そうして得た知識は、在る時在る所で現場を見たりして立ち止まり会話を思い出しながら辻妻が合うもんである。だから、そうしたカードを沢山得て捲れ、合致した時の感動は何とも言えない。しかも、それが時として自らの実践と成る場合も多他在る。辻妻合わせの極地、極意である。古本の雑誌類も辻妻合わせの極意、あの日あの時の時代の製品が新製品として紹介され、今手にする古き品じなをジッと眺めて雑誌を読むと入手した感慨は一極である。だから定期的に古本屋へは通う。ある物を探しにでなくある物に出会う為である。昨夜も行った。
昨夜の最後のお客さん、10年程のキャリアを持つ30歳位のペンキ職人二人。気が充実しているのか、来店時は素ッ振りが悪かったがオイラもペンキに興味が在ったので様々を尋ねると、今も修行中だが見えていなかった難しさが見えてきて良い勉強をさせて貰っているとの事。クラシコカメラの黒塗り塗装やギターのニス仕上げ等で疑問が在ったが、そのペンキ職人の丁寧な説明で理解した。これも人との縁の広がりに因る学習であると感謝しています。オイラもそうであるが、人は専門について尋ねると懇切丁寧に教えてくれる事が多く醍醐味である。