
好天に恵まれた日曜日、悠創の丘の散策に出かけた。家のまわりはすっかり雪が消え、フキノトウでもでていないか期待したが、丘はまだ雪が消えたばかりで見つけることができなかった。陽だまりにオオイヌノフグリの可憐な花が咲いていた。野の草花ではこの花が一番早く咲くような気がある。この花を見つけると、春が来たのを実感してうれしくなる。
子ども連れの家族にであった。若いお母さんは、「最高の気分です」と春の空気を胸いっぱいに吸い込んでいた。連れていた子どもたちは、坂道を元気よく走りまわっている。妻が斜面にアサツキを見つけて摘むと、子ども連れの家族が、「何を採っているの」と集まってくる。子どもたちは、すぐに打ち解けて、アサツキ採りを手伝ってくれる。丘は緑がほんの少し出たばかりだが、それを採ることができるだけでうれしい。
犬ふぐり大地ようやく乾きそむ 波多野爽波
雪が消えて初めて、畑に行く。取り残した大根は、地上に出ていた部分はダメになっていたが、地中にあるところは食べらそうなので、収穫してくる。アサツキ、ニラ、ミツバの芽が出ていた。ツボミ菜、ニンニクの芽など冬を越した野菜たちは、春の光を浴びて元気にのびそうだ。春の訪れとともに、楽しい野菜づくりが始まる。