そのまんま桜

 桜の花は、花びらの一枚一枚がハラハラと落ちるものだと思ったら、こうなふうに一つ丸ごと、そのまんま落ちるのだな。

「萎(しお)れたわけでもなく、枯れたわけでもない、絶頂の時の姿そのままで落ちる。そこが桜の素晴らしいところです。日本人の美意識です」と今日語ってくださった方がいた。
 この方、外科医なのに、大学の一般教養で「フランス文学」の講義を担当している。
「住職ね、ボードレールの『黒い華』の世界の裏側が、仏教の教えだと思うんですよ」と仰った。まだ読んだことがない。早速読んでみようと思う。

 写真は、近所の小川(人工である)に落ちた桜の花。
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