歌舞伎座最後のお正月

日本列島はすっかり寒波の中、暖かくして過ごしましょうね、島岡美延です。世界規模で大雪や寒さの被害が深刻です。地球が年々、限界を訴えているのかも。
昨夜、ようやく歌舞伎座に出かけました。現在の歌舞伎座最後の正月公演（26日まで）ということで、いつにもまして演目はてんこ盛り！
久々に雀右衛門の姿を拝みたかった新作舞踊「春の寿」、初日から休演だったのが残念。何せご高齢、艶のある女形の表現をもう一度見たいです。「車引」は、吉右衛門の梅王丸に幸四郎の松王丸、そこに富十郎、芝翫と若手には描けない重厚な絵。「京鹿子娘道成寺」は押戻しの場面まであり、團十郎が最後に登場。勘三郎が白拍子花子、そして蛇の姿となった清姫の亡霊を踊る大作。「与話情浮名横櫛」は染五郎の切られ与三郎に福助のお富。有名なセリフをご堪能あれ！
全部見るのは大変、という方は「一幕見席」で演目ごとの当日券をどうぞ。ここにしかない粋な仕組み、新しい歌舞伎座にもぜひ残して欲しいものです。