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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

熊の返

2015年03月08日 | 登山


今週の山行は熊の返(標高824m)という、ユニークな名の里山である。最上町杉入の集落から、この山に登る。近くには、赤倉温泉、赤倉スキー場、向町などがある。集落の名に杉があるように、裏林には杉が植えられている。集落にいる人の話では、「もう杉は伐ってしまってあまり残っていないんだよ」というが、写真には杉の植林が写っている。「そうだね。今年この山にきたのは、3組目かな。仙台から20人ほど、男女も来ていたよ。こんな雪山に登る人の気持ちはわからんね。登ることが楽しいのかね。」

杉の植林を越えると、向こうに雑木の斜面を登る。この斜面が標高300mの地点で、急な斜面を2つほど登ると標高500mの尾根道にでる。木の相が標高につれて変わっていくのが面白い。杉の植林の上は雑木林になっていて、300mを越えると落葉松の林になる。そしてその上はナラの林になる。近年はナラ枯れが起きていて、ところどころ枯れた立ち木がある。秋になるとこれらの枯れた木には、ムキタケ、ナメコなどのキノコが出る。積雪は2m近いであろうか、気温の上昇でぬかるみ加減な雪で、カンジキでも30㎝ほど沈む。



標高500mを過ぎると、ブナ林になる。林はすっかりガスってきた。木の枝には細かい霧氷が付き、気温も下がってきた。標高700m付近にくると、続いていた登りみちはなだらかな道になる。雪の沈みも少なくなり、歩きやすい。ガスのなかでもそれほど寒くはなく、風もあまり吹かない。いま走ったばかりのようなカモシカの足跡があった。山中は静か、頂上手前で引き返す。登り、2時間40分、下り1時間30分。

霧氷散る音しんしんと雲の中 村上 光子


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