後半39分あたりにその片鱗は見えた。左サイドでこちらが4人に対してあちらが5人でケア。そうやって相手を引きつけておいてファーサイドの方に待っていた淳吾へクロス、これを淳吾が落として長沢がシュートっていう形まで行ったが、これは前から得意にしていた形。あれ、この形を左サイドで形作っていたメンツって結局のところ去年のまんまやんw おそらく健太監督はある一定の期間までは我慢して新戦力の融合を試みるものの、埒があかなくなるとスパっと元に戻すかもしれない。
ただ、見極めてるのは判るにしても、ACLはそれじゃいかんだろ、ってなんか去年も同じこと言った気がするけどw ACLグループリーグの前半3試合はスロースターターなりに結果にこだわって欲しいとは思うわけなんだけどもね。水曜の水原アウェイなんて試してる場合じゃないだろって言いたくなるし、秋を頭から使えばいいってことを解ってるんならACLはそういう用兵が必要なんじゃないかって言いたくなるわけよ。今年は後半に3連勝とか、ましてアウェイで夢スコなんていう盆と正月とクリスマスがいっぺんに来たような試合w なんかはあまり期待すべきじゃないと思ってるし、前半3試合で勝ち点3,4ぐらいは稼いでおかないとって思うわけよね。
ところで、大輝がハンドでPK取られた場面なんだけども、手を上げてスライディングに行くからだとか、手と顔とじゃ跳ね返り方は違うだろ、といった色んな意見や試合後に飯田主審が大輝に謝罪したかどうかとかいうこと以上に気になることがある。それは、今後誤審の問題に対してどんな手立てを講じるかってこと。
というのも根本的にはサッカーの現行の審判方法や制度の問題に行き着くと思うわけよね。PKという判定の遠因っていうのは、ひとつは一人の主審の対角線の動きに依存している審判方法であるということ。すなわち、飯田主審も広島のカウンターによって長い距離をよく走っていたということは認めるとしても、クロッサーと真ん中を両方視野で捉える難しさはあったかもしれない。もう一つは、バクスタ側の副審にしても反対側で起きていてしかも複数の選手が重なりあっている状況ではあまり判別はつかなかっただろうということ。
また、今回のケースとは逆にこの対角線の動きによって選手が重なり合ってるが故に死角となってハンドを見逃すケースっていうのはゴマンとある(マラドーナ、プジョル、アンリのケースがそうだが)。
だからこそ、現行の審判方法において判別しづらい位置でのプレーで誤審が起こりやすいというのは判るとしてもそれを免罪符にしていいのか、ってことよね・・・ビデオ判定っていうのが試合の流れを止めてしまうので個人的には保留にしたいけども、すぐ思いつくのがCLでやっているようなゴールラインに審判を一人ずつ置くというやり方かな。これだと現行のやり方で死角になる位置でのプレーの判別だけでなく、ゴールラインを割った時に時折起こり得る小さな誤審ーCKとゴールキックを間違えるってやつとか、ゴール決まったか否かーへの解決法にはなりうるかもしれない。まあ、これは協会やJリーグだけの専権事項ではないというのは判るが、一応検討しているようだし、将来的にはどこかで実現するだろう。
いずれにしても、誤審の問題っていうのは別にガンバに限った話ではなく、どのクラブにとっても振りかかる問題だけに、処方箋は考えなきゃいけないわけだけども。