今年の適性科目、「真摯」という言葉がよく似合う、良問ぞろいであったと私は思います。
今年、適性科目に絞った書籍、
『演習問題で学ぶ 技術士試験適性科目徹底対策 カテゴリーとキーワードによる課題分析と解答の導き方(以下適性本)』を、CTMリサーチフォーラムで出版したのですが、受験された方から、出題状況もボチボチ教えていただいています。
結果、どうだったかといいますと!
「適性本を真摯に取り組んでよかった、
受験者の役にたててうれしかった。
本を読んで、適性科目に真面目に取り組んだ受験者の方々は、
安心して問題に取り組めた。」と断言したいと思います。
ハインリッヒの法則は、姉妹本の
『事例に学ぶ トレードオフを勝ち抜くための総合技術監理のテクニック
-リスクマネジメントのすすめ 第2版(以下、トレードオフ)』にわざわざ追加した、総合技術監理の範囲内では常識の用語だったのですが、これも出ましたね。
公益通報者保護法。
これも「トレードオフ」と「適性本」に出してるし。
警笛鳴らし、PL法、出ました。
警笛鳴らしは、ほとんど似たような問題だった。
(答えが不安だけど、、どうだったかな。)
コンプライアンス、は用語として、必ず出る、と思ったらやっぱりきちんと出ました。
この用語、適性科目としては、初出です。
わーわーコンプライアンスとわめいただけあって、うれしいです。
執筆時点では新鮮な用語だったのですが、今は、新聞で頻繁に出てますけどね。
エンジニアリング教育、専門職業人、そのへんも出てますね。
チャレンジャー号が古風にも出てますよ。
コロンビア号も出たけど(これは、触れてなかったな)
環境負荷も、企業内技術士の責任も。
相反問題も複数問題出されました。
治験についても、「適性本」に、医療器具の良問を載せていましたし。
水を使って試運転しないと個々の性能が分らない機械で、水で試運転すると錆が発生するので、
なんて問題も、ユニークでしたね。
「適性本」の、真摯な問題分析と問題作成の姿勢、
豊富な問題、実のある豊富な解説は、
きっと読んでくださったであろう、出題者の先生方の作問意欲を刺激し、
受験者の皆さんの適性侮りがたし、の心を刺激し、
よい結果を生んだと思います。
今年の適性問題の平均点が高くとも、
それは、受験者の皆さんが真面目に取り組んだ結果だと思いますし、
次年度も、適性科目は、あなどらず、
丁寧に取り組んでいただけたらと思います。