）。
今年はどんなダイエットがブームになるのか・・・、そういえばバナナはどうなった？　いずれにしても○週間で△キロ！とか▲センチダウンなど派手な数字のものに飛びつかないことが一番大事！？　
私の実感は、「ご飯を食べない」より「ご飯は食べたほうが」体重のコントロールができるということ。「スナック菓子、アイス、サラダだけ」などの食事は「痩せにくい身体」にします。「食べ物が身体を作る」ことを見つめ直す2010年に！