私にそぐわぬ 名はいらないと
捨てた故郷は 寒の入り
そんな娘に 育てちゃいない
母の涙の 風便り
こころ静かに 受けとめますと
云えば越後は
雪にふるえる 花あかり
ひとりで生きてる ふりしていても
だれかどこかで 見抜いてる
窓をふさいだ 一夜の雪が
おろか心に なだれこむ
夢を日ごとに 紡いだ人は
いつか越後の
雪に耐え抜く 花になる
きびしさ100日 ひと冬越せば
春は来ますか 私にも
莫迦はこれきり もう しませんと
胸になんども 言いきかす
伏せた顔上げ 紅ひく指に
情け越後に
雪をとかすか 花あかり
ひとこと:若山かずさサンは今日が誕生日。最近あまり見かけないが元気かな?
ときおり発売される新曲もあまりに新鮮味がなくて無難な線の踏襲めいていて
全くつまらない。本人も歌手生活32年目だからもっと意欲的にならないと
他社ではどんどんヒットをひっさげて登場、活躍している歌手が多いなか
うかうかしていられないぞよ。まぁここんとこコロムビアの演歌・歌謡曲系に
目立った注目ニュースやアーティストがいないことをコロムビアにも激を
とばしたい。というわけで若山かずさサンにはこのブログでは「大阪化粧」
「おんなの京都」「横浜野毛小路」「迷路伝説」と4篇を書き下ろして
きました。今回は北陸・越後をテーマに、妙な依怙地や言い訳で故郷を離れ
越後に流れた女性の、故郷に母に自分に対するある意味懺悔歌です。
不満たらたらの故郷でも離れてみるといかに大切なものか分かってくるもの。
寒く雪深い越後でふと見かける花がそれに気付かせてくれる…
そんな前向きな書き下ろ詞です。