只、何しろバイクのシートはカーブだらけだから本来なら立体裁断をしてカバーを造らなくては綺麗には仕上がらない。と、考えると風呂敷はカーブには自在に追従するから大変適している。が、粋な柄を探すのも面倒である。今暫くは、嫁さん手造りのカバーである。本来なら金銭をぶつけてフルレストアすれば良いのだが、何しろ30年越えのバイクだから何時迄駆けられるかも不安。騙し騙し乗る事にした。フルチューンや新品仕上げ、カスタム等も楽しいであろうが手造りオリジナルも味が在ります。実際にオイラの全ては、手造りオリジナルなのである。試行錯誤だ。
昨夜、久しぶりに嫁さんのミシン使いを見た。というのも、古い方のダックスのシートのホツレを発見して久しいのだが、シートの張り替えというのが高い。15000~20000円なのである。出せない金額である。補修等も行ってきたが、粘着テープ系だからどうしとも剥がれたりズボンに着いたりする。そこで座布団的に防水生地でカバーを造って貰いました。というのも、先日の三崎駆けで出会ったダックス使いの初老の男性が風呂敷を巻いていたのだ。これが柄も斬新で大変粋に感じた訳。思えば、昔の車のシートにTシャツなんて着せて汚れたら交換した。
毎晩、床入りしてから必ず読書して寝るのだが、ナカナカにページは捲れない。直ぐに寝てしまうからである。だから、博識は広まらない。その代わりに営業中にカウンターに座るお客さんを捕まえて様々な話をして肥やしにしている訳だ。やはり男性の仕事絡みの話題は知らない事ばかりで勉強に成る。相手は、その道の専門家だから勿論詳しいし解り安く教えてくれるので不思議とその瞬間に自分の引き出しに入る。そしてある日ある時ある場所で現実に遭遇し辻褄が合致し引き出しが整理整頓される訳。学問と実践は揃いで身に付くという実感だ。
そうっ!オイラも最近では人を羨む事もなくなった。特に、持ち物にはなくなった。こうして世に出して貰って25年に成ろうか?様々な庇護のお陰でマアマアそこそこの物欲を満たしてきたが今の持ち物は、実用品の良品ばかりである。様々を無駄使いしてアレコレと試して来たが、結局手に残って使用している物は10年越えの物品ばかりである。只、満たされていない事は知識とか経験ですなっ!だから、何時でも何処へ出掛けても感動ばかりで辻褄が合う事は希である。希だからそれはそれでその時に感動はあるのだが知識が在れば辻褄の連続なのに。