囲碁や将棋用語に、負けの決定的な要因となる一手を示す言葉が敗着というものであるけども、この試合で天皇杯のディフェンディング・チャンピオンに挑んだ挑戦者ピクシー九段のそれは正に小川からブルザノビッチへの交代だったかなという気がする。4-1-4-1のシステムにおいて、中盤の三角形というのがキモで、それがガンバに対して今まで中盤で仕事させずに、逆に前線に入れる前に効果的にボールを奪っては逆サイドの深いところにロングボールを入れるという形がガンバにとっては厄介であったけど、より攻撃的にシフトするメッセージを送ったつもりの交代から却って中盤が空きだしてフタやヤットがボールを持てるようになってしまったのが皮肉な話ではある。
では、なぜピクシーがそのような交代に出たのか?それの答えを探し出すのは非常に骨の折れる検証作業だとは思う。考えられることは、天才には凡人に理解できない感覚というのがあって、天才から見れば小川のパフォーマンスとか運動量とかいうのが少し落ちているように思えたから、それならフレッシュな選手を入れてみようとかいう風に思ったというところか。ブルゾって鯱スレでは結構叩かれているけども、ミスターが彼を起用し続けるのは、そのポテンシャルを買っていて、今はまだフィットしきれていないと思っているからなのか?そう言えば野球でもミスターと呼ばれていた人は監督時代やたらとピッチャー変えていたけども、傍から見ればまだ引っ張れると思っていても自分の感覚では打たれると思ったから代えてたんでしょうなあ。かようにして、名選手だった人の感覚ってちょっと凡人の理解を超えているわけです。
だから、サッカー界のミスターだって名選手の感覚というものがしっかり残っているわけです。ピクシーのやろうとしているサッカーは師匠のオシムとは異なる、欧州でも王道を行くサッカーであるように、彼の理想は無茶苦茶高いと思いますよ。それゆえに今の名古屋の選手たちというのは、やっぱり自身の理想を具現化するにあたっては、戦術理解、ドリブルでの仕掛け、SBのオーバーラップ、それにクロスの精度とかいう面などにおいて全てが物足りなく映っていることだろう。
だからこそ彼は久米GMに選手の獲得を次から次へとリクエストするわけなんですが、結局なんか同じことの繰り返しに思えてくる。だったら、残り5分でも10分でもいいから、代打オレでもうええやん、と思うし、実際やろうと思えばできなくはないけど、結局あの人はそういう形で出ることについても自信のプライドが許さないからやらないだけの話であってね。ま、ACLがない分、名古屋は来シーズンタイトル争いには絡んでくるかもしれまんがね。
さて、この試合に話を戻すと、サイドの名古屋と中央のガンバというコントラストを描いた戦いを序盤から強いられていたけども、ガンバは序盤2トップがCBにプレスかける形で名古屋のビルドアップを阻害し、相手の攻撃をサイドに限定されるやしっかりとマークにつき(ミチは本当によくやった)、中央ではケネディに決定的なボールをなかなか入れさせないでいた。
それでもケネディに高さで競り負けるのは致し方なかったけども、こちらから見るとケネディの1トップだと両センターバックで彼一人に対応しやすい分助かったかなと。これが2トップだとCB一枚でケネディに対峙せざるを得なくなるわけで、その意味では4-1-4-1ってシステムの良し悪しの悪い部分がそこだったように思える。かのイブラヒモヴィッチがインテルで昨シーズンゴールを量産し出したのは、4-3-3にモウリーニョが見切りをつけて、2トップにしたところから始まったことを思い起こせば判りやすいかな・・・
そんなわけで3点目4点目は相手が前係になった後の結果でしかないんで、ターニングポイントとなった2点目のゴールの伏線が小川の交代にあったということにつきるかな・・・名古屋が攻撃的になった分パスカットからカウンターでヤットに渡り、DF二人を交わしてから左足で振りぬいたゴールは見事すぎる。ちなみに代表でこういうプレーを見たかっら、唯のアンカー役ではなく、もっと前で得点に絡むポジションに居させた方がいいんだけども、代表監督がなあ、と深いため息をつくのでした。
あと、ガンバの天皇杯優勝によって広島がACLに繰り上げ出場ですか。広島がリーグで4位で終わらなければ出場権は得られなかったんでおめでとうございます。来シーズンはキツいだろうけども、それはそれでクラブにとって一つの財産にはなるでしょう。広島のACL出場の意義については別途詳しく論じたいと思います。あと、アデレードや山東なんかはガンバが対戦した経験もあるので、情報提供などでの協力は惜しみません。
では、なぜピクシーがそのような交代に出たのか?それの答えを探し出すのは非常に骨の折れる検証作業だとは思う。考えられることは、天才には凡人に理解できない感覚というのがあって、天才から見れば小川のパフォーマンスとか運動量とかいうのが少し落ちているように思えたから、それならフレッシュな選手を入れてみようとかいう風に思ったというところか。ブルゾって鯱スレでは結構叩かれているけども、ミスターが彼を起用し続けるのは、そのポテンシャルを買っていて、今はまだフィットしきれていないと思っているからなのか?そう言えば野球でもミスターと呼ばれていた人は監督時代やたらとピッチャー変えていたけども、傍から見ればまだ引っ張れると思っていても自分の感覚では打たれると思ったから代えてたんでしょうなあ。かようにして、名選手だった人の感覚ってちょっと凡人の理解を超えているわけです。
だから、サッカー界のミスターだって名選手の感覚というものがしっかり残っているわけです。ピクシーのやろうとしているサッカーは師匠のオシムとは異なる、欧州でも王道を行くサッカーであるように、彼の理想は無茶苦茶高いと思いますよ。それゆえに今の名古屋の選手たちというのは、やっぱり自身の理想を具現化するにあたっては、戦術理解、ドリブルでの仕掛け、SBのオーバーラップ、それにクロスの精度とかいう面などにおいて全てが物足りなく映っていることだろう。
だからこそ彼は久米GMに選手の獲得を次から次へとリクエストするわけなんですが、結局なんか同じことの繰り返しに思えてくる。だったら、残り5分でも10分でもいいから、代打オレでもうええやん、と思うし、実際やろうと思えばできなくはないけど、結局あの人はそういう形で出ることについても自信のプライドが許さないからやらないだけの話であってね。ま、ACLがない分、名古屋は来シーズンタイトル争いには絡んでくるかもしれまんがね。
さて、この試合に話を戻すと、サイドの名古屋と中央のガンバというコントラストを描いた戦いを序盤から強いられていたけども、ガンバは序盤2トップがCBにプレスかける形で名古屋のビルドアップを阻害し、相手の攻撃をサイドに限定されるやしっかりとマークにつき(ミチは本当によくやった)、中央ではケネディに決定的なボールをなかなか入れさせないでいた。
それでもケネディに高さで競り負けるのは致し方なかったけども、こちらから見るとケネディの1トップだと両センターバックで彼一人に対応しやすい分助かったかなと。これが2トップだとCB一枚でケネディに対峙せざるを得なくなるわけで、その意味では4-1-4-1ってシステムの良し悪しの悪い部分がそこだったように思える。かのイブラヒモヴィッチがインテルで昨シーズンゴールを量産し出したのは、4-3-3にモウリーニョが見切りをつけて、2トップにしたところから始まったことを思い起こせば判りやすいかな・・・
そんなわけで3点目4点目は相手が前係になった後の結果でしかないんで、ターニングポイントとなった2点目のゴールの伏線が小川の交代にあったということにつきるかな・・・名古屋が攻撃的になった分パスカットからカウンターでヤットに渡り、DF二人を交わしてから左足で振りぬいたゴールは見事すぎる。ちなみに代表でこういうプレーを見たかっら、唯のアンカー役ではなく、もっと前で得点に絡むポジションに居させた方がいいんだけども、代表監督がなあ、と深いため息をつくのでした。
あと、ガンバの天皇杯優勝によって広島がACLに繰り上げ出場ですか。広島がリーグで4位で終わらなければ出場権は得られなかったんでおめでとうございます。来シーズンはキツいだろうけども、それはそれでクラブにとって一つの財産にはなるでしょう。広島のACL出場の意義については別途詳しく論じたいと思います。あと、アデレードや山東なんかはガンバが対戦した経験もあるので、情報提供などでの協力は惜しみません。