棄てたお方を 恨むじゃないと
言って背を押す 浅間の煙り
小諸これきり 旅立つ朝に
衿に挿そうか はらってゆこか
情けにゆれる かるかやの花
ひとり娘は わたしの宝
分かりますとも 母なればこそ
泣いて別れる 千曲の川に
今に降りそな 追分しぐれ
涙をさそう かるかやの雨
せまい町ほど 噂ははやい
遠くはなれりゃ 未練も消せる
右はみちのく 左は越後
行くてあてなく 乗り継ぐ駅に
秋風さみし かるかやの花
ひとこと:歌手にはキャリアや実績があり唄は申し分なくうまいのに
なかなか大きなヒットに出会えずそれでも奮闘している人がいる。
メジャーなレコード会社に所属し発売曲も相当な数がありながら
事務所サイドか活躍のエリアかいろいろむつかしい部分は外部からは
分からない。クラウンレコードのベテラン水沢明美サンは今日が
誕生日。1990年のデビューから46年目。このブログでは「めおと暦」を
書き下ろしていて久々の登場。今回は かるかや という野原に生える草を
モチーフに好きな人をあきらめわが娘に想いを残す母と別れ故郷をあとに
する女の叙情歌。白い綿毛が多数ついて風にのり飛散する かるかや に
かさねあわせばなおさらせつない・・・