声帯風邪

 人が患(わずら)ったことがあるのは知っていた。風邪の症状の一つに声がでなくなるというものがあるのだ。
 数ヶ月前に、ミスチルの桜井さんの声が、本人曰く、かぶと虫並みになってとても歌うこうができずに、コンサートが延期されたことがあった。くやしかったろうと思う。
 なぜ悔しかったと思うかというと、昨日、今日、私が、コガネムシ並みの声しかでなくなってしまったからである。ご詠歌の先生が、ご詠歌の授業で声が出ないのだ。
 幸いにある程度唱えられる受講者がいたので、大いに手伝ってもらって、今までにない授業になって、面白かった。手伝ってくれた人たちもすごく勉強になったようだった。

 なんだかこの週末は面白いことが続出している。
①銀歯が取れてもそこいらには、それを接着する接着剤がないことが分かった。ポリグリップは歯ぐきと義歯を接着するもので、銀歯には使えないのだそうだ。急場しのぎで市販の瞬間接着剤をためそうと思ったが、口の中に入れるものなので、怖くなってやめた。この三日間、えらく不便な思いをした。
②しわがれ声に効く薬を買いに薬局へ行ってコガネムシ並みの聞き取れないようなしわがれ声で「お聞きの様な声に効く薬ください」と言ったら、薬局のご主人は「シワガレ声」用の薬の箱を私の前に出しながら言った「本当は声を出さないのが一番なんですよ」--そうは言われてもご詠歌を教えないとイケナイのだ。--「薬があるからといって毒を飲んではいけません」という古い言葉を思い出した。

 この続きはまた明日。人一人、外へでると色々なことに遭遇するものだ。家(寺)になど閉じこもっている場合ではない。お寺の外は(も)ワンダーランドだ!
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