人前での話が苦手……

 「人前で話すのが苦手で…」という方がいる。
 格好いいことを言おうとするからである。

 八百屋へ言って「キュウリください」はちゃんと言える筈だ。
 格好いいこと言おうとしないからだ。素の自分を出しているからである。

 況んや、家族とはちゃんと喋っているのに「人前で話すのが苦手」とは、家族は人ではないということになる。
「聞いている人をカボチャだと思え」なんて馬鹿げたことを言う人が時々いるが、そんな失礼な話はない。

--こんなことが分かるのに、十年近くかかった「人前で話が苦手な」坊主である。

 今日の『写仏の広場』でも、冒頭のお話担当。今日は長男を紹介させていだいた。二十四歳だが、私のようにむだなことを喋らなくて、とても好感がもてる。親馬鹿といわれそうだが、かなり冷静に聞いた感想である。
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