大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

オフにはバスケネタもやりますーFIBAのBJリーグへのルール改正勧告をどう読むか

2013-12-20 00:20:24 | Weblog
バスケ東京五輪 開催国枠消滅も(日刊スポーツ) - goo ニュース

ツイッターのバスケ関連のリストを見る限りでもこの話題に触れる人が多かったようですね。

ここでは、FIBAが何に拘っているのか、に焦点を当てて見よう。大きく分けると、

1.一つのトップリーグの下にピラミッド型のリーグ運営
2.トップリーグと下部リーグを同じルールで行うことによって、公平な競争、実力の差別化を図る(実力の優劣などを図る上ではルールが違っていれば客観的には不可能だから)

という点だということだろう。まあ、サッカーに慣れ親しんで来た人たちからすると実にまっとうすぎることなんですが、そう簡単に行かないのがバスケの複雑な部分なんですな・・・

1がなんで必要かと言えば、トップリーグが分裂してしまうとチーム数が増え、優秀な選手が分散してしまうという状態になればトップリーグでの競争力が下がると言われているような自体をFIBAは恐れているわけです。つまり、トップリーグを運営するための必要な競争力を維持する為には適切なチーム数のみトップリーグに存在するのが望ましいということ。その辺FIBAのお題目というのはJBAの公式に詳しくは出ているけどもね・・・

だからまあ、このコンテクストから考えられるのは、リーグの階層化という点においてJBAが努力していないことへの不満をFIBAの理事さんは表明しているともとれるわけで、ルールの違いなんていうのは瑣末なことだろうと考えられる。その辺記事を書いている人たちも充分に理事の発言を理解して書いたかどうか、?がつくんよね。インタビューの生音声も、一問一答の記録も残っていないので判断しにくいけども、本来FIBAが求めているのはルールの違いという枝ではなく、もっと大きな幹の部分であることを考えるとね。

もっとも、記事を読むと、BJのルールの何がアカンねん、と反発する人が出てくるのも解らないではない。BJがNBAルールに近い形でゲーム運営しているわけだけども、世界的なルール改正の歴史を見ても、FIBAがNBAルールに歩み寄っているのは明らかなわけで(3ポイントラインの後退、ショットクロックの短縮30=>24秒、ノーチャージエリアの創設等)、これは裏返すとNBAルールが持っている娯楽性というのをFIBAが認めているからに他ならない。だからまあ、バウマン理事もBJのルールには理解は示しつつも、FIBAの考え方に沿ってやって欲しい、ついては同じFIBAのルールでやって欲しいということなんだろう。

で、勧告を受けたJBAにしてみれば、多分本音は、「ウッサイなあ、このオヤジ。んなもん言われんでも解っとるわ」というところなんでしょうw 彼らには彼らなりの統合プランというのがあるわけで、段階を踏んでいるんだけども、そこへ来て、はよやらんかい!と外圧でせっつかれたというところなんだろう。もっともバウマン先生に言わせれば、解っとったらはよやらんかい、ということなんやけどもw

まあ、サッカーの世界にどっぷりつかっていればどうということない話題でも、やはりバスケになるとNBAというかアメリカの影響力を無視できなくはなっているわけで。まあ、FIBAがなかなかコントロール出来ない存在ということですね。その意味で、バスケの場合、サッカーをベースとしたバックグラウンドで育ってきているFIBAのお偉いさんたちとを中心とするヨーロッパ人と、バリバリ米国のスポーツの文化の中で育ってきたアメリカ人との間で生ずる一種の文化摩擦の一例とも言えるかもしれない。欧米、という一言では片付けられないくらいのカルチャー・ギャップはやはり存在します。この辺アメリカの実力というか国際的な地位がそんなに高くないサッカーでは考えにくい話ですがね。

ただ、そんなアメリカでもNBAをトップとし、そのマイナーリーグであるDリーグというのが存在している以上、一応FIBAが考えているピラミッド構造をちゃんと造っているわけで、そこら辺FIBAがアメリカに対してあまり言わないのは単に相手がアメリカだから、というのだけでもないかもしれないが。