『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑤<二本松から抜け出たい>』]

2009-11-17 11:06:57 | みちのく西松建設ダム巡り
☆東京に帰ってきている。

 かつての親友の死は、私の心に、何とも多重の影響を与え続けている。

 ・・・不思議なものである。

 今回記す内容は、親友の死を知らない時のものなのだが、記述している今は、親友の死を知っている。

 旅をノホホンと続けていた時のことを、悩んでいる私が書かなくてはならないのである・・・。

 しかし、そこが、私の人生の真骨頂なのである。

   ◇

 11/07(土) 晴れ ・・・福島

 私は、県道354号の、ちょいと気になる神社を散策していた。

 ここ<塩澤神社>は、機織の神様が祭られており、私の女好きは、対象が神様にも及んでいた^^;

 県道に面した鳥居を抜けると、落ち葉の舞い散る参堂が続いており、それはそのまま、下りの起伏の小道へ。

     

 小道は、小川と交差する。

 小さな橋を渡りつつ上流を眺めると、小さな渓谷庭園とでも言う情景が見えた。

 更に進むと、山中に続く階段がある。

     

「見せ場の多い神社ですな^^;」

 私は、階段を上る。

 シートに座りっ放しの足に石の階段はきつい。

 だが、目の前に、真新しい本社が現われた。

     

「ほお・・・^^」

   ◇

 今回の旅では、こうして興味の出来たポイントは見て行くことにしているのだが、その方針は、後に、あまりにものダムの多さに立ち消えていった・・・。

   

   ◇

 さて、次に目指すダムは、これまでの東北自動車道を挟んだ西側に対し、東面にある。

 私は地図をにらみつつ、目的地までの経路を考える。

 とにかく、この地では迷うことが分かった。

 だから、二本松インターを降りたトコにあった<ヨークベニマル(『「イトーヨーカドー」のバッタモン』byドレミちゃん)>を起点として、一からコースを考えることにした。

           
            <ヨークベニマル>

 たった一色の違いなのに、イトーヨーカ堂のマークと比べたときの違和感たるや凄まじいものがある^^;

     緑色のヨーカドー・ヨークベニマルの噂(クリック!)

   ◇

 県道129号を進み、いつしかそれが地方道39号に変わり一本道で、第三のダム<飯野ダム>に到着のはずだった。

 が、いつの間にやら、県道117号線を進んでいた^^;

 でも、こんなことでめげていられない。

 新舟橋を渡り、阿武隈川沿いに下る。

 途中、阿武隈川をカヌーで遡る方たちがいた。

     

   ◇

 更に下ると、山道に入った。

「道を間違えたか?」

 と、思うのだが、とりあえず進む。

     
   「猟銃禁止」の看板

 東北から帰ってきた今となっては、この程度の道で「山道」と呼ぶのはチャンチャラおかしい^^;

 ものの五分で道は開け、ダムに到着した。



 改修工事中で近寄れなかったが、重力式のダムの垂直性に、各区画の上に司令塔のような個室が付随している。

 「要塞」みたいで格好いい。

 建物の風合いにも、前時代的な味わいがある(昭和13年竣工・大林組施工)。

   ◇

 そこから、西の相馬市を目指したのだが、大変だった。

 どうしても、二本松の東和地区を抜け出せないのだ。

 地方道の62号線(だと思う^^;)が工事で通行止めになっていて、そこからわき道に入らされたのが始まりで、

 工事責任社の迂回路の表示などはなく、彷徨うしかなかった。

 村の中に、網の目のように張り巡らされた道は、当然ながら、平安京のように東西南北の碁盤目のようであるはずはなく、
 
 自分では確実だと思っていた方向が、いつの間にやら90度方向違っていて、

 青看板の表示が「二本松」とされていることが続いた。

「また、二本松かよ! 俺は二本松から出たいんだよ!」

 私は叫びつつ、いつの間にやら民家に入ってしまい、犬に吠えられるのだった^^;

 こんな田舎でも、ニュータウンとしての再開発が進められていた。

     
       大規模な宅地造成が行われています。

 でも、こんな鉄塔が建っていて、

     

 部外者(私)が迷い込もうものなら、鐘を鳴らして追い払う腹だろう^^;

   ◇

 村には、歩行者がほとんどいない。

 私としては、村のかしこで、子供たちが遊んでいるような風景を期待していたのだが、そんな風景は全くない。

 女子学生の登下校風景もほとんどない。

 これは、今回の東北旅行全般を通しての感想でもある。

 たまあに、厚着をしたおばちゃんが歩いているくらいである。

 おばちゃんが畑仕事をしていた。

 私は自分のいる場所から、次の目的地の端緒になるであろう地名を言った。

「ここを先に行くと、百目木(どめき)でしょうか?」

 すると、とても彫りの深い、と言うか、厚いシワのおばちゃんが訛りのある口調で丁寧に教えてくれた。

 だが、私は、その芸術的なシワをまじまじと見てしまい、あまりおばちゃんの言うことが耳に入らなかった^^

 車を出しながら、私は言った。

「この先、ドメキ! あのおばちゃんも、ドメキ!」

   ◇

 しかし、ドメキおばちゃんのアドバイス通りに進むと、どうにか国道459線に辿りつき、その先に進めることになった^^

 で、ここでコスモ石油を発見したので、コスモ会員の私は給油することにした。

 スタンドのおじさんにコスモカードを差し出す。

 が、「カードは使えないんだよ」と断られる。

 おじさんは動作がトロいので、支払いのためについて行ったら、カウンターに「カード使えます」の表示・・・。

「すいません。ここ、カード使えるって書いてありますが・・・」

 すると、おじさん。

「俺は、やり方が分からねぇんだよぉ」

 私は「この、ドメキ野郎・・・」と思いつつ、現金払いする。

 ・・・ったく、何のための会員だよ。

 おっと、言い忘れていたが、このドメキおじさんは、近所の人と立ち話をしていたのだが、

 その近所のツル禿のおじさんの頭が、波打っていたので、私は驚いた。

 何と言えばいいか、巨大な鉄のフォークで頭を叩かれたら、頭に三筋、凹みが出来た・・・、そんな感じであった。

 私は、「このおじさん、よく生きているなあ」と思った・・・。

   ◇

 ・・・西松建設本社会長室・・・。

 定時連絡会は終盤に入っていた。

 西松会長<ウサチャン>の前には、九つのディスプレイが置かれていた。

 それは東北各地にいる西松暗殺組織<エジプト9栄神>との通信機器であった。

 それぞれのディスプレイに<9栄神>の顔が映っている。

 一人が言った。

「今、<ミッドナイト・蘭>は、福島を移動中との報告が入りました」

「では、9栄神全員、福島に集結せよ!」

 と、<ウサチャン>。

「すいません。私もでしょうか?」

 と、最北の青森担当の女。

「私は、『全員』と言ったはずだ・・・」

「は、はっ、分かりました」

「では、諸君、<ミッドナイト・蘭>を福島から出してはならぬぞ!」

「ラー!」と9人が答えた。

 「ラー」とは、エジプトの太陽神を意味する。

 そして、閉幕の唱和が始まった。

「我ら、悠久のナイルの流れを母とし、その芳醇なる水を蓄えしアスワンハイダムを父とし、全力を尽くす!!」

     
               ・・・アスワン・ハイ・ダム

 ・・・危うし、風前の灯、ミッドナイト・蘭・・・。

                                     (2009/11/17)

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