カネミ油症事件は今もなお

ようやく晴れて暖かくなりそう、島岡美延です。
もし、「身体にいいから」と勧められて食べたものによって、健康被害を受けたとしたら・・・。
1968年に発覚した「カネミ油症事件」をご存知ですか？　
ドキュメンタリー映画『食卓の肖像（6日公開）』をご紹介します。
先日、製作も手がけた金子サトシ監督がラジオに登場。
2000年、今もその被害が続いていることに衝撃を受け、聞き取りを始めたそう。
福岡、長崎をはじめ西日本一帯で起きた未曾有の食品公害事件。
食用油カネミライスオイルを食した人たちに、大量の吹き出物、目やに、脱毛、下痢など、激しい症状。被害者は14000人以上と言われています。
オイルにPCBとダイオキシン類が複合汚染で混入し、未知の被害は、子ども、孫の世代にも。
10年という長い取材がスクリーンに映し出したのは、「人生そのもの」。
結婚や出産（死産も多かった）を躊躇し、それを乗り越えて得た家族。
夫婦、親子の絆・・・、語られる言葉の一つ一つに、ぜひ耳を傾けてください。