純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる…
MOVX京都にて鑑賞。話題作、ついに観ました。もうこれはナタリー・ポートマンの演技につきますね。
それにしてもスレンダーな身体、、、、。バレリーナって本当に大変!勝負の世界で生き残るのはまさに精神的に強くなければなりません。
ナタリー・ポートマン演じるニナ・セイヤーズは技術的には誰にも引けを取らない優等生です。母が果たせなかった夢を実現させるべく人生のすべてを捧げてプリマドンナの道を目指していた。
フィギアスケート界での光を浴びる浅田真央選手や安藤美姫選手と何処か重なりました。彼女たちもきっとニナのような精神的なプレッシャーに常に襲われているでしょうね。いかに気持ちが強くないとやっていけないのかが手に取るように分かります。
べス役のウィノナー・ライダー そんなに出番は多くなかったけど、存在感あり。
バレエ団のフランス人監督トマス役には、監督がお気入りだというヴァンサン・カッセル
あらすじ(ウィキぺディアより拝借)
ニナの所属するバレエ団は次の公演『白鳥の湖』の上演準備に入っていた。バレエ団のフランス人監督トマス(ヴァンサン・カッセル)はこの演目のプリマ(主役)を選ぼうとしている。『白鳥の湖』の主役というのは《スワン・クィーン》である。スワン・クィーンというのは、純真で無垢な《ホワイト・スワン》と官能的で邪悪な《ブラック・スワン》の二役を一人で踊るのであり、相反することがらをひとりで表現できなければならず、スワン・クィーンには技術的および精神的な実力が必要である。トマスはなぜだかプリマバレリーナのベス(ウィノナ・ライダー)をスワン・クィーン役には用いず、新人を抜擢する、と言う。候補者には、リリー(ミラ・キュニス)やヴェロニカ(セニア・ソロ)の名が挙がり、ニナ自身も候補者とされた。ニナにもついにプリマとなるチャンスが巡ってきたのだ。
しかしトマスの前で精一杯の踊りを披露しょうとするニナだったが、可憐で繊細な白鳥と自由奔放にして邪悪な黒鳥を演じるこの役は極めて難易度の高い表現力を求められる。その上オーディションに遅れたやって来たリリーにも気を取られ動揺するニナは意気消沈して帰宅する。翌日、憧れのプリマであるべスの控室から盗んだルージュを塗り、トマスのオフィスを訪ねる。
ニナに手厳しい言葉を浴びせるトマスだったが、彼が白鳥の女王役に抜擢したのは意外にもニナだった。
ニナは念願叶ったその喜びを最大の支援者である母と分かち合う。
しかしその喜びは次第に彼女の心に大きなプレッシャーを与えることになることに、、、、。
トマスが黒鳥のお手本にあげたのはリリーだった。
エキゾチックな色気を発散させ。予測不可能なリリーの踊りはまさに黒鳥そのものである。
ミラ・クニス、本当に官能的な魅力がありますね。バレエの世界に合っているかどうか?分かりませんが、、、、。でも色っぽいしナイスです。
ニナはリリーに自分にない官能的な魅力を感じ、同時に嫉妬にも似た複雑な思いを抱く。常に強い意識を持つのでした。
精神衛生上にとても悪い状況に陥っていくのです。しかも毎日がハードな練習続きに得体の知れない恐怖感にさいなまれるのです。
大役による大きなプレッシャー。黒鳥になりきれない焦燥感。孤独感と苦悩に囚われていくのだった。
強迫性症状、拒食症、自傷、そして妄想の世界へと落ちていくニナ。
ニナの母で元バレエダンサー役にはバーバラ・ハ―シ―
現実と妄想が入り混じるそんな感じですね。
リリーが突然ニナの自宅を訪問。母の制止を振り切り、リリーとバーへ繰り出す。
アルコールにドラッグ、異性との戯れ、、、、、。
抑圧から解放されたニナ、これまで味わったことのない快楽に身をゆだねる。
このことが大きな失敗に、、、、。翌日のリハーサルに遅れてしまうのだ。
レッスン場で見た光景に衝撃を受ける!
ニナのために用意されたプリマのパートをリリーが素知らぬ顔で踊っていたのだ。確かリリーはニナの自宅に泊まったはず?
しかしリリーは泊まっていないと言い放つ。えぇ~どういうことなのか?
ニナはリリーが白鳥の座を奪おうとしているのではないかという疑念に駆られていく、、、、。
ニナ目線で話は進んで行きます。目の前の出来ごとは夢なのか?それとも現実なのか?がこちらも混乱していきます。辛いし怖いししんどいですね。
公演初日となります。心身に異変があるのにも関わらず、体を引きずり会場に向かうニナ。
ということでネタばれになりますので、ここから先は皆さん、シアターで是非ご覧下さい。
つまり、ライバルは常に自分ということですね。弱い自分にいかに打ち勝つか?
映画の概要(ウィキぺディアより拝借)
バレエ『白鳥の湖』の主演に抜擢され、潔白なホワイト・スワンと官能的なブラック・スワンの二つを演じることとなったバレリーナが、プレッシャーなどにより徐々に精神を壊してゆくサイコスリラーである。主演のバレリーナをナタリー・ポートマン、その振付師をヴァンサン・カッセル、ライバルのバレリーナをミラ・キュニスが演じる。
批評面、興行面共に成功を収め、第83回アカデミー賞では作品賞を含む5部門で候補に挙がった。特に幼少期の経験を活かし、さらに1年に渡るバレエ・トレーニングを行い、ダイエットで身体づくりも行ったナタリー・ポートマンは賞賛され、アカデミー主演女優賞を始めとする多くの賞を受賞した。
しかしながら前述のポートマンのダンス・シーンでは後にボディダブル絡みの論争を巻き起こすこととなった。
プロのバレエダンサー、サラ・レーン。彼女がダンスシーンの代役を務めた方だそうですが。。。。。
どうしてもこういう問題が浮上するようですね。
ナタリー演じるニナのコスチューム(練習着)のデザインは、ドイツ在住の日本人ダンサー兼デザイナーの竹島由美子が担当した。
作品紹介(allcinemaより拝借)
「レクイエム・フォー・ドリーム」「レスラー」のダーレン・アロノフスキー監督が、野心と嫉妬渦巻くバレエの世界を舞台に描く異色の心理スリラー。バレエに全てを捧げるヒロインが、新プリマの座を巡って自分とは対照的な勝気な新人ダンサーと熾烈な競争を繰り広げる中で、次第に精神的に追いつめられていく姿をスリリングに描き出していく。主演は、その迫真の演技が絶賛され、みごと自身初となるアカデミー賞主演女優賞にも輝いたナタリー・ポートマン。共演にヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、ウィノナ・ライダー。
メディア | 映画 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(FOX) |
初公開年月 | 2011/05/11 |
ジャンル | サスペンス/ドラマ |
映倫 |
黒鳥のナタリーもなかなか素敵
