銅版画制作の日々

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あるいは裏切りという名の犬

2007-01-23 | 映画:ミニシアター


京都みなみ会館にて鑑賞。相反する二人の刑事の物語。パリ警視庁、仲間からの信頼厚い正義漢レオ・ヴリンク(ダニエル・オートゥイユ)と野心家で利己主義なドニ・クラン(ジェラール・ドバルデュー)“裏切り”が狂わせた運命の行方は早くもこの作品のハリウッドリメイクが決定レオ役にロバート・デニーロ、ドニ役にジョージ・クルーニーが決まり、今年撮影開始を目指し、準備中らしい・・・。

「俺は罠にハメられたーー」実話に基づく、宿命の物語
かってはレオとドニは親友だった。だが、レオの妻カミュー(ヴァレリア・ゴリノ)を愛し、奪い合った過去を持ち、今は次期長官の座を競うライバルとして対立していた。現金輸送車強奪事件の犯人逮捕を巡り、レオに手柄を奪われたドニは、ある事件へのレオの関与を上司に密告する。ドニに裏切られたレオは容疑者として逮捕される。さらに獄中の彼を、カミューの死という悲劇が襲うーー何とこの死の真実には7年後すべてを失ったレオは出所。妻の死の真実を知ることに・・・・・。長官に出世したドニの元へ向かうレオ。そして再会するレオとドニ。遂に決着の時を迎えたさてどんな結末なのか

フランス映画のなんともいえない重たさがあるものの、ストーリーも分かりやすく、良かった。ひねりがあると、頭がまわらない私にとっては考えなくていいので、観ていても楽である愛・友情・家族・誇り・確執そして裏切り・・・・。何処かできっとあるような話を、映画によって再認識させられた気がしましたね。ドニも世間にはいっぱいいるだろうし、レオのような素晴らしい人もきっといるラストが素敵でした

何と往年の女優ミレーヌ・ドモンジョが出演していました。レオを助ける酒場の女店主役で・・・。監督は元警察官のオリヴィエ・マルシャル、勤務の傍ら演劇コースで学んだという。俳優としても映画に出演している。今回実話に基づき映画化した。2005年第30回セザール賞8部門ノミネートフランス映画祭2006正式上映作品

 『あるいは裏切りという名の犬』 公式サイト

 

 追記:ベッドの上で横たわりすすり泣くレオの姿が最初と最後に映し出されます。
    愛するものを失った悲しみがひしひしと伝わりました。

 

Comments (8)
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