銅版画制作の日々

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ザ・ロード(2009)

2010-10-23 | 映画:ミニシアター
 原題:THE ROAD


父には息子が、息子には父が全てだった。そ
れぞれが、相手の全世界となって──。

京都シネマにて鑑賞。ブロガーさんたちの評判が今一つなので、どんな作品なのか気になっていた。

とにかくひたすら暗いっていうのがまず観た感想ですね。感動とかそういうものはありません。どこまで行っても希望も見えそうにないし、、、。ラストは一体どういう感じで終わるのかが見えないしどういう風に終わらせるのかは少し興味ありましたよ。
ちょっと疑問もある。どのくらいの期間、食べていないのかしら?でもこの雰囲気でいくと、かなり時間は経っている?餓死してもおかしくないのに、意外に元気そうだよね。まあ父親役のヴィゴは確かに痩せこけて痛々しい感じだけれど。
あ!でもこうなるまでにはまだ食料なんかもあったから何とか生き延びれたのかも。。。。。

何故にこんな状態になったのか?がまったく分からず、詳しい経緯も説明されてなくて、、、、。とにかくアメリカ全体(全世界?)が崩壊されたようです。そして終末を迎えたのでしょうね。食べ物はすべて無くなり、自然も壊滅状態。だから生き延びる手立てはまったく皆無なんでしょうね。
そして幸せだった頃の妻との思い出が蘇って来る。妻であるシャリーズ・セロンが時々登場する。


STORY(キネマ旬報より拝借)

世界の終焉を迎えた未来。荒廃した大地を、ショッピングカートを引いた父親(ヴィゴ・モーテンセン)と少年(コディ・スミット=マクフィー)が南に向かって歩いている。親子の全財産は、防水シート、ポリ袋、毛布、双眼鏡と拳銃だけだった。わずかな生存者は皆、燃料と食物を探してさまよっていた。そんな中、道端の車中で寝ていた親子は、トラックに乗った武装グループに襲われる。少年を捕まえた若い男に向かって父親は銃弾を放ち、難を逃れる。彼らは人食い集団だった。父親は少年に、自分たちは“善き者”であり続けることを説く。父親は眠る度、少年の母親(シャーリーズ・セロン)の夢を見る。世界の終焉を迎えたあと、彼女は重い心の病を患った。そして少年を産むと闇の彼方へ消え、自ら命を絶った。父親は彼女と決別するため、写真と結婚指輪を捨てる。親子はある日、地下シェルターを見つける。中にはたくさんの食料があった。2人は身なりを整え、空腹を満たす。しかし、シェルターの外をうろつく人間の気配を感じた父親は、積めるだけの食料を持つと、嫌がる少年を連れ再び旅立つ。2人は、杖をついて歩く老人(ロバート・デュヴァル)と出会う。少年は、イーライと名乗るその老人に食料を分けてあげようと言う。父親は渋々、少年に従う。目の悪い老人は少年を見て、天使が現われたのかと思う。少年は、なぜ父親が老人に冷たい態度を取るのか、理解できなかった。親子は浜辺に辿り着く。その夜、少年は高熱と嘔吐に襲われる。少年は父親に、自分が死んだらどうするかと尋ねる。父親は、一緒にいられるように自分も死ぬだろうと答える。

それからです。もう世界が崩壊して10年が経過していたということ。そうそうこの男の子が生まれたという過去の部分でいくと確かに10年以上の時が経っていたんですね。どうもその辺がほとんど説明されていないもんで、、、、、。

goo映画のあらすじ、解説によると、崩壊した経緯や理由はさて置いて、この作品の重要なところは、その後の世界で生き残った人々がどう生きていくかということ。そのため本作の親子の旅は、一種の「神話」的なモノを生み出しているとか。

生き残った人間たちは、まるで野生状態。まさにサバイバル状態の中で人間性を回復できるのか?というところがこの作品が伝えようとしているところだと述べている。そう言われてみればそうかもしれないが。でもその辺のメッセージはちょいと弱いような気もするんですがね。



2人の演技はさすがだとは思いました。
この子が「ぼくのエリ、200歳の少女」のリメイク版でオスカー役(リメイク版はオ―ウェンという名前)で登場するコディ・スミット=マクフィー
君。

ヴィゴ・モ―テンセンの迫真的な演技は役者魂そのものです。




さてネタばれになりますが、注目のラストについて。

結局父親は吐血が原因で死に至ります。(結核かしら?)息子が寝ている間に息を引き取ります。亡くなった後、息子はどうなるんや!?
何と息子の前にある人物が登場。その男があのガイ・ピアーズでしたよ。

いやあガイ・ピアーズが出るというので、一体どこで?と期待していたら、ほんの僅かに出演でした。ラストはある意味ハッピーエンド?ですかね。ここで更に追い撃ちをかけるラストはやはり具合悪いですものね。
2人を追いかけてやって来たというこの男と家族。ちょっと都合の良い話にも取れますが。。。。。。
観客側としては幼い男の子をこれ以上苦しめるような状況にするのはどうもね。ということでそういう意味では救われましたが。


解説(キネマ旬報より拝借)


「ノーカントリー」の原作小説『血と暴力の国』の著者コーマック・マッカーシーが、ピューリッツァー賞を受賞した同名小説を映画化。終焉を迎えた世界を旅する親子を通じ、人類の尊厳を描くSFドラマ。監督は「プロポジション 血の誓約」のジョン・ヒルコート。出演は「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセン。

※私的にはノーカントリーの方が好きです。

メディア 映画
上映時間 112分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ブロードメディア・スタジオ)
初公開年月 2010/06/26
ジャンル SF/ドラマ/サスペンス
映倫 G



オフィシャル・サイト
http://www.theroad-movie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.theroad-movie.jp/



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9 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mig)
2010-10-23 20:21:13
こんばんは~、mezzotintoさん☆

これあまり評判良くなかったみたいだけど
私けっこう
まあまあだったんですよ、
ガイピアースは最初から出るの知ってたのでいつかなぁと思ってたらほんと最後にちょっとだけでしたね
返信する
migさん♪ (mezzotint)
2010-10-24 00:03:02
そうなんですか。
私もそこまで酷いとは思わなかったのですが。
感動するほどでもなかったかな(笑)
一体どんな結末になるのかがかなり気に
なった作品でした。あんなに希望の見えない
内容なので、、、。余計に思いましたよ。
ガイ・ピアーズ、本当にちょっとだけで。
もったいないですよね。
返信する
Unknown (KLY)
2010-10-24 00:46:31
うーん、私は単純につまらなかったです。
ヴィゴと少年の演技には魅せられましたが、そもそものお話のどこが面白いと言っていいのやら…。かといって別に寝込んじゃう程ではないのですけどね。^^;
返信する
確かに、、、。 (mezzotint)
2010-10-24 11:01:42
KLYさん
話は単調ですからね。2人の演技はさすが
ではありますが、、、。
2人が旅を続ける際に出会った人との
関わりで人間性の回復を少しづつしていく
ようなことを多分描きたかったのだと思い
ますが、どうもその部分が少し弱いような
気がしました。
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坦々と (sakurai)
2010-10-25 12:17:01
あすこまで坦々と描いていくのか・・というのは、想定外でしたが、あたしは結構よかったです。
作り手の気概みたいなもんが伝わったかも。
役者のうまさも際立ちましたが、最近あたしが気になるのが音なんですよ。
この音響も、この間お話を伺った方の効果音だったので、そっちばかり耳が行ったかも・・。
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例の (sakurai)
2010-10-26 10:45:24
「ぼくのエリ」のハリウッド版や、「ヤギと男・・」も小山さんが音入れをしたそうです。
エリの中では、快心の音があるそうですわ。
今度、ぜひそっちの方も耳をすましてみてくださいませ。
返信する
sakuraiさん♪ (mezzotint)
2010-10-26 23:12:59
ご丁寧にありがとうございます!
エリのリメイク版、しかと快心の音を
耳の穴かっぽじって聴きたいと思います♪
しかし日本人って凄いですね。
同じ日本人として嬉しいことですよね。
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こんにちは (リバー)
2010-10-27 23:39:00
TB ありがとうございます

とことん暗く 絶望感が
とはいえ 世界観というのはこだわりが見られて

老人とのエピソードや親子愛、善であること・・・
私的には好きな映画でした
返信する
リバーさんへ♪ (mezzotint)
2010-10-28 13:46:34
こちらこそいつもありがとうございます。
好みが別れる作品でした。
私的には微妙な作品でしたね。
また宜しくです♪
返信する

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