今、私は伊能忠敬の足跡を辿りつつ、2回目の日本一周に挑戦している。 一昨日、北海道を終了し秋田に渡った。
2回目の日本一周スタート日は2020年4月15日だから、北海道終了まで861日かかった。
(ズルして2015年の第一回目の秋田終了時の状況を示した)
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2022年8月25日現在の歩数計のデータ(積算開始後9.4年間)
全歩数 3.120万歩 / 3433日=9.359歩/day
距離累計 24.966Km / 3433日=7.27Km/day
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徒歩通勤を始めた頃にはファイト満々であった。一日25.000歩に達したこともある。この頃に比較すると歩行のモチベーションが低下している。ただ、積算開始後9.4年間のデータを各年ごとに見てもモチベーションの低下は数値上からははっきりしない。そのデータを見てまたちょっと元気が出てきた。
秋田の海岸線は266Kmと北海道の一割程度である。短期間に通過できるだろう。
◉ここで、高齢者にとって歩行の意義を考えてみる。
野生の、原野に住む四つ足動物は生まれてから30-60分で立ち上がり自分で哺乳を始める。これが上手くいかないと死に至る厳しい現実がある。
ヒトの場合は生後は寝返りもできない。手足をバタバタさせているが筋力はほとんどない。狭い子宮の中で制限されていた四肢の自由運動を味わっているのだろう。個人差が大きいが、赤ちゃんが寝返りするのに4-6ヶ月ほどもかかる。ハイハイは8-10ヶ月、立つのは10ヶ月、歩行開始もそのことからやっとである。
ヒトの場合、これほど時間がかかる理由は立位歩行の準備のためである。立位歩行のためには全身の筋力、特に骨盤周辺、下肢の筋力が強くなくてはならない。それに必須なのはバランス感覚である。
ヒトの場合、異常に生存期間が長い。筋力が最も充実するのは30歳代でそれ以降は徐々に退行し10年間で5%ほどずつ減少し、成長の逆コースを辿って立位歩行→つかまり歩行→立位歩行不可でハイハイ移動期→寝たきり状態になる。
歩行関連筋肉の退行は避けられない。100寿者では寝たきりは男性で 20.0%, 女性で 33.9%であり,全体として約8割の百寿者が日常生活に何らかの介護を必要とした(東京都健康長寿 医療センター)。
その意味で高齢者が自分で可能な範囲で日常から歩くことの意義はとても大きい。しかし安易にサプリメントに頼っている方が多い。
私もその視点で日常の行動を考えていて、可能な範囲で努力している。
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