想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

祖父のこと

2024-04-29 20:35:05 | 日記
今日は、私の父方の祖父の命日です。

でも、私が生まれるよりもずっと前に亡くなっているのです。
ですから、祖父のことで知っているのは、父から聞いたことだけ。

祖父は、私が生まれた田舎町で医者をしていました。
私が生まれたのは、その離れです。

「どんなお医者さんだったの?」と父に尋ねたことがありますが、
何と答えてくれたのかの記憶はありません。
ただ、大きなシェパードを飼っていたらしく、きちんと躾てあり、
お散歩に連れて行っても、祖父よりも前にでることなく歩いたと言っていました。
そんな、どうでもいいことだけを覚えていて、笑ってしまいそうです。

ただ、ご近所の人などが、祖父のことを「怖いけれど、優しい人だった。」と
言っておられました。
子供の私は、怖いけれど優しい…とはどんな人だったの?
と思うばかりでした。
また、「なかなかお薬を出してもらえなかった。」と聞くこともありました。
「それくらいのことは、自分の気持ちで治すものだ。」と言う医者だったとか。

それでも、「体の具合が悪いことの他にも、どんな悩み事でも聞いてもらえたし、
とても優しくていい人だったよ。」と聞くこともありました。

ともあれ、私は父方、母方のどちらの祖父母とも暮らしたことがありません。
母の実家に行った時に、母方の祖父には2度会いましたが、
まだ小さい頃だったため、祖父に呼ばれて祖父の部屋に行くと
「ここへ座れ。」と膝に座らせてもらい、お菓子をいただいたことを覚えています。

母は9人兄弟の末っ子でした。
ですから、祖父からしますと年齢を重ねてから生まれた娘(母)の娘(私)ですから
孫の中でも一番小さい孫だったのです。
伯父や伯母に聞きますと、祖父は「怖くて話掛けられない人だった」そうですが、
私の記憶では、優しいおじいちゃんでした。
伯母たちは、「お父さんは私たちの子供を抱いてくれたことはなかったわ。」と言っておられました。
そして、「末っ子の子供は、やっぱり可愛いのかしらね。」とも。

「孫は子供と違って可愛いよ。」といろいろな人から聞きますが、
子供を育てる時は、親としては1年生ですから子育て経験がなくて必死ですが、
その経験が、孫を見るときに生かされて、ゆとりができている…のかもしれません。

一緒に暮らしたことがない祖父ですが、今日の日だから思い出してみました。


 遠く南アルプスを望めるこの場所は、我が家を出てすぐ…。
コメント
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