こないだ上海上港と組み合った時には彼らの強さを感じたけども、その彼らでさえもまだリーグでは初勝利を挙げていない。また、ホームで東京に敗れた江蘇蘇寧がリーグで3連勝していたりするというのも皮肉なものだ。それは単純に実力とかではなく、相手との相性との問題もあるんだろうと考えたりもする。
翻ってガンバはというと、でさすがに今のところよくはない、いいと言うつもりはないw ただ、ダメはダメでもランクがあって絶望的な悪さというわけではない。4年前なんかと違い、処方箋はわかってはいる。あの時と違い、今野ボランチというのがファーストチョイスではあるし、そもそも正信は大輝をあまり使おうとはしなかった。そこが今との違い。
気になるとしたら、メンバーの選考において少し攻撃に比重を置いてしまったがゆえに守備とのバランスを崩してしまっているというところだ。
3節に大宮相手に勝ってから、メンバー構成においてチームのバランスを欠いてしまっているようなところが見受けられる。あの時はアベモリが先発し、宇佐美と長沢とで前線を組み合わせていた。そのことを考えたらアベモリのどちらかはスタメンで出して、スタメンが疲れたらどちらかが途中から出てきて、って形でやれれば運動量は担保できるんじゃないかと。
多分健太監督もこれまでのやり方がかなりリスキーであるということを知らなわけではなかったとは思う。それでもそうせざるを得ないのは、一にも二にも得点力が担保されていないから、ってことなのかもしれない。その意味では、オフの補強って少し前線の人材を過剰にしてしまったかな、という気はする。健太監督もアベモリがやっていたタスクの負担を担える人材ということでリクエストを出したんだろうし、アデミウソンや淳吾にも同じようにハードワークの意識を持てと言っているのかもしれない。この辺現場の要望と編成との間の乖離が招いてしまった問題かもしれないし、夏には一度整理しないといけなくなるかもしれない。それが宇佐美の海外挑戦ということなのか、パトが中国に爆買いされてしまうのか・・・でもパトは基本日本でやりたい希望があり、富力が興味示したというのも年俸吊り上げの駆け引きだった側面もあったからな。
編成に関して言うと・・・実は強化責任者のメインの仕事は、自分ところのチームの練習と試合に帯同して、選手監督コーチの評価を行うのがメインで、その後は関係部門との打ち合わせや、必要に応じてスポンサー廻りとかすることによって、ほとんど時間を費やしてしまうのは野人岡野が言っていたんだけども、その意味では他チームのことを、サポ以上に知らなかったりする人もいるw だからこそ代理人の推すリストの中から、スカウティングで他のチームの試合もわりと見ている監督コーチ、それに強化部スタッフと編成会議で打ち合わせの上で獲得候補をリストアップしてオファーしていくっていう流れになるんだけども。であれば、健太監督はアデはともかく、淳吾はもう少し使いこなせるはずなんだけども・・・
まあ、とにかくまずてこ入れの為に段階を踏んで行くことが大事だろう。健太監督ならそれができると信じたい。なかなか結果が出せないまま性急に解任という形に走るという、ACLとリーグとの並行で苦しんでいる中を考慮しなかった過去の中国のクラブや、もっとわかりやすく言えば一昨年のセレッソの失敗を繰り返すべきではないと私は考える。監督云々っていうのはまだまだ先の話だし、大体ウチのフロントがまともな後任を連れてこれるとは思っていないw