戦時中に使用されていた生活道具や写真で、当時の生活状況を知ることができる「戦時生活資料展」が、7月31日(金曜日)から8月26日(水曜日)まで、箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で開催されています。
「戦時生活資料展」に展示されている品は、戦時中、実際に使用されていたものです。
当時刊行された新聞や雑誌のほか、戦地に赴く兵士が持参する奉公袋や無事の帰還を願った千人針など、戦争下の状況がわかる資料が数多く展示されています。
(出兵の際に必要なものを入れるための大切な袋)
(千人の女性によって作られる千人針)
(戦時中の百貨店の広告)
写真等の資料では、戦車のおもちゃで遊ぶ赤ちゃんや、箱を戦艦に見立て、その中で銃を構えて遊んでいる幼稚園児のようすが写されており、戦争が子どもの生活に大きな影響を与えていることがわかります。
(子どもたちの遊びにも戦争が影響しています)
(幼稚園の壁には、戦闘機や兵士の絵が描かれています)
また、戦争の長期化により武器製作用の金属が不足したことから、「鉄と銅の総動員だ!!!」と書いた、一般家庭から鍋や釜などの金属の供出を求めるちらしも展示されています。
(なんとお寺からも金属を提供していたようです)
本企画を担当した同資料館の小川紗弥子(おがわさやこ)学芸員は、「戦時中に、使われていた物や様子がわかる写真を実際に見ていただき、当時の状況を知ってほしいと思います。また、戦時中と現在の生活を比較し、違いを感じていただき、平和について考えるきっかけになれば嬉しいです」と話しました。
また、同資料館では、5月22日(金曜日)から8月26日(水曜日)まで、北摂で見られる昆虫の標本や箕面大滝を描いた絵画など、箕面の自然と昆虫を展示する企画展「箕面の自然と昆虫-身近なところから考えるSDGs-」を同時開催しています。
本企画展では、「日本三大昆虫生息地」と呼ばれている箕面の自然と昆虫にスポットを当てた展示を行っており、自然や昆虫の展示コーナーのほかに、最近新聞やテレビでよく目にする「SDGs」について紹介しているコーナーもあります。
●「戦時生活資料展」
【期間】7月31日(金曜日)~8月26日(水曜日)※毎週木曜日休館
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
【問い合わせ】電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694
【費用】無料
●企画展「箕面の自然と昆虫-身近なところから考えるSDGs-」
【期間】5月22日(金曜日)~8月26日(水曜日)
※時間、場所、費用については、「戦時生活資料展」と同じです。
<これからも平和な世界が続くよう祈っています!