5月31日(火曜日)、豊中市夕日丘にある社会福祉法人あおば福祉会「おひさま保育園」の年長組(5~6歳)19人の子どもたちが、箕面市止々呂美で田植えを体験しました。
「保育園のある豊中市夕日丘地区は、市街化区域の真ん中なので、田んぼがないんですよ。」ということで、先生方も含めて初めての田植え体験です。
田植体験を受け入れてくださったのは、コメ農家の射塲孝雄さん。
お行儀良く一列に座り、射塲さんから田植えのお話しを聞きます。
「苗を3本ほど手にとって、土の中にギュッと突き刺してください」
「は~い。カエルやカエルや。イモリやイモリや」
青空の下、みんな裸足になって田んぼへ入ります。
「ああ~!足が抜けないよ。」
泥の中は、公園で遊んだり、校庭で走ったり、とはまた違った開放感と体験です。
田んぼに張られたロープに、30センチ間隔ほどの「赤い目印」があります。
一列に並んで、ここに植え付けていきます。
1カ所植えればロープをずらして、順に後ろへ下がっていきます。
苗が育つために必要な土中の栄養分も決まっているので、目印となる間隔をみんなが守らないと、苗に栄養が行き届かず育ちません。
最後は、誰もが泥んこになって、自然に笑顔になっていました。
都市農地には、コメや野菜を生産する機能に加え、体験学習のような「教育」や「福祉」「環境」「経済」など多様な機能があります。
”生産者と消費者の距離が広がり、お互いの顔が見えない”といわれる現代社会では、「食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていること」をなかなか実感できません。
でも、都市農地は「食の届くプロセス」の一端を学ばせてくれます。
農家さん、いつも貴重な機会をありがとうございます。
<秋の収穫が楽しみだなー