一生をかけて、償わなければならない罪があった。
命をかけて信じあう恋人たちがいた・・・・・。
5月9日、「ハンティング・パーティ」 鑑賞後、「つぐない」を鑑賞しました。こちらは、女性客が9割くらい占めていました。やはり女性に人気があるようです。キーラ・ナイトレイ、やっぱり美しいですよね。スレンダーな体にグリーンのドレスがよくお似合いです。彼女の相手役ロビーには、「ペネロピ」でお馴染みのジェームス・マカヴォイです。「ペネロピ」のマカヴォイだとはまったく気づかず・・・・・。役者さんは、本当に役でこんなにもイメージが変るんですね。
他のブロガーさんも記事で、おっしゃっていましたが、実はこの二人が主役ではありません。キーラ扮するセシーリアの妹、ブライオニーが主役なんですね。彼女の目線から見た二人の恋を描きながらも、姉とロビーの恋に嫉妬していたのです。つまりブライオニーは秘かにロビーに恋心を持っていたから。
舞台は1935年のイングランド、小説家を夢見るブライオニー・タリス(シアーシャ・ローナン)は初めての戯曲を書き、劇にして、帰郷する兄たちに披露するつもりでいた。従兄妹たちにも協力をしてもらい、張り切るブライオニー。
一方、姉キーラ・ナイトレイ:セシーリア・タリス はケンブリッジ大学を卒業後、実家に戻り、退屈な日々を過ごしていた。彼女が気になるのは、使用人の息子ジェームズ・マカヴォイ:ロビー・ターナー 。タリス家の子どもたちと一緒に育った、幼馴染的存在である。ロビーもタリス家の支援で、ケンブリッジを卒業。再び大学に戻り、医学を学ぶことになっていた。
運命の出来事、妹はそれを目撃する。
ある日の昼下がり、ブライオニーは衝撃的な場面を目撃セシーリアがロビーの前で下着姿で、噴水に飛び込むのを見てしまった
実はこの二人、些細なことで争い、セシーリアの持っていた花瓶が割れてしまう。その一部が噴水の中にそれでセシーリアは下着でドボン
その後は濡れた下着姿でロビーの前に立つものだから・・・・。ブライオニーは
ものを見てしまったと感じながらう~~~ん
ロビーは、そのことを気にしていた。詫び状を書き、なんとブライオニーにを託すのだが、彼女は好奇心からその
の内容を見てしまう
そんな事とは知らず、二人は心を通わせ、図書室の暗がりで愛し合うことに
しかし初めての情事はブライオニーの脅えた声で壊される
その後、ブライオニーはロビーに嫌悪と恐怖を募らせるそして事件は起こった
家出した双子の従兄妹を捜している最中、敷地内でローラが何者かに襲われる。その犯人を目撃したのはブライオニーだった。ローラを襲った犯人はロビーだと捜査官に証言する。数時間後、ロビーは双子の子どもたちを見つけ屋敷に戻ったが、待ち構えていた捜査官に連行される。
ロビーに駈け寄るセシーリアは、彼の耳元でささやいた。「戻ってきて。わたしのところへ」と・・・・・。
4年後、ロビーはドイツ軍との激戦の中にいた。イギリスで犯罪者として収容され、刑期を短縮するための手段として、従事することを選んだのだ。ロビーの脳裏には、半年前のロンドンで再会したセシーリアの面影がよぎる。あの事件以後、セシーリアは家族の元を去り、看護師になっていた。3年半前の図書館の逢瀬に思いをはせ、カフェテリアのテーブルでそっと手を重ね合わせる二人、つかの間の逢瀬も終わり、人目もはばからず唇を重ねる。そしてセシーリアはまた職場へ戻るため
に。
つかの間の逢瀬のふたり・・・・・。
ブライオニーはどうなったのか?
戦場に届いたセシーリアからの最後のには、ブライオニーのその後が綴られていた。大学には進学せず、看護師なる訓練を受けているそうだと。あのときの自分の過ちをつぐないたいと・・・・。
を読みながら、ロビーは、自分を慕ってくれた幼い日のブライオニーを思い出す。
ブライオニーが見た光景は・・・・。
セシーリアのその後は?
実は・・・・彼女は空襲で亡くなることになります。
その後のロビー。
仲間とともに苦難の末、海岸にたどり着くが、多くの兵士が自国へ帰る船を数十万人もいた。 傷を負ったロビーは遠のく意識の中でセシーリアとの再会を夢見ていた。最後の言葉は「戻らなければ。彼女と約束したんだ、やり直すと・・・・」と。
ロモーラ・ガライ:ブライオニー・タリス(18歳)
看護師見習いのブライオニーは、姉の元を訪ねる。あのときのことを詫びるため。いとこのローラは兄の友人、マーシャルと結婚することを知る。実はあの事件の犯人は、このマーシャルだったと告白、そして改めて詫びるセシーリアは「許さないわ
」と憤る。ロビーも姉の
に身を寄せていた。「本当のことを書面に残してくれ。嘘も飾りも抜きで、そして二度と来るな」と彼女に詰め寄る
さてちょっとかみ合わないブライオニーの告白、実は、彼女はセシーリアにも会ってはいません。もちろんロビーからこのようなことを言われていないのです。つまりこの部分はフィクションでした。
1999年、ロンドンのテレビ局のスタジオ。
77歳になったブライオニー(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は小説家として、21作目の小説「つぐない」についてのインタビューを受ける 「これは私の遺作です」と彼女は話す。「真実を語ろうと、ずっと決めていました韻も装飾も抜きで・・・。」この本を書き終えて、彼女は罪をつぐなえたのだろうか?もうひとつの真実は、彼女の口から語られようとしていた。
ヴァネッサ・レッドグレイヴ:ブライオニー・タリス
真実は・・・・・。映画の中で明かされます
(簡潔に解説とあらすじ)
第二次世界大戦前夜、夏のイングランド。政府官僚の娘で未来の大作家を自負する13歳のブライオニーは、大学を卒業したばかりの姉セシーリアと使用人の息子で幼なじみのロビーのただならぬ関係を察知し、ロビーへの警戒心を抱く。そして事件は起きる。ブライオニーの嘘の証言によって、愛しあう恋人たちは無残にも引き裂かれ、犯した過ちの重さにブライオニーが気づいたときには、泥沼の戦争が始まっていた。
幼さゆえの潔癖さが生んだ罪と、それを償うチャンスすら奪い去ろうとする戦争の残酷さを描いた本作は、現代イギリス文学の巨匠イアン・マキューアンのベストセラー『贖罪』を、『プライドと偏見』の新鋭ジョー・ライトが格調高く映像化した傑作。ヒロインは前作に続いてキーラ・ナイトレイ。ロビー役、『ラストキング・オブ・スコットランド』のジェームズ・マカヴォイと共に燃え上がる恋心と揺るぎない愛を見事に演じてみせる。そして物語の要であるブライオニーを新人シーアシャ・ローハン、『エンジェル』のロモーラ・ガライ、大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴが競演する。第80回アカデミー賞作曲賞受賞作品。(goo映画より)
シアーシャ・ローナン:ブライオニー・タリス(13歳)
追記
ブライオニーはオマセだけれど、やっぱり13歳の幼い少女、素直な気持ちでの目線なんだけど、感情的である、そのことが嘘の証言にと繋がる。それはあまりにもひどい仕打ちとしかいいようのないものになっていく。そしてその証言を疑うことなくそのまま信じた周りの大人もどうかしているのではないか?と疑問さえ感じる。犯人扱いされてしまったロビーの人生はどうにもならないところまで、落とされてしまい、本当にむごいとしか言えない話だ。ブライオニーが過ちに気づいたところで、ロビーもセシーリアの人生ももう元に戻ることはない。いったいどうすれば、罪をつぐなうことは出来るのか?と考え、悩みあげた挙句、その方法が一冊の本となったわけだが。真実と違うフィクションを入れることで、その思いは報われたのだろうか?色々と思いを巡らして、考えてみたりしたけれど・・・・。やはりつぐなうことの重さは死ぬまで背負わなければならないように思うのだが。きっと終わりはないと。
ジェームス・マカヴォイ、なかなかイケメンですぞ
キーラ・ナイトレイ、スレンダーなスタイルで
たばこもお似合いですね。かっこいい
つぐない 公式サイト