保健福祉の現場から

感じるままに

5歳児健診の課題

2024年06月24日 | Weblog
R6.6.24Web医事新報「【識者の眼】「5歳児健診の重要性と課題」坂本昌彦」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=24551)の「5歳児健診にはいくつかの課題が存在します。まず発達障害が見つかった子どもをフォローする専門医療機関が少なく、受診までの待機時間が長くなる傾向があります。また、ペアレントトレーニングや療育教室は都市部では充実していますが、地方では数が少なく、対応も自治体によって異なります。最大の課題は、この健診の重要性が社会に十分に認識されておらず、取り組む自治体が少ないです。財政的な問題もあり、現在国からの補助は少なく、自治体の補助が必要ですが、5歳児健診の重要性が広く伝わっていないため、普及が進んでいません。」は認識したい。こども家庭庁「予算・決算・税制」(https://www.cfa.go.jp/policies/budget/)の「令和5年度こども家庭庁補正予算案参考資料」(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/88749a20-e454-4a5b-9da8-3a32e1788a23/b6e5ed96/20231110_policies_budget_11.pdf)p6「「1か月児」及び「5歳児」健康診査支援事業」が打ち出され、R6.3.29「5歳児健康診査マニュアル」(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d4a9b67b-acbd-4e2a-a27a-7e8f2d6106dd/3615ea91/20240422_policies_boshihoken_tsuuchi_2024_25.pdf)(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d4a9b67b-acbd-4e2a-a27a-7e8f2d6106dd/76581079/20240422_policies_boshihoken_tsuuchi_2024_27.pdf)が示されたが、5歳児健診が実施されている自治体はかなり少ないであろう。R6.5.21President「就学時健診より早く発達障害を見つけられる…新たに公費実施が決まった「5歳児健診」が重要な理由」(https://president.jp/articles/-/81827)と重要なのはわかるが、課題が大きい。R6.3.29「5歳児健康診査の実施に当たって求められる地域のフォローアップ体制等の整備について」(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d4a9b67b-acbd-4e2a-a27a-7e8f2d6106dd/f964642a/20240422_policies_boshihoken_tsuuchi_2024_26.pdf)p5「都道府県に求められる役割」の(1)5歳児健診の実施体制の整備に係る広域的な調整の実施、(2)発達障害等に対応できる医療提供体制の整備、(3)発達障害者支援センター等における市町村の体制整備の支援、(4)保育士等に対する発達障害等に応じた教育・保育に関する研修機会の提供はどうなっているであろうか。令和5年度こども家庭庁補正予算案(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/88749a20-e454-4a5b-9da8-3a32e1788a23/b6e5ed96/20231110_policies_budget_11.pdf)p6「健康診査の実施に当たっては、健康診査の結果、発達障害等(発達障害等の疑いを含む。)と判定された幼児について、就学前までに適切 に療育につなげることができるよう、都道府県とも協力しながら、必要な支援体制の整備を行うこと。」とあるように、都道府県と市町村の連携・協働が不可欠である。また、R5.12.21共同「「初診は2年後になります」親が絶句する児童精神科の実態 子どもの発達障害なかなか診ず…実はパンク状態、その深刻な背景」(https://www.47news.jp/10293156.html)、R5.8.15AERA「発達障害の疑いで児童精神科にかかりたくても「予約いっぱい」 1年待ちも 片道2時間に頭抱える親」(https://dot.asahi.com/articles/-/198476)、R5.8.15AERA「児童精神科医が足りない 発達障害「これだけで決めちゃうの?」 予約待ち短いクリニックを選んだ親は驚き」(https://dot.asahi.com/articles/-/198479)、R5.9.11東洋経済「発達障害の増加で「児童精神科の初診までの待機」が長期化、医師不足も深刻 通常学級の11人に1人、特別支援学級の子も倍増」(https://toyokeizai.net/articles/-/698503)のような酷い状況が改善されなければいけない。中医協総会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-chuo_128154.html)のR5.12.1「個別事項(その9)について」(https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001173500.pdf)p72、p74・75「初診待機」の改善が図られる必要があり、p81「小児特定疾患カウンセリング料」をみると、専門医療機関における公認心理師の確保もポイントの一つかもしれない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 訪問介護危機と外国人介護人材 | トップ | 社会保険適応拡大 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事