彫刻家の人生とは

身体をうまく「冬モード」へ、島岡美延です。
昨日の『天心』に続いて、芸術をテーマにした作品。映画『ふたりのアトリエ　～ある彫刻家とモデル（16日公開）』をご紹介します。
ピカソ、ゴーギャン、マティス、ロダンら、多くの芸術家と親交のあったフランスの彫刻家アリスティド・マイヨールの人生にインスパイアされた物語です。
1943年夏、占領下のフランス。
生きる希望を失くしていた名高い老彫刻家（ジャン・ロシュフォール）は、妻が街から連れ帰った、スペインの収容所から逃げてきたという一人の美しい娘によって、再び創作意欲を取り戻す。
静かで美しい自然の中や、光が差し込む山小屋のアトリエで過ごす、二人だけの濃密な時間。
モデルを見つめる彫刻家の瞳は輝き、生命力に満ち溢れていく。
田舎育ちで芸術に無知だったモデルも、彼と過ごす時間の中で、人生観も変わっていく。
作品が完成に近づく時、二人の日々も終わりに近づこうとしていた・・・。
モノクロの画面に現れる光と影が美しく、ため息が出そう。