想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

方言

2020-11-02 21:32:58 | 日記
今日、所用がありましたので市役所に行きました。

その市役所で待っている時に、隣の課に初老の人が来られました。
地元に長い間住んでおられるらしき男性です。
大きな声で話されますので、市役所の20代くらいの職員さんとの会話が
聞こえてきました。
男性が地元の方言で話しておられるので、
私が聞き取れるのは、ほんの一部の言葉(単語)だけです。

その男性は、親の名義の土地の固定資産税を払っているけれど
そんな土地はどこにも無い…と言っておられるようです。
また、無い土地なのに税金を払っているんだから
市役所がその土地を買い取ってほしい…と言っておられるようです。

そのお話のほとんどは、
「土地がないのに固定資産税の請求書は行かないはずですよ。」
「市役所では、土地を買い取ることはできませんので…。」
など、職員さんが対応される言葉から想像できました。

職員さんは、地図や書類を持ってきて説明しておられます。
「ここがその土地ですよ。」と職員さん。
「ほうけ、そかあ斜面じゃんね、使えんじゃんね。隣の人が使っちょいし…。」

私はそんな会話を聞きながら、市役所の職員さんもたいへんだわ…と
思いました。
このあたりだけではなく、今の時代ですから方言はかなり修正され
余程のお仲間とでない限り、標準語に近い言葉を使う人が多くなっています。
ましてや、市役所での会話ですからなおさら…と思っていました。

けれども、そうではない人もいらっしゃるのですね。
しゃべり慣れている言葉でなければ、話しにくいのでしょうね。

そして、その対応に当たる職員さんは若い人にもかかわらず、
その方言を聴き取れるのですから感心してしまいました。
市役所にお勤めをされるくらいですから、
若者とはいっても地元生まれの地元育ちの人なのかもしれません。

そういえばこのあたりの方言で「取りに行く」を「持ちに行く」と言います。
ちょっとわかりにくくて、今でもこんがらがってしまいます。

因みに私は、生まれ故郷の方言を聴き取ることはできると思いますが、
故郷の方言でしゃべることはできません。
方言は温かみがあって、ほっこりとする良さはあるのですけれど…。

コメント
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