梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

働かずに生きていけるなら

2015-08-25 11:35:17 | 雑記

ネットニュースの記事で若者の30%上が「働かずに生きていけるなら働きたく無い」と答えたそうだ,続いて正規雇用と非正規雇用の割合が出ていたが6337%と見事に合致している,

これが非正規雇用の問題を正当化する訳では無いが我々世代からすると(成る程な)と言うのは否め無い、私達の世代からすると「働かずに生きていける」など考え付きもしない、何もしなくとも現在(親に依存して)が継続するなどとは頭に浮かびもしない、団塊の世代と言われる我々の頃、金の卵と言われた集団就職の時代である、しかし実態は半分以上は口減らしだった、日本の家長制度は長男一子相続で有る、武家もそうだが農家も同じである、農業は規模が大きいほど効率が良い、今の相続制度に従って子供に等分に分けて行けば生産効率はどんどん下がる、一説に「戯け者」と言うのは「田分け者」だと言われる位で長男が家長となり他の子供はその使用人になるか町に出て職人や商人に丁稚になるかしかなかった、仮に使用人に甘んじても其処からあがる作物では一家を養うには程遠い、家を存続するには長男以下は家族も持たず飢えるしかないのが実情だ、親は情で見られる限りは見るかも知れないが当然子供に養われる時期が来る、我々の世代は常に「働かざる者喰うべからず」と言う条件の中で育ち生活して来た、知識と言うより皮膚感覚、いや胃袋感覚だった、江戸時代は商人の時代と言われているが分限者と言われる大商人は非正規従業員に類する雇い人は居なかった様だ、使用人は家族ごと面倒を見て優秀な使用人には暖簾分けと言うシステムで店を持たせ貧しい人達には救済米を振舞って居たりしたと言う、しかし働かない子供には容赦なく勘当と言う鉈を振るう事もあったと言う、

雇う側、雇われる側どちらが先か分からないが真剣に働きそれに真摯に応えるのが日本の経済の有り方だった筈だ、アメリカ式「金が正義」と言うやり方は早晩崩壊するだろう、政財官癒着で進めて居ればやがて草原も獲物も喰い尽されて餌を作る事も取る事も出来ない肥大化した猛獣がのこり結局餓死をするだけだ、

日本民族万歳と言うのも愚かだが産軍共同体としか見えないアメリカ式追随を見直した方が良い、「良きは取り、悪しきは捨てて外国(とっこく)に劣らぬ国にするも良しかな」(若干違うかもしれない)と言う明治天皇の言を改めて読み返したい、